株価と配当金のデータがあれば、Excelを使って利回りは簡単に計算できます。基本は「1株あたりの年間配当金 ÷ 株価 × 100」です。本記事では、Excelでの具体的な計算方法、関数の使い方、複数銘柄を管理する方法まで、実務で使える形で解説します。

利回りとは何か
利回りとは、投資した金額に対して、どれだけ配当収入が得られるかを示す割合です。株式投資では主に「配当利回り」を指します。
計算式は次の通りです。
配当利回り(%) = 年間配当金 ÷ 株価 × 100
例
株価:2,000円
年間配当金:80円
80 ÷ 2000 × 100 = 4%
Excelで利回りを計算する基本構成
まず、Excelに以下のような表を作成します。
| A列 | B列 | C列 | D列 |
|---|---|---|---|
| 銘柄名 | 株価 | 年間配当金 | 利回り |
入力例:
| 銘柄名 | 株価 | 年間配当金 | 利回り |
|---|---|---|---|
| A社 | 2000 | 80 | |
| B社 | 1500 | 45 |
D2セルに次の式を入力します。
= C2 / B2 * 100
これで利回り(%)が計算されます。
表示形式を「パーセンテージ」にしても構いません。その場合は次の式にします。
= C2 / B2
表示形式をパーセントにする方法
- 利回り列を選択
- 右クリック
- セルの書式設定
- 表示形式タブ
- パーセンテージを選択
- 小数点以下の桁数を指定
この設定を行えば、4% のように表示されます。
株価データを自動取得して計算する方法
株価を毎回手入力するのが面倒な場合は、Excelで最新の株価を自動取得する方法を使うと便利です。具体的な設定方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
Excelの「株価」データ型を使うと、株価を自動取得できます。
手順:
- 銘柄コードまたは銘柄名を入力
- セルを選択
- データタブ
- データ型
- 株価
株価が取得できたら、別セルに「価格」フィールドを参照します。
例:
B2セルに次の式を入力
= A2.価格
配当金は自動取得できないケースが多いため、配当金は手入力が基本です。
複数銘柄の利回りを一覧で管理する方法
次のような表構成にすると管理しやすくなります。
| 銘柄コード | 銘柄名 | 株価 | 年間配当金 | 利回り |
|---|---|---|---|---|
| 7203 | トヨタ | 2500 | 90 | |
| 9432 | NTT | 180 | 5.2 |
利回り列の数式:
= D2 / C2
パーセント表示を設定すれば完成です。
株数を考慮した配当収入と実質利回り
保有株数を考慮すると、実際の配当額が分かります。
| 銘柄名 | 株価 | 年間配当金 | 株数 | 年間配当額 | 利回り |
|---|---|---|---|---|---|
| A社 | 2000 | 80 | 100 |
年間配当額の式:
= C2 * D2
利回りの式:
= C2 / B2
税引き後利回りを計算する方法
日本株の配当金には原則20.315%の税金がかかります。
税引き後配当金の計算式:
= 年間配当金 * (1 – 0.20315)
Excelでは次のように書きます。
= C2 * (1 – 0.20315)
税引き後利回りの式:
= (C2 * (1 – 0.20315)) / B2
利回り計算でよくあるミス
| ミス内容 | 正しい考え方 |
|---|---|
| 月配当をそのまま使う | 年間配当に換算する |
| 税金を考慮していない | 税引き後も計算する |
| 株価の単位を間違える | 円単位で統一する |
| 配当予想と実績を混同 | 確定配当で計算する |
利回りだけで判断しない注意点
利回りが高い株は、株価下落によって見かけ上高くなっている場合があります。
以下の点も確認してください。
・業績の安定性
・配当性向
・減配履歴
・財務状況
利回りは「比較指標」として使うのが正しい使い方です。
よくある質問(Q & A)
- 配当金が年2回の場合はどう計算しますか?
-
2回分を合計して年間配当金として扱います。
- 株価は購入時と現在価格、どちらを使いますか?
-
現在の利回りを知りたい場合は現在株価、投資効率を見るなら購入時株価を使います。
- ETFの分配金も同じ計算式ですか?
-
基本は同じで、年間分配金 ÷ 基準価額で計算します。
- 端数株でも計算できますか?
-
1株あたり配当金を使えば同じ方法で計算できます。
まとめ
Excelを使えば、株価と配当金を入力するだけで利回りを簡単に計算できます。
基本式は「年間配当金 ÷ 株価」です。
さらに、税引き後や保有株数を加味すれば、実際の収益も可視化できます。
利回りは銘柄比較に便利な指標ですが、業績や財務状況とあわせて判断することが重要です。



