「駑馬十駕」を信念に IT系情報を中心に調べた事をコツコツ綴っています。

システム運用やトラブルシューティングでは、ログファイルからエラー行だけを素早く抽出したい場面が頻繁にあります。
PowerShellを使えば、大量のログファイルからでも効率よくエラー情報を抜き出すことが可能です。

この記事では、PowerShellを使ったログ解析の基本から、実務で役立つ応用例までをわかりやすく解説します。

PowerShellでログファイルからエラー行を抽出するイメージ


ログファイルからエラー行を抽出する基本

最もシンプルな方法は Select-String コマンドレットを使う方法です。

ポイント

  • -Path:対象のログファイル

  • -Pattern:検索したい文字列(例:ERROR)

このコマンドを実行すると、ログファイル内の 「ERROR」を含む行のみ が表示されます。


大文字・小文字を区別せずに抽出する

ログによっては errorError など表記が異なる場合があります。
その場合は -CaseSensitive を使わずに検索すればOKです(デフォルトは区別しません)。


複数キーワード(ERROR / WARN など)をまとめて抽出

エラーだけでなく警告も一緒に確認したい場合は、正規表現が使えます。

これで ERROR または WARN を含む行をまとめて抽出できます。


複数のログファイルを一括で検索する

フォルダ内のすべてのログを対象にする場合は、ワイルドカードを使います。

実務で便利な場面

  • 日付ごとに分かれたログファイル

  • バッチ処理や夜間処理のログ確認


抽出結果をファイルに保存する

結果を画面表示だけでなく、別ファイルに保存したい場合はリダイレクトを使います。


行番号付きでエラーを確認する

どの行でエラーが発生したのかを把握したい場合は、LineNumber が便利です。


よくあるログ形式(日時+レベル)の例

以下のようなログ形式でも問題なく対応できます。


応用:直近のログだけを対象にする

ファイルサイズが大きい場合は、Get-Content -Tail を組み合わせると高速です。

直近500行だけを対象にエラー抽出できます。


まとめ

PowerShellを使えば、ログファイルからのエラー抽出は非常に簡単です。

  • Select-String を使えば1行で検索可能

  • 複数ファイル・複数条件にも対応

  • 出力の保存や行番号確認も容易

日々の運用や障害対応の効率化に、ぜひ活用してみてください。

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