Windows11を使っていて、突然スピーカーやヘッドホンから音が出なくなる現象はよく発生します。
更新直後やBluetooth接続時、設定変更後など、思い当たる原因がない場合でも起こることがあります。
本記事では、原因別に確認すべき設定項目と対処手順をまとめています。
順番にチェックすれば、ほとんどの場合は解決できます。
1. 音量設定・ミュートの確認
まず基本的な確認です。
チェックポイント
| 項目 | どこで確認? |
|---|---|
| PC本体がミュートになっていないか | タスクバーのスピーカーアイコン |
| 音量が0になっていないか | 音量スライダー |
| アプリごとの音量設定が下がっていないか | ミキサー設定 |
手順
特にZoom、Spotify、ゲーム、ブラウザはアプリ単位で音量が独立している場合があります。
2. 出力デバイスの選択ミス
音は出ているのに、別のデバイスに出力されているケースが非常に多いです。
よくある誤設定例
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HDMIディスプレイへ音が出てしまう
-
Bluetoothイヤホンの通話モード (Hands-Free) に切り替わっている
-
未接続スピーカーが選択されている
手順
利用するスピーカー・ヘッドホンが選択されているか確認しましょう。
3. Bluetoothイヤホンで音が出ない場合
Bluetoothオーディオでよくあるのが、音楽再生用ではなく通話モードに切り替わっている問題です。
対処方法
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「設定 → Bluetoothとデバイス」でイヤホンを削除
-
一度再接続
-
出力デバイスに**(Stereo)** が選ばれているか確認
例:
| 表示名 | 音質 | 動作 |
|---|---|---|
| WH-1000XM5 (Stereo) | 高音質 | 再生専用 |
| WH-1000XM5 (Hands-Free) | 低音質 | マイク利用時 |
4. Windowsのサウンドサービスが停止している
更新後やエラーによりWindows Audio サービスが停止している場合があります。
手順
以下2つを確認:
| サービス名 | 状態 |
|---|---|
| Windows Audio | 実行中 |
| Windows Audio Endpoint Builder | 実行中 |
止まっている場合は右クリック → 開始。
5. サウンドドライバーの不具合
アップデートやアンインストール誤操作でドライバーが無効・壊れていることがあります。
手順
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警告マークがついていないか
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デバイスを右クリック →「ドライバーの更新」
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直らない場合 →「デバイスのアンインストール」→ 再起動
Windowsが自動で再インストールします。
6. アプリ側の設定ミス(Zoom / OBS / DAWなど)
特にZoomや録音ソフト、配信ソフトではアプリ独自のオーディオ設定が優先されることがあります。
例:Zoom
ソフト依存系の音トラブルは、アプリ内設定も確認しましょう。
7. HDMI接続モニターの音声出力設定
テレビやモニター接続時に、映像は映るのに音だけ出ない場合があります。
手順
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「設定 → サウンド」で出力先がディスプレイになっているか確認
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モニター側の音量・ミュート設定も確認
8. BIOS・セキュリティ設定でDisableになっている
まれに、BIOS設定でオンボードオーディオが無効化されていることがあります。
特に自作PC・中古PC・メンテナンス後に発生しがちです。
9. それでも直らない場合
最終手段として以下の方法があります。
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システム復元
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Windows Updateのロールバック
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新規ユーザー作成で動作検証
環境破損が原因の場合、新規ユーザー作成で直ることが多いです。
まとめ
| 状況 | 優先する確認項目 |
|---|---|
| まったく音が出ない | 出力デバイス・ミュート・ミキサー |
| Bluetoothイヤホン | (Stereo) が選択されているか |
| 更新後に発生 | サウンドサービス、ドライバー更新 |
| HDMIで音が出ない | 出力先がモニターか、モニターの音量 |

