Webサイトを運営していると、SSL証明書の更新忘れ が原因で「サイトが表示されない」「セキュリティ警告が出る」といったトラブルが発生することがあります。
特にビジネスサイトやブログの場合、アクセスが止まると信用や売上にも直結するため、迅速な対応が必要です。
本記事では、
-
SSL証明書が期限切れでサイトが見られなくなったときの 緊急対応策
-
無料ツール SSL Labs – SSL Server Test を使った証明書の 有効期限チェック方法
について解説します。
1. SSL証明書が期限切れになるとどうなる?
SSL証明書の有効期限が切れると、以下のような現象が発生します。
👉 訪問者が怖くなって離脱してしまうため、信頼性の低下や機会損失 につながります。
2. 緊急対応の手順
(1) 証明書を更新する
-
レンタルサーバーの場合
管理画面から「SSL更新」ボタンを押すだけで復旧する場合が多い。 -
Let’s Encrypt を利用している場合
サーバーにログインして以下のコマンドを実行すれば即更新可能。 -
有料証明書の場合
ドメイン管理会社や認証局で再発行手続きを行い、サーバーにインストール。
(2) 一時的な回避策(最終手段)
-
SSL証明書を削除し、一時的に HTTP接続 に戻す
-
別サーバーに一時的にリダイレクトする
⚠️ ただしセキュリティリスクが大きいため、あくまで「どうしても今すぐ表示を回復したいとき」の緊急措置です。
3. SSL Labs – SSL Server Test を使った確認方法
SSL証明書の状態を簡単に確認できる無料ツールが、Qualys SSL Labs 提供の「SSL Server Test」 です。
使い方
-
サイトにアクセス 👉 SSL Server Test
-
調べたいドメインを入力
-
数分待つと診断レポートが表示される
確認できる内容
-
有効期限(Valid until) → 期限切れや残り日数をチェック
-
総合評価(A〜F) → サイト全体のSSL設定をスコア化
-
TLSバージョン → TLS1.0/1.1は非推奨、TLS1.2以上が必須
-
暗号化方式の強度 → 鍵長やアルゴリズムの安全性
-
証明書チェーン → 中間証明書の設定が正しいか
実際の例(write-remember.com)
-
総合評価: A−
-
有効期限: 2025年12月12日まで有効(残り約2か月以上)
-
TLSバージョン: TLS 1.2 のみ対応(TLS 1.3 未対応のため A−評価)
-
鍵長: RSA 2048bit → 問題なし
👉 このように「期限が切れていないか」「セキュリティ的に問題がないか」を一目で把握できます。
4. 再発防止のポイント
SSL証明書切れは、更新忘れ が最大の原因です。以下の対策を必ず取りましょう。
-
自動更新の設定
-
Let’s Encrypt →
certbot renew
をcronで自動化 -
有料証明書 → ドメイン業者の「自動更新」設定をON
-
-
アラート通知を設定
-
GoogleカレンダーやTodo管理にリマインドを登録
-
SSL監視サービス(UptimeRobot, StatusCake など)で期限切れを通知
-
5. まとめ
SSL証明書が期限切れになると、サイトが表示されなくなる緊急事態 に直結します。
しかし以下の手順を踏めば、落ち着いて対応可能です。
-
証明書の更新で復旧
-
SSL Labs – SSL Server Test で期限・安全性を確認
-
自動更新と監視で再発防止
これで「SSL証明書の期限切れでサイトが止まる」というリスクを最小限にできます。