Windows 11 を使っていると、ある日突然現れる「ブルースクリーン（青い画面）」。
正式名称は BSOD（Blue Screen of Death） で、OS が重大なエラーを検出した際に表示されます。
この記事では、BSOD が出たときに必ず確認すべきポイントと、原因追跡の方法、再発防止策を分かりやすく解説します。
1. 最初に確認すべきは「エラーコード」
ブルースクリーンには STOP コードが表示されます。
例：
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MEMORY_MANAGEMENT -
CRITICAL_PROCESS_DIED -
IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL -
UNEXPECTED_STORE_EXCEPTION
この STOP コードは、Windows が「どの種類のエラーで落ちたか」を示す主要手掛かりです。
● STOP コードの確認方法
ブルースクリーンの画面写真をスマホで撮影しておくのが確実です。
再起動後、以下でも確認できます：
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設定 → システム → 詳細情報 → システムの保護 → システムのプロパティ → 起動と回復
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または、イベントビューア（後述）
2. イベントビューアで詳細ログを確認する
Windows は BSOD の詳細をログに記録しています。
● 確認手順
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Win + X → イベントビューア
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左のツリーから
「Windows ログ」 → 「システム」 を選択 -
右側のフィルターで「重大」「エラー」を絞り込む
よくある記録：
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Kernel-Power 41：予期しないシャットダウン
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BugCheck：BSOD 発生のログ
→ エラーコード（BugCheckCode）やパラメータが確認できる
3. ドライバ更新状況を確認する
BSOD の原因として最も多いのは ドライバの不具合です。
特に以下は要注意：
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GPU ドライバ（NVIDIA / AMD / Intel）
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オーディオドライバ
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LAN / Wi-Fi ドライバ
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ストレージドライバ（Intel RST など）
● 更新・再インストール手順
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デバイスマネージャー → 該当デバイス → ドライバー → 更新
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公式サイトから最新版をダウンロードして入れ直すのも有効
4. メモリ（RAM）のテストを行う
メモリ異常は BSOD の典型的な原因。
● Windows メモリ診断
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Windows キー →「メモリ診断」検索
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「今すぐ再起動して問題を確認する」
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診断結果はイベントビューアの MemoryDiagnostics-Results に記録される
メモリ増設後の BSOD は高確率でこれが原因です。
5. ストレージ（SSD/HDD）の状態チェック
SSD の劣化やセクタ不良でも BSOD が発生します。
● チェック方法
-
**CrystalDiskInfo（無料）**で SSD の健康状態を見る
-
コマンドプロンプトで
を実行してファイルシステムの破損を修復
6. Windows Update の不具合を疑う
大型アップデート後に BSOD が出るケースは多いです。
● 対処
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累積更新プログラムをアンインストール
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「更新プログラムの履歴」 → 「更新プログラムをアンインストール」
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または「システムの復元」でロールバック
7. 最近インストールしたアプリを確認する
セキュリティソフトやドライバ関連ツールが BSOD を引き起こすことがあります。
特に注意：
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サードパーティ製アンチウイルス
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監視ツール（OCCT, HWMonitor 系）
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仮想化ソフト（VMware / VirtualBox）
8. 省電力設定/オーバークロックの影響
● 自作PCユーザー向けですが、以下も BSOD 原因になります：
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CPU/GPU のオーバークロック
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XMP（メモリ OC プロファイル）
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高パフォーマンス電源設定との相性
一時的に XMP をオフ、BIOS を初期化すると改善することも。
9. システムファイルの破損チェック
OS の内部ファイルが壊れている場合。
● コマンド例
管理者コマンドプロンプトで：
さらに：
これで OS の破損修復が可能。
10. 再発防止のための最終手段
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クリーンブートで原因アプリを切り分ける
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セーフモード起動してドライバを削除
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Windows の初期化（個人ファイル保持も可能）
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SSD / メモリ交換
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メーカー修理依頼
まとめ
ブルースクリーン（BSOD）は必ず原因があります。
特に多いのは、
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ドライバの不具合
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メモリ／ストレージの異常
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Windows Update の問題
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ソフトウェアの相性
この記事の流れどおりに確認すれば、原因特定のスピードが一気に上がり、無駄な再起動を減らせます。