PCを買い替えた際に悩みがちなのが、Thunderbirdのメールデータ移行です。
アカウント設定、過去メール、フォルダ構成、アドレス帳などを正しく移行しないと、
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メールが消えた
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フォルダが表示されない
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再設定が必要になった
といったトラブルにつながります。
本記事では、Thunderbirdのメール・設定を丸ごと新しいPCへ引き継ぐ方法を、
初心者でも失敗しにくい手順で解説します。
この記事でできること
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Thunderbirdのメール・設定を完全移行
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PC交換後も元と同じ状態で利用可能
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Windows10 / Windows11 対応
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トラブル時の対処法も解説
Thunderbirdの移行で重要なのは「プロファイル」
Thunderbirdでは、以下の情報が プロファイル と呼ばれるフォルダにまとめて保存されています。
プロファイルに含まれる主なデータ
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メール本文・添付ファイル
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アカウント設定(IMAP / POP)
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フォルダ構成
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アドレス帳
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署名・フィルター・各種設定
👉 このプロファイルを丸ごとコピーするのが、最も確実な移行方法です。
手順① 旧PCでThunderbirdを完全終了する
移行前に、必ず以下を確認してください。
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Thunderbirdを終了している
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タスクトレイにも残っていない
起動中にコピーすると、データ破損の原因になります。
手順② 旧PCでプロファイルフォルダを確認する
プロファイルの保存場所(Windows)
※ AppData フォルダは隠しフォルダです
→ エクスプローラーの「表示」→「隠しファイル」にチェックを入れてください。
コピー対象
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Thunderbirdフォルダ 丸ごと
手順③ 新PCにThunderbirdをインストールする
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新PCにThunderbirdをインストール
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初回起動後、すぐに終了
👉 プロファイルを上書きするため、設定は不要です。
手順④ 新PCにプロファイルを上書きコピーする
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新PCの以下フォルダを開く
1C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\
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既存の
Thunderbirdフォルダを削除 -
旧PCからコピーした
Thunderbirdフォルダを貼り付け
手順⑤ Thunderbirdを起動して確認
Thunderbirdを起動し、以下を確認してください。
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すべてのメールが表示されている
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フォルダ構成が元通り
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アカウント設定が残っている
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送受信が正常に行える
問題なければ、移行完了です。
よくあるトラブルと対処法
メールが表示されない
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IMAPの場合:同期完了まで時間がかかることがあります
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フォルダを右クリック →「プロパティ」→「修復」を試す
アカウントが消えた
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プロファイルが正しく上書きされていない可能性あり
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フォルダ階層を再確認
起動時にエラーが出る
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Thunderbirdのバージョン差異が原因のことあり
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旧PCと同じ or 新しいバージョンを使用する
POPメール利用時の注意点
POP設定の場合、メールはPC内にしか存在しません。
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プロファイルコピーは必須
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途中で失敗すると復旧できない可能性あり
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念のため二重バックアップ推奨
まとめ|PC交換時はプロファイル丸ごと移行が最安全
Thunderbirdの移行は、プロファイルフォルダを丸ごとコピーすることで、
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メール
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設定
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アドレス帳
を一切失うことなく引き継げます。
PC交換前に本手順を実施すれば、移行トラブルをほぼ防げます。

