Excelで検索・参照作業をする際に必ず登場するのがVLOOKUPとXLOOKUP。
2020年以降、Microsoftは「VLOOKUPの後継」としてXLOOKUPを標準搭載し、実務ではXLOOKUPへの移行が主流になりつつあります。
しかし、
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「もうVLOOKUP使わない方がいい？」
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「XLOOKUPって何がすごいの？」
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「互換性は大丈夫？」
と悩む人も多いです。
この記事では、
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VLOOKUPとXLOOKUPの違い
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メリット・デメリット
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どっちを使うべきかの結論
を、実例・図付きで分かりやすく解説します。
🧩 結論：基本的にはXLOOKUPを使うべき
| 項目 | VLOOKUP | XLOOKUP |
|---|---|---|
| 列方向の柔軟性 | 参照列は左端固定 | 左右どちらにも検索可能 |
| 列追加に強い？ | 列番号がズレて壊れやすい | 数式が壊れにくい |
| エラー処理 | 別途IFERRORが必要 | 組み込みでエラー時の戻り値指定可能 |
| 検索方法 | 完全一致が基本（範囲検索は事故率高め） | 完全一致が標準で安全 |
| 速度 | 表によっては遅い | 最適化されていて高速 |
👉 業務ではXLOOKUP一択でOK。
ただし古いExcel（Excel 2016以前）ではXLOOKUPが使えないため、互換性が必要な場面ではVLOOKUPも依然有効。
🟦 VLOOKUPとは？特徴とメリット・デメリット
■ VLOOKUPの特徴
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lookup_value（検索値）
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table_array（範囲）
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col_index_num（取得する列番号）
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range_lookup（完全一致/近似値）
例：
■ メリット
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古いExcelでも動く（互換性が高い）
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使用例が豊富で初心者でも馴染みがある
■ デメリット
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左側に検索対象がないと参照できない
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列番号で指定するため、列追加・削除で式が壊れる
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エラー処理はIFERRORと併用が必要
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近似値モードが事故りやすい（誤参照）
🟩 XLOOKUPとは？特徴とメリット・デメリット
■ XLOOKUPの特徴
引数は以下の通り：
■ メリット
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左右どちらでも参照できる（最大の強み）
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列追加しても壊れにくい
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エラー時の戻り値が指定できる
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完全一致が標準（安全）
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上から/下から/ワイルドカード検索など柔軟
■ デメリット
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Excel 2016以前では非対応
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業務の「古いテンプレート」では使えない可能性あり
🆚 VLOOKUPとXLOOKUPの違いを分かりやすく比較
1. 参照できる方向
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VLOOKUP：検索列が一番左でないとダメ
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XLOOKUP：検索範囲と戻り範囲を別指定できるので自由
2. 列追加に対する強さ
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VLOOKUP → col_index_numがズレて壊れやすい
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XLOOKUP → 範囲指定なので影響を受けにくい
3. エラー処理
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VLOOKUP：
IFERROR(VLOOKUP(...), "なし") -
XLOOKUP：
[見つからない場合]引数で直接指定可能
4. 完全一致の挙動
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VLOOKUP：第4引数FALSE必須（TRUEだと危険）
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XLOOKUP：完全一致がデフォルトで事故を防げる
🧭どっちを使うべき？実務的な判断ポイント
■ XLOOKUPを使うべきケース
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Excel 365 / 2021 以降を使っている
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テーブルが頻繁に更新される
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エラー処理をシンプルにしたい
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左側に検索列が無い複雑な表
■ VLOOKUPを使うべきケース
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会社のPCが古く、XLOOKUPが使えない
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他部署や顧客とのファイル交換で互換性が必要
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VLOOKUP前提の既存テンプレートを使う場合
🔧 実務で使う場合のサンプル
■ XLOOKUP（完全一致、エラー時に空欄）
■ VLOOKUP（エラー時空欄）
📚 まとめ
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新しいExcelなら基本XLOOKUPがベスト
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柔軟で壊れにくく、エラー処理も簡単
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ただし互換性重視の時はVLOOKUPも現役
業務では両方の特徴を理解して使い分けるのが最も効率的です。