Windows11では初期セットアップ時に Microsoftアカウントの利用を強く求められます。
しかし、実際の運用では次のような理由から「後からローカルアカウントに切り替えたい」「Microsoftアカウントを削除したい」というケースも多くあります。

• 業務用PC・検証用PCとして使いたい

• 家族共用PCで個人アカウントを紐づけたくない

• クラウド連携（OneDriveなど）を使わない

• 個人情報を最小限にしたい

本記事では、Windows11で後からMicrosoftアカウントを削除・切り替える方法を、失敗しにくい手順で解説します。

Microsoftアカウントは後から削除できる？

結論から言うと、可能です。
ただし、以下の点に注意が必要です。

• 現在サインインしているMicrosoftアカウントは直接削除できない

• 先に ローカルアカウントを作成・切り替え する必要がある

• 管理者権限のあるアカウントが必須

そのため、基本的な流れは次の通りです。

1. ローカルアカウントを新規作成

2. 新しいローカルアカウントでサインイン

3. Microsoftアカウントを削除

手順① ローカルアカウントを新規作成する

1. 設定 を開く

2. アカウント → その他のユーザー
   
   

3. アカウントの追加 をクリック
   

4. 「このユーザーのサインイン情報がありません」を選択

5. 「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」

6. 任意のユーザー名・パスワードを設定

7. 作成後、アカウントの種類を「管理者」に変更

※ 管理者にしないと、後の削除作業ができません。

手順② ローカルアカウントでサインインする

1. 一度 サインアウト

2. 作成した ローカルアカウントでサインイン

3. デスクトップが表示されればOK

ここで初めて、Microsoftアカウントを削除できる状態になります。

手順③ Microsoftアカウントを削除する

1. 設定 → アカウント → 他のユーザー

2. 削除したい Microsoftアカウント を選択

3. 削除 → アカウントとデータの削除

これで、MicrosoftアカウントはPCから完全に削除されます。

Microsoftアカウントを「切り替える」場合の方法

削除ではなく、別のMicrosoftアカウントに変更したい場合は次の方法が簡単です。

1. 設定 → アカウント → あなたの情報

2. 「代わりにローカルアカウントでサインインする」

3. ローカルアカウントに切り替え

4. 再度「Microsoftアカウントでサインイン」

この手順で、別のMicrosoftアカウントに紐づけ直すことができます。

Microsoftアカウント削除後の注意点

Microsoftアカウントを削除すると、次の機能は使えなくなります。

• OneDriveの自動同期

• Microsoft Storeの一部アプリ

• 設定のクラウド同期

• デバイス間連携機能

また、ローカルアカウント運用に切り替える場合は、
事前にローカルアカウントの作成方法を正しく理解しておくことが重要です。

👉 Windows11でローカルアカウントを作成する方法（Microsoftアカウント不要）
　https://write-remember.com/tech/windows11-local-account-create/

Microsoftアカウントを削除する前にローカルアカウントを準備しておくことで、
サインインできなくなるトラブルを防ぐことができます。

まとめ

• Windows11のMicrosoftアカウントは 後から削除・切り替え可能

• 事前に ローカルアカウントを作成することが必須

• 業務PC・検証用PC・家族用PCではローカルアカウント運用が便利

• Microsoftアカウント不要な環境を作ることで管理がシンプルになる

用途に応じて、
Microsoftアカウントに依存しないWindows11環境を構築してみてください。