Windows 11:タスクスケジューラで定期的にバッチを自動実行する方法

🧭 はじめに

Windows 11では「タスクスケジューラ」を使うことで、定期的にバッチファイル(.bat)を自動実行することができます。
例えば「毎日深夜にバックアップを実行する」「週1回ログを整理する」などの定型処理を自動化することで、業務効率を大幅に向上させられます。

本記事では、初心者でもわかるように タスクスケジューラの設定手順から確認ポイントまで を解説します。


⚙️ 手順①:バッチファイルを準備する

まずは、実行したいバッチファイル(.bat)を作成します。
例として、Cドライブのバックアップを行う簡単なスクリプトを紹介します。


  • xcopy:ファイル・フォルダをコピーするコマンド

  • /E:空フォルダも含めてコピー

  • /Y:上書き確認を省略

このファイルを、たとえば
C:\batch\backup.bat
というパスで保存します。


📅 手順②:タスクスケジューラを起動する

  1. スタートメニューで「タスクスケジューラ」と検索

  2. アプリを起動

  3. 右側の「タスクの作成」をクリック


🕒 手順③:基本情報を設定する

項目内容例
名前夜間バックアップ
説明毎日0時にバックアップ実行
実行ユーザー自分のアカウント(管理者権限推奨)
実行時に使用する権限「最上位の特権で実行する」にチェック

💡 ポイント
バックアップやシステム操作など、管理者権限が必要なタスクは必ず「最上位の特権で実行」をONにしましょう。


⏰ 手順④:トリガー(実行タイミング)を設定

  1. 「トリガー」タブ →「新規」ボタンをクリック

  2. 実行頻度を選択(毎日・毎週・毎月など)

  3. 実行開始時刻を指定(例:0:00)

  4. 必要に応じて「有効」にチェックを入れる

項目設定例
タスクの開始毎日
開始時刻0:00
繰り返し間隔1日ごと
有効チェックON

⚡ 手順⑤:操作(実行内容)を設定

  1. 「操作」タブ →「新規」ボタン

  2. 操作の種類:「プログラムの開始」を選択

  3. 「プログラム/スクリプト」に以下を指定
    C:\batch\backup.bat

💡 補足
引数を渡したい場合は「引数の追加」に記入できます。


🔍 手順⑥:条件・設定タブを確認

条件タブ

  • 「AC電源使用時のみ実行」にチェック → ノートPCなら推奨

  • 「ネットワーク接続時のみ実行」なども用途に応じて設定

設定タブ

  • 「タスクを要求時に実行する」

  • 「タスクが失敗した場合に再試行する」などを有効にすると安定します。


🧪 手順⑦:実行テストを行う

設定後、タスクスケジューラの「タスク一覧」から該当タスクを右クリックし、
「実行」 を選択してテストします。

ログ出力やバッチの動作を確認して問題がなければ、定期実行は完了です。


🧾 よくあるトラブルと対処法

現象原因対処法
実行されないパスが間違っている絶対パスで指定する(例:C:\batch\backup.bat)
管理者権限が必要権限不足「最上位の特権で実行」にチェック
画面に出ないバックグラウンド実行正常動作(出力をログに記録して確認)

💡 応用:ログファイルを残す

バッチファイルの末尾に以下を追記すると、ログを残せます。

>> C:\batch\backup_log.txt 2>&1

これで、エラー内容や実行履歴を確認できるようになります。


✅ まとめ

  • タスクスケジューラを使えば バッチの自動実行 が簡単にできる

  • トリガー(スケジュール)と操作(実行内容)を正しく設定することが重要

  • 管理者権限、パス指定、ログ出力でトラブルを防止

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