IT業界で働く人は、通称「IT土方」とも呼ばれます。
なぜそんな呼び方をされるのか?と尋ねると、人によっては「実際の作業で肉体を酷使するのと同じくらい、ITは脳を酷使するから」と答えてくれます。
まあ、それも通説の一つではありますが、本来は「土木作業員と同じように、IT業界も下請け→孫請け→曾孫請け→・・・というピラミッド型の産業構造になっていて、お金は中間で搾取されまくる。末端の作業員には、雀の涙」というのが真実。
自分が知ってる限り、小規模のIT企業はこのピラミッドの中間(最下層ではないところ)に噛んで、マージンだけ頂こうとする会社の多いこと多いこと……。
今年の頭には、某IT企業が受注した消費税絡みのシステムで開発が滞ってるらしく(というか、できもしないのに受注したらしい)、人員募集の話が出回っていました。
最初にその話が回ってきたのは1月。A社経由で「人員、出せない?」という打診に、こちらも増税対応中なので無理ですとお断り。
その後、2月も後半になってから、B社経由で同じ話が回ってきました。人員が確保できなくて、まだ募集中とのこと。
しかもB社経由で聞いた賃金は、A社よりも2割安でした!
確実に納期は迫ってきてるんだから、賃金を高くしてでも人材確保するべきじゃないのか?と思うのですが、ヨソのシステムが間に合おうが間に合うまいが、そんなことは関係ないんですね。とにかく、いっちょ噛んで小銭を稼ぎたい企業ばかり。
こんな中で、自社の幹部が妙に義侠心にあふれる人だと「うちから人を出します」なんて言うんでしょうなぁ。部下は気の毒に・・・
多少ガメつくても、火中の栗を部下に拾わせない幹部のいる会社でよかったー。