二次請け・三次請けが当たり前なIT業界。
一次請けの企業と聞くと、それなりに大きな会社を想像するかもしれませんが、SEもPGもいない小さな会社が一次請けになることも珍しくありません。
コネさえあれば美味しい仕事を引っ張ることができる業界なので、IT企業としての実体がなくても受注できてしまうのです。
下請けの末端で、実労働をすることになったSEやPGは、一次請けの会社で名刺を作ってもらって、ユーザーと対面するのはよくあることです。
ある会社は、社長1名+事務員1名という超ミニマムな人員ですが、歴代のシステム開発案件に関わったSE・PGは全て社員ということになっていますので、総勢20名近い幽霊社員がいる計算になります。
会社への電話は、約3分の1が幽霊社員宛だそうですが、古い幽霊社員の名前をウッカリ忘れてしまっていると「そんな社員はいませ・・・あ、います」と、妙な応対になってしまいます。
もちろん本人と連絡をとることはできないため、外出中で・・・とか、長期出張で・・・とか誤魔化し続けているそうです。
退職したことにすれば良いのでは?と言ってみたのですが、会社のイメージが悪くなるから嫌なのだそうです。
さすがに無理がありますよね。