Excelでデータ集計を行う際、「空欄以外のセルだけを数えたい」と思うことはよくあります。
アンケートの回答数、入力済みデータ数、NULLチェックなど、業務でも頻繁に利用される操作です。
この記事では、COUNTIF および COUNTIFS を使って「空欄以外のセル」を数える方法をわかりやすく紹介します。
■ 基本:COUNTIF で空欄以外をカウントする
Excelで空欄以外のセルを数える場合、COUNTIF 関数に 「<>””」(空欄ではない条件) を指定します。
● 使用例
| A列 |
|---|
| AAA |
| BBB |
| CCC |
上記のようなデータがあるとします。
空欄以外を数える式は以下の通りです。
または、正確性を意識する場合はこちらでもOKです:
● 結果
空欄以外のセル数が返ります。(例の場合 3)
■ 複数条件で空欄以外をカウントする:COUNTIFS
COUNTIFS は複数条件を使う場合に有効です。
例えば「空欄以外 かつ 特定の文字列ではない」など条件を指定できます。
● 使用例
| 名前 | ステータス |
|---|---|
| 山田 | 済 |
| 佐藤 | 未 |
| 鈴木 | |
| 田中 | 済 |
次の式は、空欄以外のステータスを数えます。
結果は「済 / 未」の2セルがカウント対象となります。
■ 注意点|スペース入力や数式結果が空欄の場合
COUNTIF("<>") は スペースが入っているセルや、式で "" を返しているセルも「空欄以外」と判定してしまいます。
例:
-
" "(半角スペース) -
=IF(A1="","",A1)の結果 ("") -
フォーマットのみあるセル
こういった場合は、TRIM関数+LEN関数などを併用すると厳密に判定できます。
● より厳密に空欄判定する例
または、LEN関数で文字数を判定する方法もあります:
文字数が 1文字以上のセルだけをカウントできます。
■ まとめ
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| !ERROR! A2 -> A2 -> Cyclic Reference in Formula | 一番手軽。入力済セルを数えたい時に便利 |
| !ERROR! A3 -> A2 -> A2 -> Cyclic Reference in Formula | 追加条件が必要な場合に使用 |
| LEN・TRIM併用 | スペース等を除外し、厳密に判定したい場面で有効 |
💡 ポイント
-
空欄セル除外は
"<>"(空ではない)条件で実現できる -
データの状態(スペース・数式空白)によって適切な方法を選ぶ
-
COUNTIF と COUNTIFS は用途で使い分ける
以上が、Excelで空欄以外のセルをカウントする方法です。
この操作はデータ集計業務では頻繁に使う基本テクニックなので、覚えておくと作業効率が大きく向上します。
