「駑馬十駕」を信念に IT系情報を中心に調べた事をコツコツ綴っています。

システム開発やIT業務の中でよく登場する「API」と「バッチ処理」。
どちらもシステム連携やデータ処理で使われますが、仕組み・役割・使いどころは大きく異なります。

本記事では、

  • APIとバッチ処理の仕組み

  • それぞれの特徴と違い

  • 実務での使い分けポイント

初心者にもわかりやすく解説します。


APIとは?(リアルタイム連携の仕組み)

API(Application Programming Interface)とは、
システム同士がリアルタイムでデータをやり取りする仕組みです。

APIの基本的な流れ

  1. クライアント(アプリ・ブラウザなど)がリクエストを送信

  2. サーバーが処理を実行

  3. 結果を即時レスポンスとして返す

APIの特徴

  • リアルタイム処理

  • 必要なときに即実行される

  • Webサービスやアプリ連携で多用される

APIの代表的な利用例

  • ログイン認証

  • 決済処理

  • 商品検索・在庫確認

  • 外部サービス連携(天気・地図など)


バッチ処理とは?(定期・一括処理の仕組み)

バッチ処理とは、

大量のデータをまとめて、決められたタイミングで処理する方式です。

バッチ処理の基本的な流れ

  1. 指定時刻または条件で処理開始

  2. データをまとめて処理

  3. 結果を保存・出力

バッチ処理の特徴

  • リアルタイム性は低い

  • 大量データ処理に向いている

  • 夜間・定期実行が多い

バッチ処理の代表的な利用例

  • 売上集計

  • 請求データ作成

  • データバックアップ

  • 基幹システムの一括更新


APIとバッチ処理の違いを比較

項目APIバッチ処理
処理タイミング即時(リアルタイム)定期・まとめて
データ量少量〜中量大量
利用目的即時応答が必要一括処理・集計
処理負荷分散されやすい一時的に高負荷
主な用途Web・アプリ連携業務システム・集計

APIとバッチ処理の使い分けポイント

APIとバッチ処理の使い分けポイント

APIが向いているケース

  • ユーザー操作に即時反応が必要

  • 最新データをすぐに返したい

  • 外部サービスとの連携

  • ログイン処理

  • 決済・注文処理


バッチ処理が向いているケース

  • 大量データをまとめて処理したい

  • 即時性より安定性・効率重視

  • 業務時間外に処理したい

  • 月次売上集計

  • 請求書作成


APIとバッチ処理は組み合わせて使うことも多い

実務では、APIとバッチ処理を併用する設計がよくあります。

よくある構成例

  • 日中:APIでリアルタイム登録

  • 夜間:バッチ処理で集計・反映

この構成により、

  • ユーザー体験の向上

  • システム負荷の分散

が可能になります。


まとめ:違いを理解して正しく使い分けよう

  • API:リアルタイム処理向き

  • バッチ処理:大量データの一括処理向き

  • 用途・処理量・即時性で選ぶのが重要

「APIの方が新しいから優れている」「バッチは古い」
ということはなく、目的に応じた使い分けが正解です。

0 0
Article Rating
申し込む
注目する
guest
0 コメント一覧
最も古い
最新 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る

Ads by Google

0 0
Article Rating
申し込む
注目する
guest
0 コメント一覧
最も古い
最新 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る
0
あなたの考えが大好きです、コメントしてください。x