専門家ではなくても専門家として参加できるIT業界

IT業界、特にシステムインテグレーターで他社と共同で開発プロジェクトに参加すると、
まさに人材が玉石混交であることが分かります。

例えば筆者の場合。もともとはWindows関連の技術で仕事をしていたのですが、ある時の案件
では、全く経験がないのにLinuxの専門家としてプロジェクトに参加することになりました。
少々のLinuxエンジニアではなくて、Linuxに精通したエンジニアとして。

プロジェクトメンバーの頭数を合わせるためか、それとも筆者に対する教育的な意図なのか
分かりませんが、知識ゼロから専門家として現場に出るようになったわけです。

そして、このような事情は筆者だけはなく、共同でプロジェクトに参加した他社のメンバーも
同様のようでした。そのため、少なくとも日本のIT業界は、専門知識がゼロであっても、
ある日突然専門家になれる稀有な業界だと言えるでしょう。
他業界からは知られざるIT業界の裏側です。

そして仕事である以上、「できない」では済まされないわけですので、現場に専門家として在籍する以上、否が応でも専門家並みにスキルアップすることを余儀なくされます。
このように、強引にでも仕事力が向上することもIT業界の特徴のひとつです。

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