「家計簿」タグアーカイブ

🏠 Googleスプレッドシート×AIで家計簿や収支表を自動化する方法

💡 この記事でわかること

この記事では、次のような「自動家計簿」を構築します。

✅ 支出を入力するだけでAIがカテゴリ(食費・通信・交通など)を自動分類
✅ 重複データを自動検出して除外
✅ 月ごとの支出・収入を自動集計
✅ スプレッドシートだけで動作(外部ツール不要)


🧩 準備するもの

  • Googleアカウント

  • OpenAIのAPIキー(※ChatGPT Plusとは別)

  • 新しいGoogleスプレッドシート


⚙️ Googleスプレッドシートを作成

1️⃣ 新しいスプレッドシートを開く
2️⃣ シート名を「家計簿」に変更
3️⃣ 1行目に以下のヘッダを入力

| 日付 | 内容 | 金額 | 種別 | カテゴリ | メモ | 処理済 | 行ID |


🧠 AI自動分類スクリプト

スプレッドシート上部メニューから
拡張機能 → Apps Script を開き、下記のコードをすべて貼り付けて保存。


🔑 APIキー設定

1️⃣ Apps Script の右上歯車 → プロジェクトのプロパティ
2️⃣ 「スクリプトのプロパティ」タブ
3️⃣ OPENAI_API_KEY を追加(値にあなたのAPIキー)
4️⃣ 保存


🧾 サンプルデータで動作確認

日付内容金額
2025/10/01マクドナルド 渋谷店-850
2025/10/02給与振込 ○○株式会社250000
2025/10/03東京電力 電気料金-6200
2025/10/04Netflix 月額課金-990
2025/10/05JR定期券購入-14000

1️⃣ 貼り付け
2️⃣ メニュー「家計簿(AI) → ② AIで全行分類」
3️⃣ カテゴリがAIで自動分類
4️⃣ 「③ 重複チェック&ID付与」
※以下は未課金なのでカテゴリは未分類になります。
5️⃣ 「④ 集計を再生成」→「集計」シートに月次サマリが出力


📊 集計結果の例


🚨 よくあるエラーと解決策

症状原因対処
429: insufficient_quotaAPI残高ゼロOpenAI Billingページで5ドル課金
APIキー未設定エラースクリプトのプロパティ未登録設定手順を再確認
カテゴリ空欄ChatGPT Plusのみ契約API側に残高を追加する必要あり
権限ダイアログが出ない実行権限未付与スクリプト初回実行で許可

✅ まとめ

  • ChatGPT Plus だけでは連携できない。APIキーを使う。

  • スプレッドシート内で AI が自動分類・集計まで完結。

  • 収支を貼るだけで月次の家計簿が完成。

ゼロから学ぶ!Pythonで気軽にデータ分析入門

「Pythonでデータ分析を始めたいけど、難しそう…」
そんな初心者の方でも大丈夫!この記事では、家計簿や売上のような身近なデータを題材にして、Pythonで「データを読み込む → 集計 → グラフにする」までを体験します。

まずは小さな一歩から。ゲーム感覚で数字を扱っていくうちに、自然とデータ分析の基礎が身につきます。


サンプル環境

本記事の内容は以下の環境で動作確認しています。

項目バージョン / ツール
OSWindows 11 Pro 24H2
Python3.12.6
pip24.2
エディタPowerShell / VS Code
ライブラリpandas 2.x / matplotlib 3.x / openpyxl 3.x

Pythonとは?

Python(パイソン) は、シンプルで分かりやすいプログラミング言語です。

  • 文法がやさしい → 初めてでも読みやすい

  • 豊富なライブラリ → 家計簿、売上管理、グラフ化などすぐ活用できる

  • 学習者が多い → ネットに解説記事や質問回答がたくさん

今回は「pandas」「matplotlib」を使って、データを簡単に扱う方法を学びます。


1. Pythonをインストール

Windows 11なら Microsoft Store からインストールするのが簡単です。

  • スタート → Microsoft Store → 「Python」で検索

  • 今回は最新版の「Python 3.13」をインストールします
    ※ダウンロードすると自動的にインストールされます。


2. 動作確認

PowerShellで次を実行:

出力例:

Python 3.13.7

3. 必要なライブラリをインストール


successfullyと上記の様に表示されればインストール正常終了してます。


4. サンプルデータ

家計簿や売上のようなシンプルなデータを用意します。

sales.csv


5. Pythonで分析!4つの出力を体験

パターン① コンソール出力(数字で確認)

ファイル名を sample.py にして、わかりやすい場所(例:C:\Users\〇〇\Documents\python\)に保存します。

sample.py 」を保存したディレクトリに移動し、powershell でpython sample.pyと入力して実行すると以下の様に表示されます。

出力例:

👉 「今日は使いすぎた?」がすぐ分かります。


パターン② グラフ出力(見やすく可視化)

出力イメージ:

👉 支出の増減がひと目で分かります。


パターン③ ファイルに保存(CSV・画像)


👉 結果をExcelや画像にして保存すれば、あとで見返したり人に見せたりできます。


パターン④ Notebookで出力

Jupyter Notebookを使えば、

と書くだけで、コードの下に表がきれいに表示されます。

ステップ1: Notebookを起動

PowerShell で以下を実行します:

👉 ブラウザが開くので「File → New → Notebook → Python 3」で新しいノートブックを作ります。

ステップ2: セルごとにコードを書く

セル1: データ読み込み

👉セルを選択し、Shift  + Enterで実行すると表がセルの下にきれいに表示されます。

Notebookの特徴

print()不要 → 変数名だけで表や集計結果が表示される

グラフはセル下に直接描画

コード・結果・グラフが一つの画面でまとまって見やすい

✅ まとめると、記事で紹介したパターン④のコードは そのまま動きますが、Notebookではprintを省略して変数名だけ書けばOK という違いがあります。

👉 家計簿アプリ感覚で扱えて便利です。


まとめ

  • Pythonは初心者でも気軽に始められる

  • データ分析の出力には4パターンある

    1. 数字で見る(コンソール)

    2. グラフで見る(可視化)

    3. ファイルに保存(CSV・PNG)

    4. Notebookでまとめる

  • まずは「日ごとの支出」を分析してみるとイメージしやすい