Windows Updateで更新に失敗したり、ダウンロードが0%のまま進まなかったりする不具合が出たことがあります。そのとき原因だったのが、Windows Updateのキャッシュ破損でした。更新プログラムのキャッシュを削除して再取得させるだけで、何度も失敗していた更新が一発で通るようになりました。Windows標準の機能だけで安全に実行できる方法なので、同じ症状で困っている方はまずこの手順を試してみてください。
Windows Updateのキャッシュ削除で直る主な不具合
Windows Updateのキャッシュが破損すると、さまざまな更新トラブルが発生します。以下の症状が出ている場合は、キャッシュ削除で改善する可能性が高いです。
| 症状 | 具体的な状態 |
|---|---|
| 更新が進まない | ダウンロードやインストールが0%のまま停止する |
| 更新エラー | エラーコードが表示されて更新に失敗する |
| 更新の繰り返し | 同じ更新が何度も失敗して再表示される |
| フリーズ | Windows Update画面が固まる |
Windows Updateは一時ファイルを「SoftwareDistribution」フォルダーに保存しています。この中身が壊れると、更新処理が正常に進まなくなります。キャッシュ削除は、このフォルダーをリセットして更新をやり直す作業です。
Windows Updateキャッシュを削除する安全な手順
以下の手順はWindows 11/Windows 10共通で使えます。管理者権限が必要です。
手順1:Windows Updateサービスを停止する
まず更新関連サービスを停止します。
- スタートボタンを右クリック
- 「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」を開く
- 以下のコマンドを順番に入力してEnterキーを押します
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1 2 3 4 |
net stop wuauserv net stop bits net stop cryptsvc net stop msiserver |
これで更新に関係するサービスが停止します。
手順2:キャッシュフォルダーを削除する
次にキャッシュを保存しているフォルダーを削除します。
- エクスプローラーを開く
- 以下の場所へ移動
C:\Windows\SoftwareDistribution
- フォルダー内のすべてのファイルとフォルダーを削除
削除できない場合は、サービス停止ができていない可能性があります。もう一度手順1を確認してください。
手順3:サービスを再開する
削除後、停止したサービスを再開します。
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1 2 3 4 |
net start wuauserv net start bits net start cryptsvc net start msiserver |
その後、設定 → Windows Update → 「更新プログラムのチェック」を実行します。新しくキャッシュが作り直され、更新が再ダウンロードされます。
コマンドをまとめて実行する方法
毎回手入力するのが面倒な場合は、以下のコマンドを一括で実行できます。コピーして管理者権限のターミナルに貼り付けるだけです。
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1 |
net stop wuauserv && net stop bits && net stop cryptsvc && net stop msiserver && rd /s /q C:\Windows\SoftwareDistribution && net start wuauserv && net start bits && net start cryptsvc && net start msiserver |
これでサービス停止からキャッシュ削除、再開までを自動で行います。
キャッシュ削除しても直らない場合の追加対処
キャッシュ削除で改善しない場合は、以下も試してください。
Windows Updateトラブルシューティングの実行
設定 → システム → トラブルシューティング → その他のトラブルシューティング → 「Windows Update」を実行します。

システムファイルチェック
管理者ターミナルで以下を実行します。
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1 |
sfc /scannow |
破損したシステムファイルが修復される場合があります。
DISMコマンドの実行
|
1 |
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth |
Windowsのイメージを修復します。
Windows Update後にパソコンが起動しなくなった場合は、更新の失敗やシステム破損が原因の可能性があります。黒い画面のまま進まない、再起動を繰り返すといった重大なトラブルが起きている場合は、以下の記事で詳しく復旧手順を解説しています。

キャッシュ削除の注意点
キャッシュ削除は安全な操作ですが、いくつか注意点があります。
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 更新履歴 | 表示上の履歴が一部リセットされることがある |
| 再ダウンロード | 更新ファイルを再取得するため時間がかかる |
| 管理者権限 | 管理者アカウントが必要 |
個人ファイルやアプリが消えることはありません。
よくある質問(Q & A)
- キャッシュを削除するとWindowsが壊れませんか?
-
壊れません。更新用の一時ファイルを削除するだけで、Windows本体には影響しません。
- 何度もキャッシュ削除しても大丈夫ですか?
-
問題ありません。ただし頻繁に不具合が出る場合は、ストレージやシステムの異常も疑ってください。
- 再起動は必要ですか?
-
基本的には不要ですが、更新前に再起動すると成功率が上がることがあります。
まとめ
Windows Updateの不具合は、キャッシュ破損が原因のことが多いです。SoftwareDistributionフォルダーをリセットするだけで、更新失敗やフリーズが解消するケースは非常に多くあります。手順自体は難しくなく、Windows標準機能だけで実行できます。更新トラブルが出たら、まず最初に試すべき基本対処として覚えておくと安心です。



