Windows 11 を使用していると、「PowerShell が見つからない」「スタートメニューに表示されない」「コマンドとして実行できない」といった状況に遭遇することがあります。
PowerShell は Windows の管理やトラブル対応に欠かせないツールであるため、起動できない状態は業務や作業効率に大きく影響します。
本記事では、Windows 11 で PowerShell が見つからない場合に 順番に確認すべきポイント を、実際の仕様に基づいて解説します。
原因を切り分けながら、確実に復旧させるための手順をまとめています。
PowerShell が「見つからない」とはどういう状態か
まず、「PowerShell が見つからない」と言っても、状況はいくつかに分かれます。
- スタートメニューで「PowerShell」と検索しても表示されない
- 「powershell」と入力しても実行できない
- コマンドプロンプトや「ファイル名を指定して実行」から起動できない
- 管理者として実行する選択肢が表示されない
これらはすべて 同じ原因とは限らない ため、確認ポイントを段階的に整理することが重要です。
確認ポイント①:PowerShell は Windows 11 に標準搭載されているか
結論から言うと、Windows 11 には PowerShell は標準搭載されています。
削除や無効化を意図的に行っていない限り、完全に存在しないという状態は通常ありません。
Windows 11 では以下の PowerShell が利用可能です。
- Windows PowerShell 5.1(従来版)
- PowerShell 7(別途インストール可能)
「見つからない」場合、多くは 表示設定・関連付け・パス設定の問題 です。
確認ポイント②:スタートメニューの検索方法を確認する
スタートメニュー検索では、検索語によって表示されないケースがあります。
正しい検索方法
- スタートボタンをクリック
- 次のいずれかを入力
表示されない場合でも、以下は正常な挙動です。
- 検索結果に「Windows Terminal」だけが表示される
- PowerShell 単体が表示されない
Windows 11 では、PowerShell は Windows Terminal に統合されているため、単体表示されないことがあります。
確認ポイント③:Windows Terminal 経由で起動できるか
Windows 11 では、PowerShell の標準起動先が Windows Terminal に変更されています。
確認手順
- スタートメニューで「Windows Terminal」と検索
- 起動後、タブの初期シェルを確認
- PowerShell が開いているかを確認
タブ上部に以下の表示があれば、PowerShell は正常に存在しています。
PowerShellWindows PowerShell
この場合、「PowerShell が見つからない」のではなく、起動方法が変わっただけ です。

確認ポイント④:「powershell」コマンドが実行できるか
次に、コマンドとして認識されているかを確認します。
手順
- 「Windowsキー + R」を押す
powershellと入力- Enter キーを押す
ここで起動できる場合、PowerShell 本体は正常に存在しています。
エラーが表示される場合は、次のポイントを確認します。
確認ポイント⑤:PATH 環境変数の問題を確認する
powershell コマンドが認識されない場合、PATH 環境変数から外れている可能性があります。
PowerShell の標準パス
|
1 |
C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\ |
このフォルダ内に powershell.exe が存在するかを確認してください。
存在する場合でも、PATH に登録されていないとコマンドとして実行できません。
確認ポイント⑥:実行ファイルを直接起動できるか
エクスプローラーから直接起動できるかを確認します。
手順
- エクスプローラーを開く
- 次のパスを入力
C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\ powershell.exeをダブルクリック
これで起動する場合、PowerShell 本体に問題はありません。
確認ポイント⑦:無効化・削除されていないか確認する
企業PCや管理端末では、PowerShell が制限されている場合があります。
- グループポリシーによる制限
- セキュリティソフトによるブロック
- 管理者権限の制限
個人PCであれば稀ですが、会社支給PCでは十分にあり得ます。
確認ポイント⑧:Windows の機能更新後の挙動
Windows Update 後に以下の変更が行われることがあります。
- 既定のターミナルが変更される
- スタートメニューの表示がリセットされる
- ピン留めが解除される
この場合も PowerShell 自体は存在しています。
よくある質問(Q & A)
- Windows 11 に PowerShell はインストールされていますか?
-
はい。Windows 11 には Windows PowerShell 5.1 が標準で搭載されています。
- PowerShell が消えることはありますか?
-
通常操作では消えません。表示や起動方法が変わっただけのケースがほとんどです。
- Windows Terminal しか表示されません
-
正常です。Windows 11 では PowerShell は Windows Terminal 経由で起動する設計になっています。
- powershell と入力するとエラーになります
-
PATH 環境変数から外れている、または実行制限がかかっている可能性があります。
- 管理者として PowerShell を起動したいです
-
Windows Terminal を管理者として起動し、PowerShell タブを開いてください。
まとめ
Windows 11 で PowerShell が見つからない場合、多くは 削除や故障ではありません。
表示方法や起動経路が変更されているだけのケースがほとんどです。
以下の順で確認すれば、確実に切り分けできます。
- スタートメニュー検索
- Windows Terminal の確認
powershellコマンドの実行- 実行ファイルの存在確認
- 環境変数や制限の有無
慌てず、順番に確認することで必ず原因にたどり着けます。

