Excelを使っていると、

• セルに入力した文字が表示されない

• 数値の代わりに「####」と表示される

といった現象に遭遇することがあります。
一見バグのように見えますが、ほとんどはExcelの仕様や表示設定が原因です。

本記事では、文字が表示されない・「####」になる代表的な原因とその対処法を、実例ベースで分かりやすく解説します。

#### 表示になる主な原因と対策

原因① 列幅が足りない（最も多い）

数値や日付が「####」になる場合、列幅不足が原因です。

対策

• 列の境界をダブルクリックして自動調整

• 列幅を手動で広げる

👉 特に日付・時刻・通貨形式は桁数が多くなりやすく、#### 表示になりがちです。

原因② 日付・時刻がマイナス値になっている

Excelでは、1900年以前の日付や負の時刻は正しく表示できず、#### になります。

よくある例

• =A1-B1 の計算結果がマイナス

• 開始時刻より終了時刻が早い

対策

• 計算式を見直す

• [h]:mm などの経過時間表示形式を使う

• IF関数でマイナス値を制御する

原因③ 表示形式が数値向けになっている

文字列なのに、数値・日付形式が指定されていると正しく表示されないことがあります。

対策

• セルの表示形式を「標準」または「文字列」に変更

• 入力前に「文字列」形式に設定する

文字が表示されない主な原因と対策

原因④ 文字色が背景色と同じ

意外と多いのがこのケースです。

チェックポイント

• 文字色が白、背景も白

• 条件付き書式で文字色が変更されている

対策

• フォント色を「自動」に戻す

• 条件付き書式を一時的に解除して確認

原因⑤ セルに表示されているが見えない（表示倍率）

表示倍率が極端に小さいと、文字が見えなくなることがあります。

対策

• 表示倍率を100%に戻す

• 「Ctrl + マウスホイール」で拡大

原因⑥ セルが結合されている

セル結合があると、想定外の位置に文字が表示されないことがあります。

対策

• セル結合を解除

• 「選択範囲内で中央」などで代替

原因⑦ フォント・文字コードの問題

特殊なフォントや記号を使っている場合、文字が表示されないことがあります。

対策

• MS ゴシック、メイリオなど標準フォントに変更

• 他のPCでも再現するか確認

#### と文字未表示をまとめて確認するチェックリスト

それでも直らない場合の切り分け方法

• 新しいシートに値だけ貼り付ける

• 別のExcelファイルで再現するか確認

• Excelを再起動／セーフモード起動

👉 ファイル固有の表示崩れの場合、コピー＆値貼り付けで解決することも多いです。

まとめ

Excelで

• #### 表示になる

• 文字が表示されない

といった現象の多くは、列幅・表示形式・書式設定が原因です。

慌てて再入力する前に、
「列幅 → 表示形式 → 書式設定」
の順で確認すると、ほぼ解決できます。