「駑馬十駕」 IT系情報を中心に調べた事をコツコツ綴っています。

ソフトウェア開発に従事していますが、顧客にシステム開発の煩雑さを伝えるのはとても難しいことです。

ある時、システムの画面のレイアウトを変更してほしいという依頼がありました。
「入力欄の文字数を10文字ほど3か所に対して増やしてほしい」というものです。
顧客の意見としては、「それくらいすぐできるだろうから無償でやってくれないか」というものでした。
しかし、勿論それはなかなか難しい考えです。
入力文字を10文字増やすだけでも、そのプログラムコードを見てみないと修正は容易ではないからです。
その画面のプラグラムの行数は2万行近くある複雑なもので、単純に文字を入力するだけではなく、他の画面との関係やデータの整合性もあったので
私は5万円ほどの見積もりを出しました。
この提示に顧客は納得してくれませんでした。私は2万行あるところから該当箇所を探すだけでも数時間かかるし、他との整合性に気を付けないと
不具合が出るためテストもきちんとしたら少なくとも1日はかかると言いましたが全く納得してくれませんでした。
仕方がないので、その場は無償で対応し、別案件で大目に見積もりを出し回収しておきました。

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