Thunderbird を使用していると、設定トラブルや動作不良の調査過程で「prefs.js」というファイルの存在を目にすることがあります。
このファイルは Thunderbird の動作や各種設定に深く関わる重要なファイルであり、取り扱いには十分な注意が必要です。
本記事では、Thunderbird のプロファイルと prefs.js の役割、編集する際の注意点について解説します。

Thunderbird のプロファイルとは
Thunderbird では、メールデータや各種設定を「プロファイル」と呼ばれる専用フォルダに保存しています。
プロファイルには以下のような情報が含まれています。
- メールデータ(受信・送信済みメール)
- アカウント設定
- アドレス帳
- 拡張機能の設定
- 各種動作設定ファイル
Thunderbird 本体のプログラムとは独立して管理されているため、アプリを再インストールしてもプロファイルを引き継げば元の環境を復元できます。
prefs.js とは何か
prefs.js は、Thunderbird のプロファイル内に存在する設定ファイルです。
Thunderbird のほぼすべての設定内容が、このファイルにテキスト形式で保存されています。
代表的な設定内容は次のとおりです。
- メールアカウントの詳細設定
- 受信・送信サーバーの挙動
- 表示設定
- セキュリティ関連設定
- 拡張機能が保存する設定値
Thunderbird の設定画面で変更した内容は、終了時に prefs.js に自動的に書き込まれます。
prefs.js を直接編集する理由
通常、prefs.js を手動で編集する必要はありません。
しかし、以下のようなケースでは内容を確認・修正することがあります。
- Thunderbird が起動しない
- 設定画面が開けない
- 特定の設定がリセットされる
- 設定画面では変更できない項目を調整したい
このような場合、prefs.js の記述内容が原因になっていることがあります。
prefs.js 編集時の重要な注意点
prefs.js は非常にデリケートなファイルです。編集時には以下の点に注意してください。
Thunderbird を完全に終了させる
Thunderbird が起動している状態で prefs.js を編集すると、終了時に内容が上書きされます。
必ず Thunderbird を終了してから作業を行ってください。
バックアップを必ず取得する
編集前に、prefs.js を別名でコピーしておくことが重要です。
誤った編集を行うと、Thunderbird が起動しなくなる可能性があります。
書式を崩さない
prefs.js は JavaScript 形式のテキストファイルです。
1 行の記述ミスや不要な文字があるだけで、設定が正しく読み込まれなくなります。
- 文字を削除しすぎない
- セミコロンを消さない
- 日本語入力モードのまま編集しない
コメントの追加はしない
prefs.js にコメントを書き足すと、エラーの原因になります。
必要なメモは別ファイルに残すようにしてください。
prefs.js を編集した後の確認
編集後は Thunderbird を起動し、次の点を確認してください。
- 起動時にエラーが表示されないか
- アカウント設定が正常に表示されるか
- メールの送受信が問題なく行えるか
異常があった場合は、バックアップした prefs.js に戻すことで元の状態に復旧できます。
prefs.js 以外の関連ファイルについて
Thunderbird の設定関連ファイルは prefs.js 以外にも存在します。
- user.js:手動設定を強制するためのファイル
- extensions.json:拡張機能の情報
- cert9.db:証明書関連情報
設定トラブル時は、prefs.js だけでなく周辺ファイルも含めて状況を確認することが重要です。
まとめ
prefs.js は Thunderbird の中核となる設定ファイルです。
安易な編集はトラブルの原因になりますが、正しい知識を持って扱えば問題解決の手助けになります。
基本的には編集せず、やむを得ない場合のみバックアップを取った上で慎重に対応することが大切です。
