IT業界の企業の労働環境は、一見華やかに見えますが一部の大手や特殊な技術が要される企業を除けば、まだまだ改善すべき点がたくさんあると思います。
しかし、ITというものの本質を考えれば、なかなか楽になるとは考えにくいというのが現状です。
ITは情報処理技術によって世の中のシステム化に貢献し、効率をよくして便利にすることが主たる目的です。
コンピュータに演算を任せ世の中をとにかく効率的にして人間は楽をしていこうという算段です。
しかし、コンピュータ自身は今のところシステムを自動で構築することはできず、人間がシステム構築にかかわらなければなりません。
ここに大きな障害があるのです。
コンピュータの演算は人間界よりもずっと予測可能、コントロール可能であるように見える、もしくはそうであって欲しいという人間の願望が強いのでコンピュータ業界の人間はコンピュータに合わせがちにどうしてもなってしまうのです。
ですが実際のコンピュータはしばしば故障しますし、人間はコンピュータの挙動をすべて把握するには頭がついていきません。
ここに大きな齟齬が発生しているため、IT業界では常に人手不足・時間不足に陥りやすくなっています。