Windows11で有線LAN(Ethernet)が突然繋がらない、
「ケーブルを挿しているのに未接続」「社内LANに繋がらない」といったトラブルは意外と多く発生します。
本記事では、上から順に確認するだけで原因を切り分けられるチェックリスト形式で、
Windows11の有線LANトラブルの対処法をまとめました。
まず確認すべき基本チェック(最重要)
① LANケーブル・ポートの物理確認
意外と見落とされがちですが、物理要因が原因のケースは非常に多いです。
-
LANケーブルがしっかり奥まで刺さっているか
-
ルーター・ハブ側のポートを変えても同じか
-
別のLANケーブルに交換しても症状が出るか
-
LANポートのランプが点灯・点滅しているか
👉 ランプが全く点かない場合
→ ケーブル断線 or PC側LANポート故障の可能性あり
② 機内モード・Wi-Fi優先状態になっていないか
Windows11では、意図せずネットワーク状態が切り替わることがあります。
-
機内モードが オフ になっているか
-
Wi-Fiが優先され、有線LANが無効化されていないか
確認手順
-
「イーサネット」が 有効 になっているか確認
ネットワーク設定のチェック
③ イーサネットアダプターが無効になっていないか
Windowsアップデート後などに、
ネットワークアダプターが無効化されることがあります。
確認手順
-
「イーサネット」が 無効 → 有効に変更
④ ネットワーク状態が「識別されていないネットワーク」になっていないか
この状態の場合、IP取得に失敗している可能性があります。
-
IPアドレスが
169.254.x.xになっていないか -
会社・自宅ルーターのDHCPが正常か
確認コマンド
👉 IPv4 アドレス : 169.254.xxx.xxx
→ DHCP取得失敗(ルーター/社内NW側の問題の可能性)
ドライバー・OS側の確認
⑤ LANドライバーが正常か確認
ドライバー不具合はWindows11移行後によくある原因です。
確認手順
-
「!」や「×」が付いていないか
-
「Realtek」「Intel」などのLANデバイスが表示されているか
対処法
-
メーカー公式サイトから最新ドライバーを再インストール
-
一度「デバイスのアンインストール」→ 再起動
⑥ Windows Update直後に発生していないか
Windows Update後に有線LANが繋がらなくなるケースもあります。
-
直近で大型アップデート(23H2など)を適用していないか
-
更新後すぐに発生した場合は、ドライバー非互換の可能性
👉 対処
-
LANドライバーを最新版に更新
-
一時的に以前のドライバーへ戻す
よくある設定ミス・環境要因
⑦ プロキシ・VPN設定が残っていないか
社内利用や一時的なVPN使用後に、設定が残ることがあります。
確認手順
-
手動プロキシが オフ になっているか
-
不要なVPNが接続されたままになっていないか
⑧ セキュリティソフト・FWの影響
一部のセキュリティソフトが、
有線LAN通信をブロックするケースがあります。
-
一時的にセキュリティソフトを停止して改善するか
-
Windows Defender ファイアウォール設定を確認
最終手段(それでもダメな場合)
⑨ ネットワーク設定のリセット
設定が複雑に壊れている場合、リセットが最も早い解決策です。
手順
※ 再起動が必要
※ Wi-Fi・VPN設定は消えるので注意
まとめ|上から順に確認すれば原因は特定できる
Windows11の有線LANトラブルは、
-
物理要因
-
設定ミス
-
ドライバー不具合
-
Windows Update影響
のどれかにほぼ分類できます。
本記事のチェックリストを
上から順に潰していけば、無駄な試行錯誤を減らせます。
有線LANだけでなく、Wi-Fi接続で問題が発生するケースもあります。
Windows11でWi-Fiが繋がらない場合の原因と対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。
👉 [Windows11でWi-Fiが繋がらない時の対処法まとめ]
(https://write-remember.com/tech/wifi-not-connected-windows11/)
