OracleでINSERT文を実行した際、次のようなエラーが表示されることがあります。

このエラーは、NOT NULL制約が設定されているカラムにNULL値を挿入しようとした場合に発生します。
SQLを修正するだけではなく、アプリ側の値生成ロジック、シーケンス、トリガー、デフォルト値の設定漏れなど、原因は複数存在します。

この記事では、ORA-01400が発生する仕組み、よくある原因、チェックポイント、具体的な対策手順をわかりやすく解説します。

ORA-01400 とは？

ORA-01400 は Oracle の NOT NULL 制約に関連するエラーで、
データベースが「空の値を入れないでほしい」と指定しているカラムに NULL を挿入しようとしたときに発生します。

❌ 発生例

user_id が NOT NULL 制約付きである場合、この SQL は失敗します。

エラーメッセージの読み方

例：

• "APP" → スキーマ名

• "USERS" → テーブル名

• "USER_ID" → NULLが禁止されているカラム名

このメッセージをそのまま手掛かりに調査できます。

よくある原因

対応手順（チェックリスト）

1. エラーに表示されたカラムを確認する

2. そのカラムに NOT NULL 制約があるか確認

   Oracle PL/SQL

   SELECT column_name, nullable FROM user_tab_columns WHERE table_name = 'USERS';

   1 2 3

   SELECT column_name, nullable FROM user_tab_columns WHERE table_name = 'USERS';

3. INSERT文に該当カラムが含まれているか確認

4. シーケンス or トリガーが動作しているか確認

5. データ入力元（アプリ・バッチ・CSV）をチェック

具体的な対策例

① SQLで値を指定する

② シーケンスを利用する場合

③ DEFAULT値を設定する

④ トリガーが動作していない場合

修正例

再発防止のポイント

• 必須項目（NOT NULL列）には仕様として意味がある

• アプリ・バッチ・DB設計のいずれかが不一致だと発生しやすい

• 主キー・採番・入力必須ルールは設計段階で明示することが重要です

対策リスト

✔ DB設計書に必須項目一覧を追加
✔ シーケンス or UUID生成ルールを統一
✔ バッチ／CSV入力処理に前処理ロジックを追加
✔ 例外検知をログに残す仕組みを整備

まとめ

• ORA-01400 は NOT NULL制約付きのカラムにNULLが入ったときに発生します。

• 原因はSQLだけでなく、アプリ側やトリガー、シーケンス設定など多岐にわたります。

• テーブル制約・アプリ処理・データ移行の3方面から確認することで、効率的に解決できます。