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トラブル対応に関する記事です

【Oracle】ORA-01013:ユーザーによる処理中断エラーの原因と対処法まとめ

ORA-01013(user requested cancel of current operation) は、
OracleでSQL実行中に処理が強制的に中断された場合に発生するエラーです。

エラーメッセージだけ見ると「ユーザーがキャンセルした」と書かれているため、
本当にユーザー操作なのか?アプリ側なのか?タイムアウトなのか?
原因切り分けで迷うケースが非常に多いエラーの一つです。

この記事では、実務でよく遭遇する原因から、確実に再発防止するための対処法までをわかりやすくまとめます。


ORA-01013とは何か?

Oracleの公式エラーメッセージは以下の通りです。

直訳すると「ユーザーが現在の処理をキャンセルした」という意味ですが、
実際にはユーザー自身がキャンセル操作をしていない場合も多く、
アプリケーションのタイムアウトやセッション切断などでも発生します。


✔ よくある原因まとめ(実務で多い順)

1. アプリケーション側のタイムアウト(最も多い)

  • Webアプリ・バッチ・APIがタイムアウトを設定しており、SQLが完了前に切られる

  • Javaなら JDBCのQueryTimeout、Webアプリなら APサーバのタイムアウト

  • 接続プール(HikariCP / UCP など)のタイムアウト設定

→ アプリが先に処理を中断 → Oracle側がORA-01013を返す


2. ツール側操作による中断(DBeaver / SQL Developer など)

  • ユーザーが「停止」ボタンを押す

  • SQLの実行画面を閉じる

  • ツール側で内部的にキャンセルが走る場合もある


3. ネットワーク切断・セッション切れ

  • VPNの瞬断

  • APサーバ〜DB間のコネクションが短時間切断

  • F/W・LB のアイドルタイムアウト

→ セッションが切れる → Oracleがユーザーキャンセル扱いになる


4. プロファイルでのリソース制限(CPU_PER_CALLなど)

DB側のプロファイル設定で

  • CPU時間の上限(CPU_PER_CALL)

  • IDLE_TIME(アイドル時間)
    などが上限を超えると、Oracleがセッションを終了しORA-01013となる場合があります。


5. 長時間処理の実行中にバッチが落ちた・APが強制終了した

アプリ側が異常終了することで、結果的にキャンセルが発生します。


✔ 原因別の対処法まとめ

▼ 1. アプリ側タイムアウトが原因の場合

アプリ設定を確認します。

Java(JDBC)の例:

HikariCP:

対処ポイント

  • タイムアウト値を適切に引き上げる

  • 重いSQLを見直す(インデックス・実行計画)

  • バッチ処理なら分割実行を検討


▼ 2. SQLツールが原因の場合

  • 停止ボタンを誤って押してないか

  • 大量データを返すクエリを実行してないか

  • ツールのメモリ不足・内部エラーを疑う

DBeaverの設定でフェッチ行数制限を緩和すると改善されることもあります。


▼ 3. ネットワーク切断が原因の場合

  • APサーバとDBの間にVPNやFWが挟まっていないか

  • アイデルタイムアウト設定の見直し

  • 回線品質のログを確認(Ping監視など)

ネットワークの瞬断は意外と多く、企業ネットワークだと特に発生しやすいポイントです。


▼ 4. プロファイル(リソース制限)が原因の場合

以下のプロファイルを確認します。

制限が厳しすぎる場合は緩和します。


▼ 5. 長時間SQLが原因の場合(インデックス・実行計画の見直し)

  • インデックス劣化

  • 統計情報の古さ

  • 不必要な全表走査

  • JOIN順序

SQLが遅すぎてアプリタイムアウト → ORA-01013 に繋がる典型パターンです。


✔ 再発を確実に防ぐためのチェックリスト

  • アプリのタイムアウト設定は妥当か?

  • ネットワークに瞬断がないか?

  • バッチ・ETL処理が重すぎないか?

  • 実行計画を確認したか?索引は効いているか?

  • プロファイル制限が厳しすぎないか?

  • SQLツールの操作ミスはないか?


まとめ

ORA-01013は「ユーザーがキャンセルした」だけではなく、
アプリ側のタイムアウトやネットワークの瞬断など、多くの原因で発生します。

特に実務では

① SQLが重すぎてアプリ側タイムアウト → ORA-01013

というパターンが多いため、
SQL改善+アプリ設定の見直しが最も効果的です。

SQL:DELETEが異常に遅い原因と対処法まとめ|大量データで固まる時のチェックポイント

大量データを扱うシステムでは、
「DELETE文が異常に遅い」「1000件削除するだけで何分もかかる」
という現象は珍しくありません。

実際、筆者の環境でも

  • 1500万件のテーブル

  • DELETE 1件 = 約1.2秒

  • DELETE 100件 = 約2分

  • DELETE 1000件 = 約20分

という、明らかに正常とは言えない状態に遭遇しました。

この記事では、
SQL(特にOracle)で DELETEが異常に遅くなる原因と対処法
現場目線でわかりやすくまとめます。


1. DELETEが遅い原因は「処理そのものが重い」から

SELECTは一瞬で返るのに、DELETEだけ異様に遅い。
これは DELETE内部の処理コストが非常に重い ためです。

DELETEが行うことは主に以下:

  1. 対象行の削除(表領域から除去)

  2. インデックスから該当エントリの削除

  3. Undoログの生成

  4. Redoログの生成

  5. ロック管理

  6. トリガー処理(あれば)

このどれか、あるいは複数が詰まると
DELETEは1件ずつ遅くなり、数百件〜数千件だと“永遠に終わらない”状態になります。


2. DELETEが異常に遅いときの主な原因

2-1. インデックスの断片化・肥大化(最も多い)

大量INSERT / DELETE / UPDATE を繰り返したテーブルは
インデックスが “B-tree破損状態” になります。

症状:

  • DELETE 1件 = 1秒以上

  • 100件DELETEでも数分

  • SELECTは速い(インデックス検索は生きている)

これはインデックス劣化の典型。

→ インデックス再構築で劇的に改善することがあります。


2-2. Undo / Redo の処理が追いつかない

大量DELETEを連続してキャンセルすると

  • Undoセグメント肥大

  • Redoログ切替待ち

  • I/Oスラッシング

  • Undo segment extension 待ち

などが発生し、DELETEが異常に遅くなります。


2-3. 外部キー参照(子テーブル)が存在する

DELETEのたびに

  • 子テーブルを参照

  • 存在チェック

  • 参照整合性確認

を行うため、対象行が多いと極端に遅くなります。

※子テーブルを先に削除済なら影響なし。


2-4. トリガーが動いている

DELETEトリガーがあると
行ごとに処理が実行されるため、100行DELETEで100回 トリガーが動きます。

トリガー内でINSERT/UPDATEが走っていると、一気に重くなります。


2-5. テーブルやインデックスの断片化

特に1500万件級の大規模テーブルでは
断片化やI/O劣化によって DELETE が遅くなります。


2-6. ロックではない(SELECT が速ければ別原因)

「DELETEが遅い=ロック」と思われがちですが、
SELECTが瞬時に返るならロックではないことが多いです。

DELETE固有の処理が遅い証拠です。


3. DELETEが遅いときのチェックポイント(すぐ実行できる)

✔ ① SELECT COUNT は速い?

→ 速いならロックではない。

✔ ② 1件DELETEの時間を計測

→ 1秒以上かかるならインデックス劣化 or Undo詰まり。

✔ ③ インデックス数は多すぎない?

✔ ④ トリガーが無いか?

✔ ⑤ 子テーブルの外部キーは?

これだけでも原因の大半は特定できます。


4. 対策まとめ(実務で使える)

4-1. インデックス再構築(効果大)

DBA権限が必要ですが、再構築すると劇的に速くなります。


4-2. 統計情報の更新


4-3. 子テーブルを先に削除 or 一時的に外部キー無効化


4-4. トリガーの見直し / 一時無効化


4-5. DELETEを小分け(100件単位)で実行

大量DELETEは一度にやるのではなく
100件 or 1000件ごとに分割してCOMMITする方が安全。

※筆者環境では
100件DELETE = 約2分
1000件DELETE = 約20分
でした。


4-6. 一番速いのは「論理削除」

物理削除できないなら DELETE_FLG を立てる方法が最も安全。

これは DELETE より圧倒的に軽いです。


4-7. 本当に大量削除するなら「CTAS」が最強

残すデータだけ別テーブルにコピーして入れ替える方法。

DELETEより何倍も速いです。


5. まとめ

DELETEは単純なSQLに見えますが、
内部的には

  • インデックス更新

  • Undo/Redo 生成

  • ロック管理

  • 外部キー参照

  • トリガー処理

など多くの処理が絡むため
大量データでは極端に遅くなることがあります。

特に大規模テーブル(1000万件以上)だと
1件 DELETE でも1秒以上かかることが普通にあります。

もし DELETE が遅くて固まる場合は、

  1. SELECT が速いか確認

  2. 1件DELETEの時間を計測

  3. インデックス・Undo/Redo・トリガーを疑う

  4. 小分けDELETE or 論理削除に切り替える

  5. 必要に応じてDBAにインデックス再構築を依頼

といったステップで原因を切り分けると
安全で確実に改善できます。

【NordVPNが接続できない】原因と解決方法まとめ|Windows / iPhone / Android対応

NordVPNはアクセス速度が速く、セキュリティ面でも非常に優秀なVPNサービスです。しかし、まれに「接続できない」「接続はされているのに通信できない」というトラブルが発生することがあります。

本記事では Windows / iPhone / Android のデバイス別に、NordVPNが接続できないときの原因と対処方法をわかりやすくまとめています。
初心者でもすぐ試せる手順を中心に掲載しているので、ぜひ順番に確認してみてください。


1. よくある原因まとめ(全デバイス共通)

まずは、デバイスに関係なく起こりやすい原因をまとめます。

✔ インターネット回線が不安定

Wi-Fiが不安定、ONU/ルーターの不調、モバイル回線の接続性低下など。

✔ NordVPNアプリのバージョンが古い

更新していないアプリは接続エラーを引き起こしやすい。

✔ ログイン情報の不整合

サーバ側と認証がズレて接続拒否になるケース。

✔ 接続先サーバーの障害

特定の国・地域のサーバーだけ接続しにくい場合も。

✔ ファイアウォールやセキュリティソフトによる遮断

Windows Defender / Norton / ESET など。

✔ プロトコル(NordLynx / OpenVPN)の不一致

環境によって接続できないプロトコルがある。

まずはこれらを1つずつ切り分けていきます。


2. 【Windows編】NordVPNが接続できないときの対処法

Windowsで接続できない場合は、次の順で確認すると解決しやすいです。


2-1. NordVPNアプリを再起動する

タスクトレイ → NordVPN を右クリック → 「Quit」→ 再起動
キャッシュの不整合が解消します。


2-2. PCを再起動する

一時的なネットワーク障害がクリアされます。


2-3. 別サーバーに接続する

日本サーバーが混雑している場合あり。

  • Japan #54

  • Singapore #23

  • USA(West Coast)

など、近場〜中距離サーバーを順に試すと成功率が上がります。


2-4. プロトコルを変更する

  1. NordVPNアプリ右上 → Settings

  2. Connection → VPN Protocol

  3. NordLynx / OpenVPN(TCP/UDP) を切り替える

NordLynx → OpenVPN UDP に変更すると改善することが多いです。


2-5. Windows Defender ファイアウォール例外を追加

手順

  1. コントロールパネル

  2. 「Windows Defender ファイアウォール」

  3. 「アプリまたは機能を許可する」

  4. NordVPN.exe にチェックを入れる

企業ネットワークの場合、管理者側でVPN接続を制御しているケースがあります。


2-6. TAPアダプターを再インストール(OpenVPN使用時)

  1. デバイスマネージャー

  2. 「ネットワークアダプター」

  3. TAP-NordVPN Windows Adapter を削除

  4. NordVPNを再インストール

破損したアダプタが原因の場合に有効。


3. 【iPhone編】NordVPNが接続できないときの対処法

iOSでは以下がよくある原因です。


3-1. Wi-Fiを一度OFF→ON

ネットワーク再取得で改善するケースが多い。


3-2. 低電力モードをOFFにする

低電力モード中はVPN接続が不安定になることがあります。

設定 → バッテリー → 低電力モードをOFF


3-3. VPN構成プロファイルを削除して再作成

  1. 設定

  2. 一般

  3. VPNとデバイス管理

  4. NordVPNプロファイルを削除

  5. アプリを開くと再作成される

これが最も効果的な場合が多いです。


3-4. 別サーバーに接続する

iPhoneは特に「混雑サーバー」に弱い傾向あり。


3-5. iOSを最新版にアップデート

古いiOSだとVPNモジュールに不具合が出ることがある。


4. 【Android編】NordVPNが接続できないときの対処法

Androidは端末メーカーの最適化が影響する場合があります。


4-1. アプリのキャッシュをクリア

設定 → アプリ → NordVPN → ストレージ → キャッシュ削除


4-2. バッテリー最適化をOFF

Samsung / Xiaomi / Pixel などで多い症状。

  1. 設定

  2. アプリ

  3. NordVPN

  4. バッテリー

  5. 最適化しない


4-3. 分割トンネリング設定をOFF

アプリによってVPN抜けする設定が混在している可能性あり。


4-4. プロトコルを変更(特にOpenVPN → NordLynx)

AndroidはNordLynxが最安定。


5. 回線側の問題を疑うべきケース

VPNに繋がらないとき、実は回線側の障害が原因のこともあります。


✔ ルーターの負荷

再起動で解決することが多い。

✔ Wi-Fi 2.4GHz→5GHzに変更

混雑周波数帯だとVPN接続が落ちやすい。

✔ プロバイダのIPv6(DS-Lite / IPoE)が干渉

特定環境でVPNが接続しづらい場合あり。

✔ 公共Wi-FiでのVPN制限

ホテル、社内ネットワーク、飲食店などではVPN遮断が行われていることがある。


6. 最終手段:NordVPNアプリの再インストール

ここまで試してダメなら、アプリの再インストールが最も確実です。

  • Windows → 設定 → アプリ → NordVPN → アンインストール

  • iPhone / Android → アプリ削除 → 再インストール

多くのユーザーはこれで復旧します。


7. どうしても解消しない場合

✔ NordVPN側のサーバー障害

公式ステータス:https://nordvpn.com/ja/status/

✔ アカウント側のエラー

ログアウト → 再ログインを実施。

✔ 企業ネットワークによるVPNブロック

この場合、”Obfuscated servers(難読化サーバ)” を使うと突破できることも。


まとめ

NordVPNが接続できないときは、以下の順で確認すると最速で解決できます。

  1. アプリ再起動

  2. 別サーバーに接続

  3. プロトコル変更(NordLynx / OpenVPN)

  4. ファイアウォール設定

  5. 回線側の問題を確認

  6. プロファイル削除(iPhone)

  7. 再インストール

原因が特定できなくても、上記の手順を順番に試すことでほとんどのケースは解消できます。

【Oracle】ORA-03113:通信チャネルEOFエラーの原因と解決手順をわかりやすく解説

■ ORA-03113とは?

ORA-03113: end-of-file on communication channel は、
Oracle クライアントとサーバ間の通信が異常終了したとき に表示される代表的なエラーです。

平たく言うと、

「通信中にいきなり回線が切れた / Oracle が応答しなくなった」
という状態。

接続断・セッション強制終了など、原因は幅広いため、
切り分けのポイントが非常に重要なエラーとなります。


■ ORA-03113 が発生する主な原因


1. Oracle インスタンスがクラッシュ / 強制停止した

もっとも多い原因です。

  • インスタンスが落ちた

  • PMON による強制終了

  • ORA-600 / ORA-7445 など内部エラーと連動

  • OS側のメモリ不足・カーネル不具合

▼確認ポイント

  • alert.log に異常が出ていないか

  • ORA-600 / ORA-7445 が直前に出ていないか

  • インスタンスが restart されていないか


2. ネットワークの不安定化・切断

クライアントと DB サーバの間のネットワークが瞬断すると発生。

  • VPN が切れた

  • ファイアウォールのタイムアウト

  • 回線の瞬断/通信遅延

  • パケットロス

▼確認ポイント

  • サーバとの ping 値・遅延

  • FW・LB のセッションタイムアウト

  • SSH が同時に切れないか

  • スイッチ再起動などのネットワークイベント有無


3. タイムアウト設定(SQLNET.ORA / Firewall)の影響

長時間 SQL を実行するバッチで頻発する原因。

  • SQLNET.EXPIRE_TIME の影響

  • Firewall / Router のアイドルタイムアウト

  • Application Server のコネクションプール強制切断

▼対策例

(10分に1回 keepalive を送る設定)


4. クライアントアプリ側の異常終了

  • Java / Python / C++ などクライアントが強制終了

  • JDBC / ODP.NET の古いドライバ

  • 途中でプロセスが kill される

▼確認ポイント

  • クライアントログにエラーがないか

  • ドライババージョン

  • JVM の GC が暴走していないか


5. SQL の実行中にサーバリソースが枯渇

大きなバッチ処理中に発生するケース。

  • PGA/UGA 枯渇

  • CPU / メモリ枯渇

  • TEMP 使用量が100%

  • I/O 遅延

▼確認ポイント

  • AWR / Statspack の負荷

  • v$session_wait の値

  • TEMP の使用量


■ ORA-03113 が出たときの切り分け手順(最速版)

迷ったら まずは Oracle サーバ側のログを先に確認 が鉄則!


【1】alert.log を確認

最初に必ず見る場所。

例:

何かしら痕跡が残っていることが多い。


【2】trace ファイル(*.trc)を確認する

内部エラーの場合はこちらに詳細。

  • スタックトレース

  • 直前の SQL

  • ユーザセッション情報


【3】ネットワーク切断の有無を確認

  • FW のログ

  • ping のロス率

  • VPN 稼働状況

  • SSID や Wi-Fi の不安定性も対象


【4】同時刻に OS イベントが発生していないか

  • メモリ OOM

  • ディスクフル

  • OS 再起動

  • Kernel Panic


【5】クライアント側のログ確認(アプリ含む)

  • JVM ログ

  • アプリログ

  • ODP.NET / JDBC のエラー


■ よくあるパターン別の対策


● ケース1:長時間SQLで毎回切断される

これは Firewall / LB タイムアウトが犯人 の場合が多い。

▼対処

  • DBA:SQLNET.EXPIRE_TIME を設定

  • ネットワーク:タイムアウト延長

  • アプリ:コネクションプールの keepalive 有効化


● ケース2:大量データ処理バッチで発生

▼対処

  • TEMP 表領域増設

  • PGA を増やす

  • インデックス追加など SQL チューニング


● ケース3:インスタンスが落ちた

▼対処

  • alert.log の内部エラーを修正

  • パッチ適用

  • メモリ/OS リソースの見直し

  • Oracle Support に SR 起票


■ まとめ(結論)

ORA-03113「通信が突然切れた」ことを示す汎用エラー で、
原因は広いですが、必ず次のどれかに分類できます。

  1. Oracle インスタンスの異常

  2. ネットワークの遮断

  3. タイムアウト設定の問題

  4. クライアントの異常終了

  5. サーバリソース不足

迷ったら alert.log → ネットワーク → クライアント の順に切り分ければ最短で原因にたどり着けます。

ブルースクリーン(BSOD)が出たときの確認ポイント【Windows 11】

Windows 11 を使っていると、ある日突然現れる「ブルースクリーン(青い画面)」。


正式名称は BSOD(Blue Screen of Death) で、OS が重大なエラーを検出した際に表示されます。

この記事では、BSOD が出たときに必ず確認すべきポイントと、原因追跡の方法再発防止策を分かりやすく解説します。


1. 最初に確認すべきは「エラーコード」

ブルースクリーンには STOP コードが表示されます。
例:

  • MEMORY_MANAGEMENT

  • CRITICAL_PROCESS_DIED

  • IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL

  • UNEXPECTED_STORE_EXCEPTION

この STOP コードは、Windows が「どの種類のエラーで落ちたか」を示す主要手掛かりです。

● STOP コードの確認方法

ブルースクリーンの画面写真をスマホで撮影しておくのが確実です。
再起動後、以下でも確認できます:

  • 設定 → システム → 詳細情報 → システムの保護 → システムのプロパティ → 起動と回復

  • または、イベントビューア(後述)


2. イベントビューアで詳細ログを確認する

Windows は BSOD の詳細をログに記録しています。

● 確認手順

  1. Win + X → イベントビューア

  2. 左のツリーから
    「Windows ログ」 → 「システム」 を選択

  3. 右側のフィルターで「重大」「エラー」を絞り込む

よくある記録:

  • Kernel-Power 41:予期しないシャットダウン

  • BugCheck:BSOD 発生のログ
    → エラーコード(BugCheckCode)やパラメータが確認できる


3. ドライバ更新状況を確認する

BSOD の原因として最も多いのは ドライバの不具合です。
特に以下は要注意:

  • GPU ドライバ(NVIDIA / AMD / Intel)

  • オーディオドライバ

  • LAN / Wi-Fi ドライバ

  • ストレージドライバ(Intel RST など)

● 更新・再インストール手順

  • デバイスマネージャー → 該当デバイス → ドライバー → 更新

  • 公式サイトから最新版をダウンロードして入れ直すのも有効


4. メモリ(RAM)のテストを行う

メモリ異常は BSOD の典型的な原因。

● Windows メモリ診断

  1. Windows キー →「メモリ診断」検索

  2. 「今すぐ再起動して問題を確認する」

  3. 診断結果はイベントビューアの MemoryDiagnostics-Results に記録される

メモリ増設後の BSOD は高確率でこれが原因です。


5. ストレージ(SSD/HDD)の状態チェック

SSD の劣化やセクタ不良でも BSOD が発生します。

● チェック方法

  • **CrystalDiskInfo(無料)**で SSD の健康状態を見る

  • コマンドプロンプトで

    を実行してファイルシステムの破損を修復


6. Windows Update の不具合を疑う

大型アップデート後に BSOD が出るケースは多いです。

● 対処

  • 累積更新プログラムをアンインストール

  • 「更新プログラムの履歴」 → 「更新プログラムをアンインストール」

  • または「システムの復元」でロールバック


7. 最近インストールしたアプリを確認する

セキュリティソフトやドライバ関連ツールが BSOD を引き起こすことがあります。

特に注意:

  • サードパーティ製アンチウイルス

  • 監視ツール(OCCT, HWMonitor 系)

  • 仮想化ソフト(VMware / VirtualBox)


8. 省電力設定/オーバークロックの影響

● 自作PCユーザー向けですが、以下も BSOD 原因になります:

  • CPU/GPU のオーバークロック

  • XMP(メモリ OC プロファイル)

  • 高パフォーマンス電源設定との相性

一時的に XMP をオフBIOS を初期化すると改善することも。


9. システムファイルの破損チェック

OS の内部ファイルが壊れている場合。

● コマンド例

管理者コマンドプロンプトで:

さらに:


これで OS の破損修復が可能。


10. 再発防止のための最終手段

  • クリーンブートで原因アプリを切り分ける

  • セーフモード起動してドライバを削除

  • Windows の初期化(個人ファイル保持も可能)

  • SSD / メモリ交換

  • メーカー修理依頼


まとめ

ブルースクリーン(BSOD)は必ず原因があります。
特に多いのは、

  • ドライバの不具合

  • メモリ/ストレージの異常

  • Windows Update の問題

  • ソフトウェアの相性

この記事の流れどおりに確認すれば、原因特定のスピードが一気に上がり、無駄な再起動を減らせます。

Excelで「数値なのに計算できない」問題の原因一覧

Excelを使っていると、「セルの値は数字のはずなのに計算されない」「SUMに反映されない」「左寄せになる」という現象がよく発生します。
原因のほとんどは 「数値が文字列として扱われている」 ことですが、文字列化の理由は複数あります。

この記事では、実務でよく起きる原因を一覧化し、すぐにチェックできるように整理 しています。


■ 1. セルの書式が「文字列」になっている

もっとも定番の原因がこれです。

  • 「ホーム」→「数値」→「文字列」になっている

  • 左寄せになっている

  • 式で計算されない/SUMに反映されない

修正方法:

  1. セルを選択

  2. 書式を「標準」または「数値」に変更

  3. 必要であれば F2 → Enter で再確定


■ 2. 先頭に「’」(シングルクォート)が入っている

CSVインポート時やシステム出力データに多いパターンです。

例:
'12345
→ 見た目は数値だが、内部は文字列。

修正方法:

  • 「データ」→「区切り位置」→「完了」で再変換

  • または SUBSTITUTE で を除去


■ 3. 全角数字が混ざっている(0〜9 が全角)

パッと見で気付きにくい原因の一つです。

例:
12345
→ 全角のため文字列扱い。

判別方法:

  • 左寄せ

  • 書式を変更しても変わらない

  • LEN で長さが合わない

修正方法:

  • CLEAN、ASC関数

  • Power Query の「文字種変換」

  • 全角 → 半角変換ツールを使う


■ 4. 数値の後ろや前にスペースが入っている

特に 末尾スペース(トレailing space) が多いです。

例:

修正方法:

  • TRIM(Tab のような特殊スペースは取れない場合あり)

  • CLEAN

  • Power Query →「空白の削除」


■ 5. Non-Breaking Space(NBSP / CHAR(160))が入っている

Web からコピーしたときに混入しがちです。
普通の TRIM では削除されません。

判別方法:
=CODE(MID(A1,1,1)) → 160 が出る

修正方法:


■ 6. 数値の途中にカンマ・記号が混ざっている

Excelは 「数値として成立しないフォーマット」 を拒否します。

例:

  • 1,234,567,(末尾カンマ)

  • 1234円

  • #1234

  • 1234-

修正方法:

  • SUBSTITUTEで除去

  • Power Queryで不要文字削除


■ 7. 数値が非常に長く、Excelが自動的に文字列として読み込む

13桁以上の数字(JANコード、社員番号など)は Excel が自動で丸めるため、一部のツールが数字を文字列として出力する ことがあります。

例:
1234567890123

修正方法:

  • 「文字列」として扱いたい → 先頭にシングルクォート

  • 「数値」扱いにしたい → 数値型+指数表記の調整


■ 8. 数値として認識できない記号が含まれている(見えない制御文字)

コピー元が

  • PDF

  • Webサイト

  • 外部業務システム

の場合、不可視文字(制御コード) が混入していることがあります。

修正方法:

  • CLEAN

  • SUBSTITUTEで削除

  • Power Queryの「不要文字削除」


■ 9. 数値の前に「=」が付いている(ただし計算式ではない)

システム出力の一部で、文字列の中に「=1234」のような形式があると、Excelは 文字列扱い します。

修正方法:

  • SUBSTITUTEで「=」を除去

  • TEXT関数で変換後に VALUEで数値化


■ 10. セルに「エラー」マークが出ているのに無視している

Excelは親切に
「数値が文字列として保存されています」
という警告を出します。

小さな黄色の三角形+ビックリマークです。

修正方法:

  • 「数値に変換」をクリック

  • 一括変換も可能(選択範囲)


■ まとめ:原因は複数。まずは「書式」「記号混入」をチェック

Excelで数値が計算されない原因はほとんどが 「文字列化」 によるものですが、その理由は以下に分類できます。

  • 書式の問題(文字列、全角数字、シングルクォート)

  • 文字種の問題(NBSP、制御文字、スペース)

  • フォーマットの問題(通貨記号、末尾カンマ、単位付き)

  • インポート時の仕様(CSV・システム出力の文字列化)

記事通りに順番にチェックすれば、ほぼ確実に原因が特定できます。

ORA-12541の原因と対処法|「TNS: リスナーがありません。」エラーを最速で解決する方法

Oracle接続時に突然出る ORA-12541: TNS: リスナーがありません。
現場でも頻出するエラーの1つで、接続テストが通らない・アプリがDBに繋がらないなどのトラブルを引き起こします。

この記事では、最速で復旧するためのチェック手順 → 原因の深掘り → 正しい対処法をわかりやすくまとめます。


結論:ほとんどは「リスナーが動いていない or 設定が不一致」

ORA-12541 は、Oracle に接続する際の窓口である Listener(リスナー) が見つからない時に発生します。

主な原因は以下のどれかです。

  • リスナーサービスが停止している

  • listener.ora のホスト名/ポート構成が間違っている

  • tnsnames.ora のHOST/IPが一致していない

  • ファイアウォールで1521ポートが遮断

  • サーバIPの変更後に設定未修正(Windows/VM/クラウドで多い)

では最速で治すチェック順を紹介します。


1. 最速で直す!ORA-12541のチェック手順(5ステップ)


① リスナーサービスが停止していないか確認

Windows

サービス → OracleOraDB…TNSListener を確認
停止していたら「開始」を押す。


で状態が確認できます。

Linux

TNS-12541: TNS:no listener が返った場合はリスナーが死んでいます。


② リスナーを再起動する

Windows / Linux 共通

成功すればほとんどのケースはこれで復旧します。


③ listener.ora のHOST/IPが本当に正しいか確認

リスナーが動いていても、設定されているホスト名が正しくないとリスナーは動作しません。

例:ホスト名変更後に listener.ora を更新していないケース


実際は

myserver01 なのに一致していない → ORA-12541

IPアドレス変更後に放置している場合も同じです。


④ tnsnames.ora の接続先HOST/IPが一致しているか

クライアント側の設定が間違っていると当然繋がりません。

→ listener.ora 側と一致しているか要確認。


⑤ ポート(1521)がファイアウォールで塞がれていないか

  • Windows Firewall

  • Linux firewalld

  • クラウド(AWS SecurityGroup、Azure NSG など)

で 1521 が閉じていると ORA-12541 になります。


2. ORA-12541 が発生する代表的な原因まとめ


リスナーが起動していない(最も多い)

DBサーバの再起動後に自動で上がっていない、手動停止したなど。


listener.ora と tnsnames.ora の不整合

  • HOST名が一致していない

  • PORTが違う

  • サービス名(SERVICE_NAME)が間違い

設定変更後の再起動忘れもよくあります。


DNS・ホスト名解決の問題

ホスト名を指定しているが DNS で解決できないケース。
→ IPアドレス直書きで繋がれば DNS が原因。


VM・クラウドのIP変更

Oracle XE や開発環境で特に多い事例。
IPが変わったのに listener.ora を更新していないパターン。


3. 対処法まとめ(状況別)


🔧 ① リスナー停止が原因 → 再起動でOK



🔧 ② listener.ora の設定ミス → 修正 → リスナー再起動

ファイル場所

  • Windows: C:\oracle\product\...\network\admin\listener.ora

  • Linux: $ORACLE_HOME/network/admin/listener.ora


🔧 ③ tnsnames.oraが間違い → 修正

接続文字列を見直して、listener.ora と整合性を取る。


🔧 ④ ポート塞ぎ → FWで1521を許可

クラウド環境では SecurityGroup / NSG も要確認。


🔧 ⑤ DNS問題 → HOST をIPに変更する

接続先を一時的にIPにすると原因切り分けになる。


4. 再発防止のためのポイント

  • サーバ再起動後の リスナー自動起動設定を確認

  • listener.ora/tnsnames.ora の バックアップ運用

  • 接続情報を IP指定 に統一する(開発環境向け)

  • FW設定変更の履歴をチームで共有


5. まとめ

ORA-12541「TNS:リスナーがありません。」 は、
リスナーが動いていない or 設定不一致が原因の9割です。


✔ 最速で確認すべきは以下の5つ

  1. lsnrctl status

  2. リスナーサービスの起動確認

  3. listener.ora のHOST/IP

  4. tnsnames.ora の整合性

  5. ポート1521の開放

HULFT「間欠転送あり」と「なし」で何が変わる?S3送信で発生するエラーの原因と対策

💡 はじめに

HULFTでS3(クラウドストレージ)へファイルを送信する際、「間欠転送」という設定があります。
この機能は通信の安定化を目的としたものですが、実際には設定値によって転送が失敗したり、タイムアウトを引き起こすケースもあります。

この記事では、「間欠転送あり」と「間欠転送なし」で何がどう変わるのか、そしてS3送信でエラーが起こる原因と具体的な対策を整理します。


🔹 間欠転送とは?

間欠転送は、大きなファイルを一定サイズごとに区切って、間隔を空けながら送信する仕組みです。

通常転送が「連続的なデータストリーム」なのに対し、間欠転送は次のような動きになります。

<処理イメージ:転送間隔=20msの場合>

この「16KB」は、転送ブロック長(4KB)×ブロック数(4) の場合の動作例です。


🔹 通常転送との違い

項目通常転送(間欠なし)間欠転送(あり)
仕組みファイルを連続して送信小分けして間隔ごとに送信
メリット高速・設定不要通信の途切れを防げる(S3Timeout対策)
デメリット長時間通信で切断される可能性あり設定次第で速度低下・不安定化する
想定環境LAN・オンプレ間など安定回線WAN・VPN・S3などクラウド宛て

🔹 なぜS3で間欠転送が重要なのか

S3ストレージオプションは、HULFT内部で HTTP(S)通信 を使用しています。
この通信は、一定時間データの送受信が行われないと「タイムアウト扱い」となり、セッションが切断されます。

そのため、定期的に通信を行う間欠転送を使うことで、S3側が「接続が生きている」と判断しやすくなり、転送が安定します。


⚠ S3送信でエラーになる原因

間欠転送なしで送信してエラーになる場合、間欠転送にすることでエラー解消する場合もあります。

ところが、実際には「間欠転送をONにしたら逆に転送が失敗した」という報告も少なくありません。
主な原因は以下の通りです。

原因内容対応策
① 設定値が極端(間隔0msやブロック1など)通信制御が細かすぎて不安定になるブロック長4KB/ブロック数4/間隔20〜30msへ修正
② S3Timeoutが短いデフォルトの60秒では間欠の待機中に切断されるhulft_s3.confに S3Timeout=120 以上を設定
③ 送信側と受信側の間欠設定が不一致双方で動作パターンが異なりセッションが破綻同一設定で統一する
④ ファイルサイズと設定バランスが悪い大容量(数百MB)で間隔が長いと時間切れ間隔を短く・ブロックを大きく調整
⑤ ウイルス対策やVPN干渉小刻み通信が検査対象になり応答が遅延除外設定または専用ポート経由に変更

🧭 S3送信における安定化の推奨設定

設定項目推奨値解説
転送ブロック長4096 bytes(4KB)標準的でメモリ効率が良い
転送ブロック数416KB単位で通信制御が安定
転送間隔20〜30ms応答を維持しながら速度低下を抑制
S3Timeout120〜180秒デフォルト60秒では短すぎる
終了コード(RC)RC=0が正常、RC=8以上は異常メッセージではなくRCで結果を判定

この設定であれば、150〜350MBクラスのファイルを3〜9分程度で安定して送信できます。


🧱 間欠転送が逆効果になるケース

LAN内やオンプレ同士など、もともと通信が安定している環境では、間欠転送を入れることで逆にCPU待ちや余計な遅延を生むことがあります。
そのため、以下のように使い分けるのがベストです。

環境推奨設定
社内LAN・閉域網間欠転送なし(高速重視)
S3・WAN・VPN間欠転送あり(安定性重視)

🧩 トラブルシューティングの手順

  1. 間欠転送をOFFに戻して再送信
     → 正常に送信できるか確認して比較ベースを作る。

  2. ONにした状態でログを確認
     → 通信エラー・再送メッセージなどを確認。

  3. 設定を微調整(間隔20→30msなど)
     → エラー頻度が下がるかを検証。

  4. S3Timeoutを延長
     → hulft_s3.confS3Timeout=180 を追記。

  5. VPN・FW・ウイルス対策干渉をチェック
     → 小刻み通信の検査を除外する設定を追加。


🧠 まとめ

  • 間欠転送は「S3など不安定回線向けの安定化機能」。

  • ただし設定値を誤ると、通常転送より不安定になる。

  • 4KB×4ブロック・20〜30ms間隔・S3Timeout120秒以上が実運用で最も安定。

  • ジョブの成否は**終了コード(RC)**で判定し、メッセージ内容は原因分析に利用する。

Windows Defenderが勝手に無効になる原因と対策

Windows 10やWindows 11では、標準搭載のウイルス対策ソフト「Windows Defender(現Microsoft Defender Antivirus)」が自動的にPCを保護しています。
しかし、「気づいたら無効になっていた」「再起動後に勝手にオフになる」といったケースも少なくありません。

本記事では、Defenderが勝手に無効になる主な原因と、手動での再有効化・恒久的な防止策をわかりやすく解説します。


🔍 原因①:他社製セキュリティソフトの干渉

最も多い原因は、他のウイルス対策ソフトがインストールされているケースです。
Defenderは他社製セキュリティソフトと競合しないよう、自動で無効化される設計になっています。

主な対象ソフト

  • Norton、McAfee、Avast、ESET、Kaspersky など

  • セキュリティ機能付きのVPNやチューナップツール(例:Advanced SystemCare)

対処法

  1. 競合ソフトをアンインストール(または無効化)する

  2. 再起動後に「設定 → プライバシーとセキュリティ → Windows セキュリティ」から有効化を確認


⚙️ 原因②:グループポリシーやレジストリ設定の変更

会社支給のPCや管理者設定下の端末では、Defenderがポリシーで無効化されている場合があります。
また、過去のチューニングツールやスクリプトによってレジストリが変更されているケースもあります。

チェック手順(Pro版など)

  1. Win + R → gpedit.msc を開く

  2. コンピューターの構成 → 管理用テンプレート → Windows コンポーネント → Microsoft Defender ウイルス対策」を開く

  3. Microsoft Defender ウイルス対策を無効にする」が「有効」になっていないか確認

レジストリ修正例(Home版)

  1. Win + R → regedit を開く

  2. 以下のキーへ移動:

  3. DisableAntiSpyware が存在する場合、値を 0 に設定(または削除)


🧩 原因③:ウイルスやマルウェアによる意図的な無効化

一部のマルウェアは、検出を避けるためにDefenderを強制的に停止させます。
特に「スクリプト実行型ウイルス」「仮想通貨マイナー型」などで見られます。

対処法

  1. セーフモードで起動(Shift + 再起動 → トラブルシューティング)

  2. オフラインスキャンを実施:
    「設定 → プライバシーとセキュリティ → Windows セキュリティ → ウイルスと脅威の防止 → スキャンのオプション → Microsoft Defender オフラインスキャン」


🧰 原因④:サービス設定の停止

Defenderのバックグラウンドサービスが停止している場合もあります。

チェック方法

  1. Win + R → services.msc

  2. Microsoft Defender Antivirus Service」を探す

  3. 状態が「停止」していたら「自動」→「開始」に変更


🔧 原因⑤:一時的なシステムエラーや更新バグ

Windows Update後にDefenderが誤動作することもあります。
一時的なエラーの場合、次の操作で改善します。

対処法

  1. コマンドプロンプトを管理者権限で開く

  2. 以下を順に実行

  3. 再起動してDefenderが有効になっているか確認


💡 恒久的な防止策

  • Windows Updateを定期的に実施

  • 不要なセキュリティソフトを共存させない

  • 怪しい最適化ツールを使わない

  • 「Defender Control」などの無効化ツールを安易に実行しない


✅ まとめ

原因対処法
他社製ソフトの干渉競合ソフトを削除または停止
ポリシー設定gpeditやレジストリで有効化
マルウェア感染セーフモード+オフラインスキャン
サービス停止「services.msc」で手動開始
更新エラーSFC/DISMコマンドで修復

🗨️ 結論

Windows Defenderが勝手に無効になる原因の多くは「他ソフトの干渉」か「設定変更」です。
まずは安全な環境で上記チェックを順番に行い、Defenderが常に有効な状態を保つようにしましょう。

ORA-01722エラーが出たら?無効な数値エラーの原因と直し方

🔍 ORA-01722とは?

Oracleで次のようなエラーが発生した経験はありませんか?

このエラーは日本語では「無効な数値」という意味で、数値型に変換できない文字列を数値として扱おうとしたときに発生します。
Oracle初心者だけでなく、業務システム開発やデータ移行でも頻繁に遭遇する定番エラーのひとつです。


💡 エラーの主な原因

ORA-01722が発生する代表的なパターンを3つに整理します。

① 数値型カラムに文字列データをINSERT

② 文字列を数値比較している

Oracleは自動的に型変換(暗黙変換)を試みますが、変換不可能な文字が含まれているとエラーになります。

③ TO_NUMBERで変換できない文字列を指定


⚙️ 対処法・修正ポイント

✅ 1. カラムのデータ型を確認する

対象カラムがNUMBERVARCHAR2かを事前にチェックしましょう。

型の不一致があれば、INSERT/UPDATE側を修正するか、変換処理を明示的に記述します。

✅ 2. 明示的な変換を行う(TO_NUMBER / TO_CHAR)

暗黙変換に頼らず、意図的に変換処理を書くのが安全です。

または

ただし、TO_NUMBERに文字列が含まれる場合はNULLまたはエラーになるため、CASE式やREGEXP_LIKEで検査してから変換するのがおすすめです。

✅ 3. WHERE句の条件順序に注意

Oracleでは、WHERE句の評価順序によってエラーが出るか出ないかが変わることがあります。


🧪 実務でよくあるケース

状況原因対策
CSVインポートでORA-01722数値列に「-」や空白文字が混入データクレンジング処理を追加
JOIN条件で発生両テーブルの型が不一致CASTで明示的に変換
CASE式で一部の条件だけ文字列条件式の型が揃っていないTO_CHARまたはTO_NUMBERで統一

🧰 エラー行を特定するテクニック

大量データのINSERTやUPDATEでORA-01722が出ると、どの行が原因か分からないことが多いです。
そんなときは以下のように確認します。

このSQLで、数値以外の文字を含む行を特定できます。
特にCSVや外部システム連携時には有効です。


🧩 まとめ

  • ORA-01722は「文字列を数値に変換できない」時に発生するエラー

  • 暗黙変換を避け、明示的なTO_NUMBER/TO_CHARを使用するのが安全

  • REGEXP_LIKEで事前にデータ検証することでエラーを未然に防げる