Excelでデータ検索や参照を行うとき、多くの方が最初に思い浮かべるのは VLOOKUP関数 ではないでしょうか。
しかし、VLOOKUPには「参照範囲の制約」「列番号の固定」、「大量データだと重い」など不便な面もあります。
そこでおすすめなのが、 INDEX関数とMATCH関数を組み合わせる方法 です。
本記事では、INDEX＋MATCH関数の使い方を基礎から応用まで解説します。
1. INDEX関数とMATCH関数の役割
INDEX関数
指定した範囲から「行番号・列番号」を基準に値を取り出す関数です。
例：=INDEX(B2:D5, 2, 3) → 範囲B2:D5の「2行目3列目」の値を取得
MATCH関数
指定した値が「範囲の何番目にあるか」を返す関数です。
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検索方法：0（完全一致）、1（以下）、-1（以上）
例：=MATCH("東京", A2:A10, 0) → 「東京」がA2:A10の中で何番目かを返す
2. INDEX＋MATCHの組み合わせ
INDEXとMATCHを組み合わせると、「検索値に基づいて柔軟に値を取得」できます。
例：
社員名を検索して、その人の所属部署を取得する場合
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検索値：セルE1（社員名）
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検索範囲：A2:A6（社員名一覧）
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参照範囲：B2:B6（部署一覧）
→ F2に入力した社員名に対応する部署が返る
3. VLOOKUPとの違い・メリット
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参照範囲を左右どちらにも指定可能
VLOOKUPは「左端から右方向」にしか検索できませんが、INDEX＋MATCHなら左にも右にも対応できます。 -
列削除に強い
VLOOKUPは列番号で指定するため列構成が変わるとエラーになりますが、INDEX＋MATCHは柔軟です。 -
高速処理が可能
大量データを扱う場合でも、VLOOKUPだと処理が重くなって使えない事象が発生しますが、INDEX＋MATCHの方を使用することで安定して動作します。
4. 応用例：2次元検索
行と列の両方で一致する値を取得することも可能です。
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G2に入力した「名前」
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G1に入力した「科目」
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→ G3で名前×科目に対応する点数を取得
5. まとめ
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INDEX関数は「値を取り出す」
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MATCH関数は「位置を探す」
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2つを組み合わせることで 柔軟な検索・参照が可能
VLOOKUPでは対応できない場面でもINDEX＋MATCHなら解決できます。
Excelで効率的なデータ検索を行いたい方は、ぜひ活用してみてください。