近年、PCパーツ価格の中でもメモリ(RAM)の価格高騰が目立っています。
「今PCを買い替えるのは損?」「もう少し待つべき?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、
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なぜメモリ価格が高騰しているのか(原因分析)
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今すぐPCを買い替えた方がいい人
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まだ買い替えずに使い続けた方がいい人
を実用目線でわかりやすく解説します。
メモリ価格が高騰している主な原因
① AI・データセンター向け需要の急増
生成AIやクラウドサービスの普及により、サーバー向け高性能メモリ(DDR5・HBM)の需要が爆発的に増えています。
半導体メーカーは利益率の高いサーバー向け生産を優先するため、一般PC向けメモリの供給が絞られやすい状況になってます。
② 半導体メーカーの生産調整
過去の供給過剰を受け、多くのメーカーが意図的に生産量を抑制しています。
その結果、需要が戻った現在でも価格が下がりにくくなっています。
③ DDR4 → DDR5への世代移行
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新世代の DDR5 はまだ製造コストが高い
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DDR4は徐々に縮小・終息方向
この「移行期」が価格の不安定さを生んでいます。
④ 円安の影響(日本特有)
日本では円安=輸入パーツ価格の上昇が直撃します。
世界的には横ばいでも、日本では「高く感じる」ケースが多いのが現状です。
今すぐPCを買い替えた方がいい人
✔ メモリ不足が常態化している人
以下に当てはまる場合、待つより買い替えの方が効率的です。
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メモリ8GBで常に使用率80〜90%
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ブラウザ+Officeだけで動作が重い
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Zoom・Teams使用時にフリーズする
→ メモリ高騰を待っても、作業ストレスの損失の方が大きいです。
✔ Windows 11非対応PCを使っている人
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CPUが古くWindows 11に正式対応していない
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セキュリティ更新が将来的に不安
この場合、延命より買い替えが安全です。
✔ ノートPCでメモリ増設ができない人
最近のノートPCは
メモリ直付け(オンボード)が多く、後から増設不可。
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8GB固定で足りない
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動画編集・開発用途に使う
→ 本体ごと買い替えるしかありません。
✔ 仕事・副業・学習にPCを使っている人
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在宅ワーク
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副業ブログ・動画編集・プログラミング
PCは道具なので、価格よりも「生産性」を優先すべきです。
まだPCを使い続けた方がいい人
✔ メモリ16GB以上で余裕がある人
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普段の使用でメモリ使用率が50%以下
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動作に明確な不満がない
→ 無理に買い替える必要はありません。
✔ デスクトップPCで増設できる人
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DDR4対応マザーボード
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空きスロットあり
この場合は、
PC買い替え < メモリ増設
の方がコスパが良いです。
✔ 価格が落ち着くまで待てる人
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サブPCがある
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すぐ困らない用途
このタイプの人は、半年〜1年様子見も現実的です。
メモリ高騰時代の現実的な判断基準まとめ
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| メモリ不足で作業が重い | 買い替え |
| Windows 11非対応 | 買い替え |
| ノートPC・増設不可 | 買い替え |
| デスクトップ・増設可 | メモリ追加 |
| 動作に不満なし | そのまま使用 |
まとめ|「価格」より「使い方」で判断する
メモリ高騰は確かに悩ましい問題ですが、
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今のPCで何ができていないか
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作業効率が落ちていないか
を基準に考えることが重要です。
PCは消耗品ではなく生産性を上げる道具。
「まだ使える」ではなく、
「快適に使えているか」で判断しましょう。

