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ブルースクリーン(BSOD)が出たときの確認ポイント【Windows 11】

Windows 11 を使っていると、ある日突然現れる「ブルースクリーン(青い画面)」。


正式名称は BSOD(Blue Screen of Death) で、OS が重大なエラーを検出した際に表示されます。

この記事では、BSOD が出たときに必ず確認すべきポイントと、原因追跡の方法再発防止策を分かりやすく解説します。


1. 最初に確認すべきは「エラーコード」

ブルースクリーンには STOP コードが表示されます。
例:

  • MEMORY_MANAGEMENT

  • CRITICAL_PROCESS_DIED

  • IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL

  • UNEXPECTED_STORE_EXCEPTION

この STOP コードは、Windows が「どの種類のエラーで落ちたか」を示す主要手掛かりです。

● STOP コードの確認方法

ブルースクリーンの画面写真をスマホで撮影しておくのが確実です。
再起動後、以下でも確認できます:

  • 設定 → システム → 詳細情報 → システムの保護 → システムのプロパティ → 起動と回復

  • または、イベントビューア(後述)


2. イベントビューアで詳細ログを確認する

Windows は BSOD の詳細をログに記録しています。

● 確認手順

  1. Win + X → イベントビューア

  2. 左のツリーから
    「Windows ログ」 → 「システム」 を選択

  3. 右側のフィルターで「重大」「エラー」を絞り込む

よくある記録:

  • Kernel-Power 41:予期しないシャットダウン

  • BugCheck:BSOD 発生のログ
    → エラーコード(BugCheckCode)やパラメータが確認できる


3. ドライバ更新状況を確認する

BSOD の原因として最も多いのは ドライバの不具合です。
特に以下は要注意:

  • GPU ドライバ(NVIDIA / AMD / Intel)

  • オーディオドライバ

  • LAN / Wi-Fi ドライバ

  • ストレージドライバ(Intel RST など)

● 更新・再インストール手順

  • デバイスマネージャー → 該当デバイス → ドライバー → 更新

  • 公式サイトから最新版をダウンロードして入れ直すのも有効


4. メモリ(RAM)のテストを行う

メモリ異常は BSOD の典型的な原因。

● Windows メモリ診断

  1. Windows キー →「メモリ診断」検索

  2. 「今すぐ再起動して問題を確認する」

  3. 診断結果はイベントビューアの MemoryDiagnostics-Results に記録される

メモリ増設後の BSOD は高確率でこれが原因です。


5. ストレージ(SSD/HDD)の状態チェック

SSD の劣化やセクタ不良でも BSOD が発生します。

● チェック方法

  • **CrystalDiskInfo(無料)**で SSD の健康状態を見る

  • コマンドプロンプトで

    を実行してファイルシステムの破損を修復


6. Windows Update の不具合を疑う

大型アップデート後に BSOD が出るケースは多いです。

● 対処

  • 累積更新プログラムをアンインストール

  • 「更新プログラムの履歴」 → 「更新プログラムをアンインストール」

  • または「システムの復元」でロールバック


7. 最近インストールしたアプリを確認する

セキュリティソフトやドライバ関連ツールが BSOD を引き起こすことがあります。

特に注意:

  • サードパーティ製アンチウイルス

  • 監視ツール(OCCT, HWMonitor 系)

  • 仮想化ソフト(VMware / VirtualBox)


8. 省電力設定/オーバークロックの影響

● 自作PCユーザー向けですが、以下も BSOD 原因になります:

  • CPU/GPU のオーバークロック

  • XMP(メモリ OC プロファイル)

  • 高パフォーマンス電源設定との相性

一時的に XMP をオフBIOS を初期化すると改善することも。


9. システムファイルの破損チェック

OS の内部ファイルが壊れている場合。

● コマンド例

管理者コマンドプロンプトで:

さらに:


これで OS の破損修復が可能。


10. 再発防止のための最終手段

  • クリーンブートで原因アプリを切り分ける

  • セーフモード起動してドライバを削除

  • Windows の初期化(個人ファイル保持も可能)

  • SSD / メモリ交換

  • メーカー修理依頼


まとめ

ブルースクリーン(BSOD)は必ず原因があります。
特に多いのは、

  • ドライバの不具合

  • メモリ/ストレージの異常

  • Windows Update の問題

  • ソフトウェアの相性

この記事の流れどおりに確認すれば、原因特定のスピードが一気に上がり、無駄な再起動を減らせます。

Windows Defenderが勝手に無効になる原因と対策

Windows 10やWindows 11では、標準搭載のウイルス対策ソフト「Windows Defender(現Microsoft Defender Antivirus)」が自動的にPCを保護しています。
しかし、「気づいたら無効になっていた」「再起動後に勝手にオフになる」といったケースも少なくありません。

本記事では、Defenderが勝手に無効になる主な原因と、手動での再有効化・恒久的な防止策をわかりやすく解説します。


🔍 原因①:他社製セキュリティソフトの干渉

最も多い原因は、他のウイルス対策ソフトがインストールされているケースです。
Defenderは他社製セキュリティソフトと競合しないよう、自動で無効化される設計になっています。

主な対象ソフト

  • Norton、McAfee、Avast、ESET、Kaspersky など

  • セキュリティ機能付きのVPNやチューナップツール(例:Advanced SystemCare)

対処法

  1. 競合ソフトをアンインストール(または無効化)する

  2. 再起動後に「設定 → プライバシーとセキュリティ → Windows セキュリティ」から有効化を確認


⚙️ 原因②:グループポリシーやレジストリ設定の変更

会社支給のPCや管理者設定下の端末では、Defenderがポリシーで無効化されている場合があります。
また、過去のチューニングツールやスクリプトによってレジストリが変更されているケースもあります。

チェック手順(Pro版など)

  1. Win + R → gpedit.msc を開く

  2. コンピューターの構成 → 管理用テンプレート → Windows コンポーネント → Microsoft Defender ウイルス対策」を開く

  3. Microsoft Defender ウイルス対策を無効にする」が「有効」になっていないか確認

レジストリ修正例(Home版)

  1. Win + R → regedit を開く

  2. 以下のキーへ移動:

  3. DisableAntiSpyware が存在する場合、値を 0 に設定(または削除)


🧩 原因③:ウイルスやマルウェアによる意図的な無効化

一部のマルウェアは、検出を避けるためにDefenderを強制的に停止させます。
特に「スクリプト実行型ウイルス」「仮想通貨マイナー型」などで見られます。

対処法

  1. セーフモードで起動(Shift + 再起動 → トラブルシューティング)

  2. オフラインスキャンを実施:
    「設定 → プライバシーとセキュリティ → Windows セキュリティ → ウイルスと脅威の防止 → スキャンのオプション → Microsoft Defender オフラインスキャン」


🧰 原因④:サービス設定の停止

Defenderのバックグラウンドサービスが停止している場合もあります。

チェック方法

  1. Win + R → services.msc

  2. Microsoft Defender Antivirus Service」を探す

  3. 状態が「停止」していたら「自動」→「開始」に変更


🔧 原因⑤:一時的なシステムエラーや更新バグ

Windows Update後にDefenderが誤動作することもあります。
一時的なエラーの場合、次の操作で改善します。

対処法

  1. コマンドプロンプトを管理者権限で開く

  2. 以下を順に実行

  3. 再起動してDefenderが有効になっているか確認


💡 恒久的な防止策

  • Windows Updateを定期的に実施

  • 不要なセキュリティソフトを共存させない

  • 怪しい最適化ツールを使わない

  • 「Defender Control」などの無効化ツールを安易に実行しない


✅ まとめ

原因対処法
他社製ソフトの干渉競合ソフトを削除または停止
ポリシー設定gpeditやレジストリで有効化
マルウェア感染セーフモード+オフラインスキャン
サービス停止「services.msc」で手動開始
更新エラーSFC/DISMコマンドで修復

🗨️ 結論

Windows Defenderが勝手に無効になる原因の多くは「他ソフトの干渉」か「設定変更」です。
まずは安全な環境で上記チェックを順番に行い、Defenderが常に有効な状態を保つようにしましょう。

🪟 Windows 11のファイル検索を極める!日付・サイズ・種類で一瞬で絞り込む方法

Windows 11では、ファイル数が増えるほど「どこに保存したか分からない!」という悩みが増えます。
しかし、エクスプローラーの検索オプションを使えば、日付・サイズ・ファイル種類などを指定して、目的のファイルを一瞬で見つけることができます。

この記事では、Windows 11の詳細検索機能を最大限に活用する方法を、図解イメージ付きでわかりやすく紹介します。


🔍 1. エクスプローラーで検索バーを開く

  1. **エクスプローラー(フォルダ)**を開きます。

  2. 右上にある検索バー(虫眼鏡アイコン)をクリック。

  3. 検索したいキーワード(例:「レポート」「jpg」「2024」など)を入力します。

ここで単純な検索を行うだけでも十分ですが、オプション指定を加えることで検索精度を大幅に上げることができます。


📅 2. 更新日で絞り込む(date:)

ファイルを「いつ保存・更新したか」で探す場合は、以下のように入力します。

目的入力例
昨日更新したファイルdate:yesterday
今週作成されたファイルdate:this week
先月のファイルdate:last month
特定の日付(例:2025/11/05)date:2025/11/05
期間指定(例:2025/11/01~2025/11/09)date:2025/11/01..2025/11/09

📌 ポイント
..(ドット2つ)で期間検索が可能です。
「日付フィルター」はバックアップ確認やレポート提出物の検索に便利です。


📁 3. ファイル種類で絞り込む(kind:)

ファイルの種類(ドキュメント・画像・動画・音声など)で検索することも可能です。

種類入力例
画像ファイルkind:pictures
動画ファイルkind:videos
音楽ファイルkind:music
ドキュメントkind:documents
圧縮ファイル(ZIPなど)kind:compressed

📌 応用例
「Excelの報告書」だけ探したい場合は、
👉 kind:documents filename:報告書.xlsx のように複数条件を組み合わせることもできます。


💾 4. ファイルサイズで絞り込む(size:)

ファイルサイズを条件に検索することで、容量を圧迫している大きなファイルを簡単に見つけられます。

目的入力例
1MB以下のファイルsize:small
1MB〜128MBの中サイズファイルsize:medium
128MB〜1GBの大きなファイルsize:large
1GB以上のファイルsize:huge
範囲指定(例:50MB〜200MB)size:50000KB..200000KB

📌 豆知識
size: は単位を「KB」「MB」「GB」で指定できます。
たとえば size:>100MB とすれば100MB以上のファイルを検索可能です。


⚙️ 5. 複数条件を組み合わせる

検索構文を組み合わせることで、さらに強力な検索ができます。

例)

➡ 「今月作成された5MB未満のドキュメントファイル」を表示。


🧠 6. GUI操作で条件を設定する方法(初心者向け)

キーボード入力が苦手な方は、次の手順でも同じことができます。

  1. 検索バーをクリック

  2. 上部メニューの「検索タブ」を開く(表示されない場合は何か入力してEnter)

  3. 「日付の変更」「サイズ」「種類」などのボタンを選択して条件を追加

これらは内部的に date:kind: を自動入力してくれるだけなので、入力式を理解しておくとより柔軟に検索できます。


⚠️ 7. 注意点とトラブル対策

  • 検索結果が出ない場合は、インデックスが無効になっている可能性があります。
    → [設定] → [プライバシーとセキュリティ] → [検索のアクセス許可] で確認。

  • 外付けドライブはデフォルトでインデックス対象外です。必要なら手動で追加します。

  • 一部のフォルダ(システム領域やOneDrive同期中など)は検索が遅くなる場合があります。


✅ まとめ

絞り込み項目キー
日付date:date:this week
種類kind:kind:documents
サイズsize:size:>100MB

Windows 11のエクスプローラー検索を理解すれば、膨大なファイルからでも目的のデータを数秒で見つけることが可能です。
ぜひ、日常業務や個人の整理にも活用してみてください!


💡 補足:検索結果が出ないときは「インデックス対象外」が原因かも?

Windows 11の検索では、「インデックスに登録されていない場所」では正しく絞り込み検索が動作しないことがあります。
特に Dドライブや外付けHDD、NAS、USBメモリ はデフォルトでインデックス対象外になっています。

そのため、次のような現象が起こります:

  • datemodified:2025/11/09 で検索しても何も表示されない

  • ファイル名検索はできるのに、日付・サイズ・種類の絞り込みが効かない

  • 「検索結果に一致する項目はありません」と表示される


✅ 対処法:インデックスのオプションに追加する

  1. スタートメニューで「インデックスのオプション」と検索して開く

  2. 画面下部の「変更」ボタンをクリック

  3. 「インデックスされる場所」一覧から、検索対象にしたいフォルダ(例:D:\img)にチェックを入れる

  4. 「OK」を押した後、右下の「詳細設定」→「再構築」を実行

インデックスが再構築されると、数分〜数十分後に日付やサイズなどの絞り込みが正しく動作するようになります。


🧠 補足ポイント

  • インデックスは PCの検索スピードを大幅に向上させる仕組みです。

  • 頻繁に使う作業用フォルダはインデックスに追加しておくと便利。

  • 逆に容量の大きいバックアップ用ドライブなどは追加しない方が快適です。


🔧 インデックス設定の確認場所

操作手順
設定アプリから開く設定 → プライバシーとセキュリティ → Windows Search → 詳細インデックス設定
コントロールパネルから開くスタート → 「インデックスのオプション」と検索

Windowsで「DNSが応答しません」と出た時の原因と対処法

インターネット接続が突然できなくなり、「DNSが応答しません」というメッセージが表示されたことはありませんか?
このエラーは一見難しそうに見えますが、原因は設定ミスや一時的な通信トラブルなど、比較的シンプルな場合が多いです。
この記事では、「DNSが応答しません」エラーの原因と解決方法をわかりやすく解説します。


🧩DNSとは?

DNS(Domain Name System)は、URL(例:https://google.com)をIPアドレス(例:142.250.196.14)に変換する仕組みです。
つまり、DNSが正常に動作しないと、ブラウザが目的のサーバーを見つけられず、インターネットにアクセスできなくなります。


🚨主な原因

1. ネットワーク機器や通信環境の一時的な不具合

ルーターやモデムが長時間稼働していると、DNSの応答が遅延することがあります。

2. DNSサーバー側の障害

契約しているプロバイダ(ISP)のDNSサーバーが一時的にダウンしている場合もあります。

3. DNS設定の誤り

手動で設定したDNSアドレスが間違っていたり、古いキャッシュが残っていると通信できません。

4. セキュリティソフトやVPNの影響

一部のセキュリティ製品やVPNが通信をフィルタリングして、DNS応答をブロックすることがあります。

5. ネットワークドライバの不具合

Windows Updateやドライバ更新後に、ネットワークアダプタが正常に動作しなくなるケースもあります。


🧰対処法

✅ 1. ネットワーク機器を再起動

  • ルーター・モデムの電源を切り、1分ほど待ってから再起動します。

  • PC側も再起動し、接続が復旧するか確認します。

✅ 2. DNSキャッシュをクリア

コマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下を入力:

これで古いDNS情報がリセットされます。

✅ 3. Google Public DNSを設定

  1. コントロールパネル → 「ネットワークと共有センター」

  2. 使用中の接続を選択 → 「プロパティ」

  3. 「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」を選択

  4. 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選び、以下を入力:

    • 優先DNSサーバー:8.8.8.8

    • 代替DNSサーバー:8.8.4.4

✅ 4. セキュリティソフト・VPNを一時的に無効化

一時的に停止して通信が回復するかを確認します。
(※終了後は必ず再有効化してください)

✅ 5. ネットワークアダプタを再インストール

  1. デバイスマネージャーを開く

  2. 「ネットワークアダプタ」から使用中のアダプタを右クリック

  3. 「デバイスのアンインストール」→ 再起動で自動再インストールされます。

✅ 6. 「ネットワークのリセット」を実行

  • 設定 → 「ネットワークとインターネット」→「ネットワークの詳細設定」→「ネットワークのリセット」
    を実行すると、ネットワーク設定が初期状態に戻ります。


🧭補足:一時的な障害かを見極める方法

スマホで同じWi-Fiに接続してWebサイトを開いてみましょう。
スマホでも表示されない場合は、ルーターやプロバイダ側の障害が濃厚です。
一方、PCのみ接続できない場合は、Windows側の設定やドライバが原因です。


🧱まとめ

原因主な対処法
ルーターやモデムの不具合再起動
DNSサーバー障害Google DNSへ切り替え
キャッシュや設定の問題ipconfig /flushdns
セキュリティソフト・VPN一時的に無効化
ドライバ・設定不良ネットワークリセット

Windows 11でBitLockerの回復キーが突然要求される不具合が発生中!原因と対処法まとめ

最近、一部のWindows 11環境でBitLockerの回復キーを突然要求される不具合が報告されています。
普段は自動的に解除されるはずの暗号化ドライブが、突如ロック状態となり、起動時に回復キー入力を求められるケースが増加中です。

特に最近のWindows Updateやドライバ更新、BIOS設定変更を行った直後に発生する傾向があり、業務PCや個人端末問わず影響が出ています。
この記事では、この問題の主な原因と具体的な対処法を分かりやすく解説します。


💡BitLockerとは?

BitLocker(ビットロッカー)は、Microsoftが提供するディスク暗号化機能で、PCの盗難やデータ漏えいを防ぐために搭載されています。
通常はTPM(Trusted Platform Module)と連携しており、正しいハードウェア構成と署名情報が検証されれば自動で復号されます。

しかし、TPMの認証情報が変化すると「別のマシンに移動した」と判断され、回復キーの入力が必要になることがあります。


⚠️ 不具合の概要

2025年11月時点で確認されている症状は次の通りです:

  • Windows 11起動時にBitLocker回復キーの入力画面が表示される

  • BIOSやTPM設定を変更していないのに発生する

  • 最近の**Windows Update(KB503xxx系)**の適用後に増加

    • Windows 11/Windows 10 向けの 2025年10月14日以降にリリースされたセキュリティ更新プログラム(KB ナンバー明記されず、「Originating KBs listed above」としている) によって、回復キー画面が表示される不具合が発生している。

    • また、2025年5月時点で、Windows 10 用の更新「KB5061768」が、5月13日リリースの「KB5058379」に関連して回復キー不具合を修正するためのものとして報じられています。

  • Microsoftアカウントにサインインしていないユーザーは回復キーの確認が難しい


🔍 主な原因

以下の要因が複合的に関係していると見られています。

  1. Windows Update後にTPM情報が再認証された
    → ハードウェア構成が変わったと誤認識される。

  2. BIOS設定(Secure Boot / TPM)の一時的リセット
    → BIOS更新時にTPMが初期化されることがある。

  3. ドライバ署名やブートローダーの不整合
    → BitLockerが「システム改変」と判断しロックをかける。

  4. 企業環境でのポリシー適用
    → IntuneやActive DirectoryでBitLockerポリシーが再構成されるケース。


🧭 対処法まとめ

✅ 1. 回復キーを入手する

まずは回復キーを入手しましょう。Microsoftアカウントでログインしている場合は以下の手順で確認できます:

🔗 https://account.microsoft.com/devices/recoverykey

また、企業PCの場合は以下の場所にも保管されている可能性があります:

  • IT管理者(Active Directory / Intune)経由

  • USBメモリに保存したキー

  • 印刷して保管したキー


✅ 2. 回復キーを入力して起動

回復キー(48桁の数字)を入力するとWindowsが起動できます。
起動後、以下のコマンドでBitLockerの状態を確認します:

この結果で「保護が有効」となっている場合は、自動ロック解除設定が解除されている可能性があります。


✅ 3. 自動ロック解除を再設定する

BitLockerを再設定することで、次回から自動復号が有効になります:

または設定アプリから:

  1. 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「デバイス暗号化」

  2. 「BitLockerの管理」→「ドライブの自動ロック解除を有効にする」


✅ 4. BIOS/TPM設定を確認する

  • TPM(Trusted Platform Module)が有効になっているか

  • Secure Bootが有効なままか

  • BIOSの日付がリセットされていないか

これらが変更されていると再び回復キー要求が発生するため、設定の整合性を確認しましょう。


🧱 今後の対策

  • Windows Update直後は再起動前に「BitLockerを一時停止」しておく

  • BIOS更新前にも同様に一時停止

  • 回復キーはクラウド(Microsoftアカウント)とオフライン両方にバックアップ


🗣️ まとめ

項目内容
発生現象起動時にBitLocker回復キーが求められる
主な原因TPM再認証・BIOS更新・署名不整合など
一時対応回復キーを入力して起動
恒久対応BitLocker保護の再設定、TPM設定の確認
予防策Update前にBitLockerを一時停止しておく

OneDriveが勝手に同期する?Windows11で自動バックアップをオフにする手順と注意点

Windows 11を使っていて、

  • デスクトップが勝手に同期された

  • OneDriveに大量のファイルがアップロードされた

  • ローカルに保存したつもりのデータが消えた

といった経験はありませんか?

Windows 11では初期設定でOneDriveによる自動バックアップ(フォルダ同期)がオンになっている場合があります。便利な反面、意図せずクラウドへ同期されてしまい、混乱やデータトラブルの原因になることも。

この記事では、
OneDriveの自動バックアップを安全にオフにする方法と注意点
をわかりやすく解説します。


原因:なぜ勝手に同期されるのか?

Windows 11のセットアップ時、以下が自動選択されることがあります:

“デスクトップ・ドキュメント・ピクチャをOneDriveでバックアップ”

これにより、以下のフォルダがOneDriveと自動同期状態になります:

フォルダOneDrive側パス
DesktopOneDrive\Desktop
DocumentsOneDrive\Documents
PicturesOneDrive\Pictures

つまり、PCに保存したと思っていても、実際はクラウドでした…という状態に。


自動バックアップ(フォルダ同期)をオフにする手順

① OneDrive設定を開く

  1. タスクバー右下の雲アイコンを右クリック

  2. 「設定」 をクリック

② バックアップ設定へ

「同期とバックアップ」タブ → 「バックアップを管理」

③ 同期をオフにする

「デスクトップ」「ドキュメント」「写真」
「バックアップの停止」 を順にクリック

※停止時に「このPCのファイルはOneDriveに残ります」と表示されます


重要:解除後にやるべきフォルダ移動

同期解除後、フォルダはクラウドのまま残っています。
次を行わないとローカル保存に戻りません。

ローカルに戻す手順

  1. OneDrive内の
    Desktop / Documents / Pictures を確認

  2. 中のファイルを
    PCのローカルフォルダへ移動

📂 本来の場所

C:\Users\<ユーザー名>\Desktop
C:\Users\<ユーザー名>\Documents
C:\Users\<ユーザー名>\Pictures

⚠「移動」推奨
「コピー」だとクラウド側に残り、混乱します


やってはいけない注意点

NG行動理由
OneDrive内のフォルダを削除PC側のファイルも消える可能性
同期解除後に放置ローカルに戻らない & バックアップ不完全
PC→OneDriveへ直接ドラッグしたまま使用データ管理が複雑化

OneDriveを完全に無効化したい場合

仕事PCや共有PCなら
完全停止は非推奨ですが、家庭用なら選択肢です。

アンインストール手順

設定 → アプリ → インストール済みアプリ
OneDrive → アンインストール


まとめ

ポイント内容
現象OneDriveが勝手に同期する原因は初期設定
対策フォルダバックアップ設定をオフ
重要必ずファイルをローカルに戻す
注意OneDriveフォルダ削除は絶対NG

OneDriveは便利ですが、意図せず同期すると**「データが消えた!?」**と焦るケースも。
設定を見直し、安心してPCを使いましょう。

Windows 11対応CPUまとめ:Intel・AMD・Ryzen世代別対応表

Windows 11へのアップグレードを検討していると必ずぶつかる疑問が、

「自分のCPUはWindows 11に対応しているのか?」

という点です。

特にWindows 10サポート終了(2025年10月)を前に、PCの買い替えやアップグレード判断が増えています。本記事ではIntel / AMD(Ryzen)CPUの対応世代をひと目で理解できるように整理しました。

 

 

 

 


✅ Windows 11のCPU要件

Windows 11はWindows 10と違い、次のハードウェア要件があります。

必須要件内容
CPU対応リストに掲載されたCPU(Intel8世代以降目安)
TPMTPM 2.0 必須(ファームウェアTPM含む)
セキュアブート必須
アーキテクチャ64bitのみ対応

⚠️ 64bitなら何でもOKではない点が注意!


🧩 Intel CPU:対応世代一覧

基本の目安

世代対応状況代表例
第7世代以前非対応(例外あり)i7-7700等
第8世代✅ 対応i5-8400, i7-8700
第9世代✅ 対応i5-9600K, i7-9700K
第10世代✅ 対応i7-10700, i9-10900K
第11世代以降✅ 完全対応(推奨)i5-11600K, i7-12700K, i9-13900K

最低ラインは第8世代
でも、今から買うなら第11世代以上が安心です。


🔥 AMD Ryzen:対応世代一覧

世代対応状況代表例
Ryzen 1000(Zen)非対応Ryzen 7 1700
Ryzen 2000(Zen+)✅ 対応Ryzen 5 2600
Ryzen 3000(Zen2)✅ 対応Ryzen 5 3600, Ryzen 9 3900X
Ryzen 4000(Mobile)✅ 対応4800U等
Ryzen 5000(Zen3)以降✅ 完全対応(推奨)5600X, 5800X, 7950X

最低ラインはRyzen 2000
買い替えはRyzen 5000 or 7000シリーズがおすすめ。


🔧 TPMの確認方法(超重要)

Windowsで確認

Winキー + R → tpm.msc

「TPMが使用可能」と表示されればOK。

BIOSで見る名称例

メーカーTPM表記例
IntelPTT
AMDfTPM
ASUS / MSI等Security / Trusted Computing

i7-8700でもTPM無効ならWindows11不可 → BIOSでONに!


💡 今のPCを活かすべきか?買い替えか?

状況推奨
Intel 8〜10世代 / Ryzen 2000〜5000まだ現役、アップグレード価値あり
Intel 7世代以下 / Ryzen 1000買い替え推奨
新規購入Intel 12世代 or Ryzen 7000推奨

✅ まとめ

内容結論
Intel対応第8世代以降(推奨:11世代〜)
AMD対応Ryzen 2000以降(推奨:5000〜7000)
必須設定TPM2.0 / セキュアブート
優先するものCPU世代 > メモリ > ストレージ

古いPCでもTPMを有効化すればいける場合があるので、まずは

tpm.msc
biosでSecure Boot/TPM確認

を試しましょう。

「左下のニュース表示が邪魔!」Windows 11でウィジェットを完全に消す方法

画面左下にニュースや天気が勝手に出てきて邪魔…その正体は「ウィジェット」

Windows 11を使っていると、タスクバーの左下に突然天気やニュースが表示されることがあります。クリックするとニュースフィードが開き、「見たくもないのに勝手に出てくる」「業務中に邪魔」「誤クリックがストレス…」と感じた方も多いのではないでしょうか。

この表示の正体は、**Windows 11の「ウィジェット機能」**です。

本記事では、以下のような悩みをスッキリ解決します。

✅ 左下のニュース表示を完全に消したい
✅ Edgeのニュースフィードも消したい


✅ 手順①:タスクバーからウィジェットをオフにする(最も簡単)

もっとも手軽な方法は、タスクバー設定からウィジェット機能を無効化する方法です。

▼操作手順

  1. タスクバー上で右クリック

  2. タスクバーの設定」をクリック

  3. ウィジェット」のスイッチをオフにする

👉 これだけで、左下の天気・ニュース表示が完全に消えます。


✅ 手順②:Edgeのニュースフィードも消す方法(ブラウザでも出てくる場合)

Microsoft Edgeを使用していると、新しいタブを開いた際にニュースが並ぶことがあります。これも設定で非表示にできます。

▼設定手順

  1. Edgeを起動

  2. 新しいタブを開く

  3. 右上の歯車アイコンをクリック

  4. 「フィードの表示」を**オフ**に変更

👉 これでEdge上のニュースフィードもスッキリします。


✅ よくある質問(FAQ)

質問回答
ウィジェットを消すと何か機能が使えなくなる?問題ありません。通知センターや検索機能には影響しません。
天気だけ残すことはできる?現状、ウィジェットをOFFにするとニュースも天気もまとめて消えます。
また表示したくなったらどうすればいい?「タスクバーの設定 → ウィジェットをオン」に戻すだけでOKです。

✅ まとめ:「不要なら消してOK」ウィジェットは必須機能ではない

Windows 11のウィジェットは「天気やニュースを素早くチェックしたい人向け」の機能ですが、業務利用や集中作業をする場合にはかえって邪魔になることがあります。

✅ タスクバーの設定からOFF → 最短10秒で削除
✅ Pro版ならグループポリシーで再表示もブロック
✅ Edgeのニュースも別途オフにできる

邪魔だと感じたら、遠慮なくOFFにすることで作業効率も向上します。

Windows 11「25H2」アップデートは今すぐ入れるべき?最適な適用タイミングと注意点を解説

2025年後半に提供が開始されたWindows 11 Version 25H2。
サポート期間の更新や安定性向上への期待がある一方で、「今すぐ適用して大丈夫なのか?」と不安を感じているユーザーも多いはずです。

特に、音楽制作・動画編集など制作系の作業を行うユーザーや、業務用PCを利用している方にとっては、不具合リスクを慎重に判断することが重要です。

本記事では、Windows 11 Version 25H2の特徴、この記事執筆時点(2025年10月26日時点)で確認されている不具合情報、適用タイミングの判断基準、注意点などをわかりやすく解説します。


📘 Windows 11 Version 25H2とは?

項目内容
リリース時期2025年後半から段階的展開
アップデート方式有効化パッケージ方式(24H2ベース)
主な内容サポート期間更新・安定性向上・小規模な機能強化
サポートリセットHome/Proは24か月、Enterprise/Educationは36か月へ更新
想定負荷大規模アップグレードに比べ軽量

✅ 24H2と同じ基盤で動作するため、互換性リスクが比較的低いとされています。


🚨【この記事執筆時点(2025年10月26日時点)】で報告されている25H2の主な不具合

不具合内容状況・影響対応状況
WinRE(回復環境)でUSBマウス・キーボードが動作しない起動エラー時、USB入力が反応せず修復操作が困難になる緊急パッチKB5070773が提供済
メモリ使用量が増えるとの報告RAM消費が24H2より大きいというユーザー報告あり今後の修正待ち
アップデートによる大幅な性能改善が感じられないベンチマークで24H2とほぼ同等という検証あり仕様と考えられる
一部アプリ・プラグインで互換性未検証クリエイター向けソフトに未対応報告あり(DAW/VSTなど確認必要)対応状況はメーカー次第
タスクバーが消える・表示されないアップデート直後にタスクバー非表示や透明化状態になる報告あり。explorer.exe再起動でも改善しない例も存在Microsoft公式の恒久対応は未発表

⚠ 制作/業務ユーザーは特に「WinREのUSB問題」や「サードパーティ製ソフトの対応待ち」に注意が必要です。


✅ 今すぐ適用してもよいタイプ

✔ 最新OS環境を優先したい
✔ すでに24H2を使っている(更新負荷が低い)
✔ 使用アプリがMicrosoft純正・Web系中心
✔ PCトラブル時の影響が軽い(個人利用・検証機)

📌 この場合、リリース後1~2週間程度様子を見た上でアップデートする判断が可能です。


⚠ 様子見が推奨されるタイプ

✔ DAW(Cubase、Studio One、FL Studioなど)を使用
✔ VST/AUプラグインを多用
✔ 動画編集・カラーグレーディングを行う(Premiere / DaVinciなど)
✔ オーディオインターフェイス・MIDI機器など外部機器依存
✔ 企業・業務で使用(業務停止リスクあり)

📌 この場合、メーカー対応状況・ユーザー報告が安定するまで(1〜3か月程度)様子を見るのが安全です。


🎯 用途別おすすめ適用タイミング(目安)

ユーザータイプ適用推奨タイミング
一般ユーザーリリースから2~4週間後
副業ブロガー/動画編集ライトユーザー安定報告後(約1~2か月後)
音楽制作者/映像クリエイター各ソフトメーカーの25H2対応確認後(約2~3か月後)
企業/業務PCテスト環境検証後(3か月以降)

✅ アップデート前のチェックリスト

☑ 使用アプリの25H2対応状況を確認
☑ オーディオIF/周辺機器のドライバ情報をチェック
☑ 回復手段(USBリカバリメディア)を準備
☑ バックアップを取得する
☑ トラブル時に戻せるか考える


✅ 更新後にすぐ確認すべきポイント

✅ デバイスマネージャでドライバ異常がないか確認
✅ 音楽・映像編集アプリの起動テスト
✅ キーボードやオーディオデバイスの遅延確認
✅ 月例アップデート(累積更新プログラム)も適用


📌 まとめ:25H2は「比較的安全だが油断は禁物」

判断視点評価
アップデート方式軽量(有効化パッケージ)
安定性概ね良好だが制作系は注意
不具合一部重大な報告あり(WinRE問題など)
適用判断一般ユーザーは早期適用OK、クリエイターは様子見

👉「安定性重視なら少し待つ」「問題なければ早期検討」のバランスが現実的です。

Windows 11:省電力モード・高パフォーマンス設定の切り替え方法

「バッテリーを長持ちさせたい」「ゲームや動画編集時にパフォーマンスを最大化したい」──そんなときに活用できるのが、Windows 11の「電源モード」や「電源プラン」の切り替え機能です。

この記事では、「設定アプリ」から簡単に切り替える方法と、より細かく調整できる従来型の「電源プラン(コントロールパネル)」の使い方をわかりやすく解説します。


電源モードの種類と違い

Windows 11では、PCの使用目的に応じて以下の設定が用意されています。

モード名(例)特徴おすすめシーン
省電力性能を抑えて電力消費を節約外出時 / バッテリー優先
最適なパフォーマンス(バランス)性能と省電力のバランスを自動調整日常作業 / Webブラウジング
高パフォーマンス処理能力優先で動作ゲーム / 動画編集 / 3Dレンダリング

※機種やビルドによって名称が異なる場合があります。


方法①:設定アプリから簡単に切り替える(一般ユーザー向け)

Windows 11の標準UIである「設定」から、簡単に電源モードを切り替えることができます。

✅手順

  1. スタートメニュー →「設定」を開く

  2. 左メニューから「システム」を選択

  3. 「電源」をクリック

  4. 「電源モード」からモードを選択

📌例:以下の画面のように「最適なパフォーマンス」などを選択できます。


方法②:より詳細な調整が可能な「電源プラン」を利用する(中級者向け)

従来のWindowsの設定画面である「コントロールパネル」から、電源プラン(バランス、省電力、高パフォーマンス)を選択できます。

✅手順

  1. 「スタート」ボタン横の検索窓で「電源プラン」または「Powercfg」と入力

  2. 「電源プランの選択」を開く

  3. 「バランス(推奨)」「省電力」から選択

📌以下のような画面が表示されます:

👉「プラン設定の変更」から、スリープ時間やディスプレイのオフ時間の調整も可能です。


シーン別おすすめ設定

シーンおすすめモード理由
ノートPCでバッテリーを節約したい省電力電池持ち優先
ブラウジング・文書作成中心最適なパフォーマンス(バランス)安定性と速度の両立
ゲーム・動画編集高パフォーマンスCPU/GPUが最大性能を発揮

自動的に切り替える方法も活用しよう

以下の設定を使えば、用途に応じて自動切り替えも可能です。

機能内容
ゲームモードゲーム起動時に自動でパフォーマンス優先
バッテリー節約モードバッテリー残量低下時に省電力へ切り替え
メーカー提供ユーティリティASUS、Lenovoなどの専用ソフトでも切替可能

まとめ:目的に応じてモードを使い分けよう

✅省電力モード → バッテリー優先
✅最適なパフォーマンス → 普段使い
✅高パフォーマンス → 重い作業向け

Windows 11では「設定アプリ」での簡易切替に加え、「電源プラン」を使って細かくパフォーマンスを調整できます。用途に応じて切り替えれば、より快適なPCライフが実現できます。