Webサイトやブログを運営していると、
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記事を公開したのに検索結果に出てこない
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修正した内容がいつまでも反映されない
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クロール待ちで数日〜数週間かかる
といった悩みに直面することがあります。
そんな問題を解決する仕組みが、
Microsoft Bing Webmaster Tools が提供する「IndexNow」 です。
この記事では、
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IndexNow の仕組み
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導入するメリット
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実際の設定方法(WordPress含む)
を分かりやすく解説します。
IndexNow とは?
IndexNow とは、
ページの作成・更新・削除を検索エンジンに即時通知できる仕組み です。
従来の検索エンジンは、
クローラーがサイトを巡回 → 変更に気付く → インデックス更新
という流れでした。
一方、IndexNow は👇
サイト側から「このURLが変わった」と通知する
という プッシュ型 の仕組みになっています。
従来のクロール方式との違い
| 項目 | 従来のクロール | IndexNow |
|---|---|---|
| インデックス反映 | 数日〜数週間 | 数分〜数時間 |
| 通知方法 | 検索エンジン任せ | サイト側から通知 |
| 更新の即時性 | 低い | 非常に高い |
| サーバー負荷 | 高め | 低減される |
特に 更新頻度が高い技術ブログやニュース系サイト では、IndexNow の効果が大きくなります。
IndexNow の仕組み
IndexNow は、次の3ステップで動作します。
① APIキーの生成
サイト所有者を証明するための APIキー を生成します。
- Bing Webmaster Toolsのメニューから「IndexNow 」を選択

- Get Startedボタンを押下

- 画面下の方にある「Generate API Key」のGenerateボタンを押下してキーファイルをダウンロード

② キーファイルをサイトに設置
生成したキーを
という形式で、サイト直下に配置します。
このファイルの存在自体が「サイト所有権の証明」になります。
③ URL変更を検索エンジンに通知
ページ公開・更新・削除時に、
IndexNow 対応検索エンジン(Bingなど)へURLが通知されます。
IndexNow を使うメリット
1. 検索結果への反映が速い
記事公開後、数分〜数時間で検索結果に反映されるケースもあります。
2. 更新内容がすぐ反映される
誤字修正や追記内容が、
古い情報のまま表示され続けるリスクを減らせます。
3. サーバー負荷の軽減
不要なクロールが減るため、
サーバー負荷の低減にもつながります。
4. Bing流入と相性が良い
Bing検索を主な流入元とするサイトでは、
インデックス速度の改善=アクセス増加 に直結しやすいです。
IndexNow に対応している検索エンジン
現在、IndexNow に対応している主な検索エンジンは以下です。
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Microsoft Bing
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Yandex
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Seznam
※ Google は現時点では公式対応していませんが、
Bing経由でクロール促進されるケースもあります。
IndexNow の設定方法(基本)
手順① APIキーを生成
Bingの公式ページからAPIキーを生成します。
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Generate をクリック
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表示されたキーを控える
手順② キーファイルを設置
生成されたキー名で .txt ファイルを作成し、
サイトのルートディレクトリ に配置します。
例:
ブラウザでアクセスして、キー文字列だけが表示されれば成功です。
WordPress での設定方法
方法① SEOプラグインを使う(有料の場合あり)
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AIOSEO(PRO版)
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RankMath
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Yoast(一部機能)
プラグインが
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APIキー生成
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ファイル設置
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URL通知
を自動で行ってくれます。
方法② 無料で手動設定する
SEOプラグインの有料版を使わなくても、
キーファイルを設置するだけで IndexNow は有効 です。
必要に応じて、記事公開後に以下URLへアクセスすれば即時通知できます。
IndexNow 導入時の注意点
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キーファイルは削除しない
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キャッシュプラグイン使用時は txt ファイルをキャッシュ除外
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APIキーは1サイト1つで管理
これらを守れば、安定して運用できます。
まとめ
IndexNow は、
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記事を早く検索結果に反映させたい
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更新情報をすぐ届けたい
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Bing流入を強化したい
というサイト運営者にとって、非常に有効な仕組みです。
特に WordPress × 技術ブログのような構成では、
導入しておいて損はありません。
無料でも使える高速インデックス通知機能として、
ぜひ活用してみてください。



