Windows の操作や管理を自動化できる PowerShell は、ITエンジニアだけでなく、事務作業や運用業務でも活躍する強力なツールです。
本記事では、PowerShell の基本コマンドを用途別に整理し、初心者でもすぐ使えるように解説します。
「どのコマンドから覚えればいいかわからない」という方は、まずここで紹介するコマンドから押さえておきましょう。
PowerShell の基本構造について(超重要)
PowerShell のコマンドは、基本的に以下の形式で構成されています。
例:
Get-ChildItem(取得する + 項目)Set-ExecutionPolicy(設定する + 実行ポリシー)
👉 動詞で操作内容がわかるのが PowerShell の大きな特徴です。
ファイル・フォルダ操作で使う基本コマンド
日常業務で最も使うのが、ファイルやフォルダ関連のコマンドです。
| コマンド | 用途 |
|---|---|
| Get-ChildItem | フォルダ内のファイル一覧を取得 |
| Set-Location | カレントディレクトリを変更 |
| New-Item | ファイル・フォルダを作成 |
| Remove-Item | ファイル・フォルダを削除 |
| Copy-Item | ファイルをコピー |
| Move-Item | ファイルを移動 |
使用例
|
1 |
Get-ChildItem C:\Logs |
ファイル内容を確認・編集するコマンド
ログ確認や設定ファイルのチェックで頻出です。
| コマンド | 用途 |
|---|---|
| Get-Content | ファイル内容を表示 |
| Set-Content | ファイル内容を上書き |
| Add-Content | ファイル末尾に追記 |
| Out-File | コマンド結果をファイル出力 |
使用例
|
1 |
Get-Content error.log |
システム・プロセス管理で使うコマンド
Windows 管理・運用では必須の分野です。
| コマンド | 用途 |
|---|---|
| Get-Process | 実行中のプロセスを表示 |
| Stop-Process | プロセスを停止 |
| Get-Service | サービスの状態確認 |
| Start-Service | サービスを起動 |
| Stop-Service | サービスを停止 |
使用例
|
1 |
Get-Service | Where-Object {$_.Status -eq "Running"} |
ネットワーク・通信確認で使うコマンド
障害調査や疎通確認でよく使います。
| コマンド | 用途 |
|---|---|
| Test-Connection | ping 相当の疎通確認 |
| Test-NetConnection | ポート疎通確認 |
| Get-NetIPAddress | IPアドレス確認 |
| Get-NetAdapter | ネットワークアダプタ確認 |
使用例
|
1 |
Test-NetConnection example.com -Port 443 |
変数・オブジェクト操作の基本コマンド
PowerShell の「自動化力」を支える重要な概念です。
| コマンド / 記法 | 用途 |
|---|---|
| $変数名 | 変数の定義 |
| Where-Object | 条件抽出 |
| Select-Object | プロパティ選択 |
| Sort-Object | 並び替え |
| Measure-Object | 件数・集計 |
使用例
Get-Process | Select-Object Name, CPU
ヘルプ・調査系コマンド(初心者必須)
困ったときに 自分で調べられる力 をつけるためのコマンドです。
| コマンド | 用途 |
|---|---|
| Get-Help | コマンドのヘルプ表示 |
| Get-Command | 利用可能なコマンド一覧 |
| Get-Member | オブジェクトの中身確認 |
使用例
|
1 |
Get-Help Get-Process -Examples |
スクリプト実行前に知っておくべき注意点
PowerShell では、セキュリティ上の理由からスクリプト実行が制限されています。
|
1 |
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned |
※ 管理者権限での実行が必要な場合があります。
よくある質問(Q & A)
- PowerShell でスクリプトを実行しようとしたら「実行が制限されています」と出ます。どうすればよいですか?
-
そのエラーは PowerShell の「実行ポリシー(Execution Policy)」によるものです。これは悪意あるスクリプトの実行を防ぐセキュリティ機能で、既定ではスクリプト実行が制限されています。まずは実行ポリシーを確認するコマンドを実行し、必要に応じて
Set-ExecutionPolicyでポリシーを変更します。例えば、学習用であればRemoteSignedに設定することがよくあります(管理者権限が必要な場合あり)。12Get-ExecutionPolicy -ListSet-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser - あるコマンドの使い方や詳しい説明を知りたいのですが、どう調べればいいですか?
-
PowerShell にはコマンドや機能の説明を表示する仕組みがあります。基本的には以下のように
Get-Helpコマンドを使うと、対象コマンドの概要・使用例・パラメーターなどを確認できます。12Get-Help Get-ProcessGet-Help Get-Service -Examplesまた
-Onlineを付けると Web 上の最新の公式ドキュメントを開くこともできます。別途Update-Helpでローカルのヘルプ情報を更新するのもおすすめです。 - どのコマンドが現在使えるかわからない時はどうすれば良いですか?
-
PowerShell で現在利用可能なコマンド一覧を確認したい場合は、
Get-Commandを使います。これはエイリアスや関数、スクリプトなども含めて一覧表示でき、特定の名前でフィルタすることも可能です。12Get-CommandGet-Command *Service*例えば
Get-Command *Service*のようにワイルドカードを使うと、名前に “Service” を含むコマンドだけ取得できます。
まとめ|まずは「用途別」で覚えるのが近道
PowerShell は最初こそ難しく感じますが、
ファイル操作
プロセス・サービス管理
ネットワーク確認
といった 用途別に覚える ことで、確実に使いこなせるようになります。
まずは本記事で紹介した基本コマンドを実際に実行しながら、少しずつ慣れていきましょう。


