株式投資を行っていると、日々の株価チェックは欠かせません。しかし、証券会社の画面を毎日開いて確認する作業は、意外と手間がかかるものです。
そこで有効なのが PowerShellを使った株価チェックの自動化 です。
PowerShellはWindowsに標準搭載されているスクリプト環境であり、外部ツールを導入しなくても、Web APIやCSVデータを利用して株価情報を取得できます。本記事では、PowerShellを使って株価を自動取得・確認する具体的な方法を、実行例とともに丁寧に解説します。

PowerShellで株価チェックを自動化するメリット
PowerShellで株価チェックを自動化する最大の利点は、「作業の省力化」と「確認漏れの防止」です。
- 毎日決まった時間に株価を取得できる
- 複数銘柄をまとめて確認できる
- CSVやExcelに保存して履歴管理できる
- 条件に応じた通知処理を組み込める
これらは手動では実現しにくく、特に中長期投資で多数の銘柄を保有している場合に効果を発揮します。
株価データの取得方法について
PowerShell単体では株価を直接取得する機能はありません。そのため、以下のいずれかの方法を利用します。
- Web APIを利用する
- 公開CSVデータを取得する
- Webページを取得して解析する
この中で最も安定しているのが Web APIを利用する方法 です。
本記事では、CSV形式で株価データを取得できる公開サービスを例に解説します。
PowerShellで株価CSVを取得する基本例
以下は、Web上のCSVデータを取得し、PowerShellで読み込む基本例です。
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$url = "https://example.com/stock_price.csv" $response = Invoke-WebRequest -Uri $url $csv = $response.Content | ConvertFrom-Csv $csv | Select-Object Date, Code, Price |
このスクリプトでは、指定したURLからCSVを取得し、PowerShellのオブジェクトとして扱えるように変換しています。
取得したデータは、条件抽出や計算処理が容易に行えます。
特定銘柄の株価だけを抽出する
複数銘柄が含まれるCSVから、特定の銘柄だけを抽出する場合は Where-Object を使用します。
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$targetCode = "7203" $stock = $csv | Where-Object { $_.Code -eq $targetCode } $stock |
これにより、指定した銘柄コードの株価のみを取得できます。
複数銘柄を配列で管理すれば、保有銘柄を一括でチェックすることも可能です。
株価データをCSVファイルとして保存する
取得した株価データを保存することで、過去データの分析やバックアップが可能になります。
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$csv | Export-Csv "C:\stock\stock_price.csv" -NoTypeInformation -Encoding UTF8 |
日付をファイル名に含めることで、履歴管理もしやすくなります。
前日比を計算する簡単な例
PowerShellでは数値演算も容易に行えます。
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$today = 1500 $yesterday = 1450 $diff = $today - $yesterday $rate = [Math]::Round(($diff / $yesterday) * 100, 2) "前日比: $diff 円($rate %)" |
このように、取得した株価データを使って前日比や騰落率を計算できます。
タスクスケジューラで自動実行する
PowerShellスクリプトは、Windowsタスクスケジューラと組み合わせることで完全自動化が可能です。
- 毎営業日の朝に株価取得
- 終値取得後にCSV保存
- 異常値があればログ出力
これらを自動実行することで、手作業は不要になります。
自動化時の注意点
株価取得の自動化では、以下の点に注意してください。
- API利用規約を必ず確認する
- アクセス頻度を過剰にしない
- 取得失敗時の例外処理を入れる
- データ形式の変更に備える
特に無料サービスでは仕様変更が起こりやすいため、定期的な動作確認が重要です。
よくある質問(Q & A)
- PowerShellだけでリアルタイム株価は取得できますか?
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PowerShell単体ではリアルタイム株価を生成することはできません。必ず外部のデータ提供元を利用する必要があります。
- 証券会社のサイトから直接取得できますか?
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多くの証券会社サイトでは、自動取得やスクレイピングを禁止しています。必ず利用規約を確認してください。
- 無料で使える株価APIはありますか?
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無料で利用できるサービスは存在しますが、取得回数やデータ内容に制限があります。長期利用の場合は有料APIも検討してください。
- Excelと連携できますか?
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PowerShellでCSVを生成すれば、Excelで簡単に読み込めます。Excelの自動更新と組み合わせることも可能です。
まとめ
PowerShellを使えば、株価チェックを効率的に自動化できます。
毎日の確認作業を省略しつつ、必要な情報だけを正確に取得できる点は大きなメリットです。
まずはCSV取得と保存から始め、慣れてきたら条件判定や通知処理へと段階的に拡張していくことをおすすめします。



