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Excelで年間カレンダーを自作する方法|月間・週間スケジュールにも対応

Excelを使えば、自分専用のカレンダーを簡単に作れます。この記事では、年間・月間・週間の3種類のカレンダーを順に作成し、最後に祝日を自動反映するマクロを組み込みます。

旧バージョン(Excel 2010〜2021)でも動作するよう、関数は基本的なものだけを使用しています。


ステップ1:年間カレンダーを作る

  1. 年入力セルを用意

    • B1セルに「2025」など西暦年を入力

  2. 日付列を生成

    • A3セルに次の数式を入力し、365行コピー

      =DATE($B$1,1,1)+ROW(A1)-1

  3. 曜日を表示

    • B3セルに

      =TEXT(A3,"aaa")
  4. 条件付き書式で土日を色分け

    • 土曜:=WEEKDAY($A3,2)=6

    • 日曜:=WEEKDAY($A3,2)=7

    • 祝日:=COUNTIF(祝日!$A:$A,$A3)>0


ステップ2:月間カレンダーを作る

  1. 入力セル

    • B1=年、D1=月

  2. 月初を算出

    • B3セルに

      =DATE($B$1,$D$1,1)-WEEKDAY(DATE($B$1,$D$1,1),2)+1
  3. カレンダー枠を埋める

    • 各セルに =$B$3+オフセット を入力

  4. 条件付き書式

    • 他月の日付はグレー表示

    • 土日を色分け


ステップ3:週間カレンダーを作る

  1. 週の開始日を指定

    • B1セルに「週の開始日」(例: 2025/9/29)を入力

  2. 見出し表示

    • B2以降に

      =TEXT($B$1+列番号,"m/d(aaa)")
  3. 条件付き書式

    • 列ごとに「土曜」「日曜」「祝日」を判定して色付け


ステップ4:祝日を自動反映する

仕組み

  • 固定祝日(元日、建国記念日など)

  • ハッピーマンデー制度(成人の日、海の日、敬老の日、スポーツの日)

  • 春分・秋分(1980〜2099年は近似式で計算)

  • 振替休日(日曜の祝日→翌平日)

  • 国民の休日(祝日で挟まれた平日)

このルールをVBAで計算し、「祝日」シートに一覧化 → 他シートが COUNTIF で参照して色分けします。
※ネットから取得しているわけではありません。


VBAコード全文(標準モジュールに貼り付け)


ステップ5:完成版テンプレート

上記の手順をすべてまとめた「サンプルExcelカレンダー.xlsm」を用意しました。

  • 年間/月間/週間カレンダー

  • 祝日シートに年を入力 → [最新の祝日を取得] ボタン

  • 祝日・土日が自動で色分け

📂 ダウンロード:Excelサンプルをダウンロード


まとめ

  • Excel標準機能(DATE、TEXT、WEEKDAY、COUNTIF)で年間・月間・週間カレンダーを作成

  • VBAマクロで祝日リストを自動生成 → 条件付き書式で色分け

  • 配布テンプレートを使えばすぐに利用可能