Excelの基本用途は表作成ですが、表の作成段階でテーブル化しておくことで作業効率化出来るのでメモしておきます。
作成した表をテーブル化して作業効率化する方法
Excelで以下のような表を作成すると集計行や列を追加したり見出しの色を変えて見やすくし、行ストライプ表示(しましま表示)にして見栄え良くして。。など手作業で色々と装飾系にも気を使って追加すると地味に面倒な作業ですが、表の初期作成段階でテーブル化することでそれらの作業を自動で実行してくれるので作業効率を上げることが出来ます。
- 最初にテーブル化したい範囲を選択して「ファイル」タブの「テーブル」を選択します。
- テーブルの作成画面が表示されるので見出し行がある場合は「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」へチェックして「OK」ボタンを選択します。
- 以下のように見出し行の色分け、行ストライプ表示、フィルタリングが自動で設定されているのが確認できます。
- 作成したテーブルを選択すると以下のように「デザイン」タブが表示されて、他にもスライサーの挿入や集計行の追加、テーブルデザインの変更などテーブル操作の作業が実行しやすくなるため作業効率化出来ます。
補足:テーブル活用をさらに効率化するポイント
本記事では Microsoft Excel において「作成した表をテーブル化」することで、見出し行の色分け・フィルター・行ストライプなどの設定を自動化し、作業効率を上げる方法をご紹介しました。
ここからさらに一歩踏み込むためのポイントとして、以下をぜひご検討ください。
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データの追加・更新が発生しやすい場合は、“テーブル参照”を意識する
テーブル化された範囲を参照して数式やグラフを組んでおくと、行数が増減しても自動追尾されるため、集計・可視化の手間をぐっと減らせます。 -
テーブルデザインと命名を活用する
「テーブル1」「テーブル2」などの自動名称を、自分にとって分かりやすい名前に変更しておくと、どのテーブルがどのデータを表しているのかが一目で分かり、ドキュメントの保守性が高まります。 -
テーブルを軸に「スライサー」「ピボットテーブル」「Power Query」への展開を視野に入れる
テーブルにしておくことで、たとえばスライサーの挿入やピボットテーブルでの切り口分析が簡単になります。また、外部データを定期取得して分析する場合も、 Power Query を使ってテーブル接続させることで自動化が可能です。 -
共有・チーム運用時における「テーブル化」の意義
チームメンバーと共有するスプレッドシートでは、テーブル化しておくことでどの範囲がデータ部分か即座に把握でき、フィルターや行削除などの誤操作を防ぎやすくなります。操作の統一化・見通しの良さという意味でも効果があります。
テーブル化というひと手間を最初に挟むことで、後々の「毎回の装飾」「範囲を都度指定する数式」「フィルター更新忘れ」などの地味な手作業を削減できます。ぜひ、表の作成段階で「この範囲はテーブル化した方が良いか?」という視点を持ち、日々のExcelワークをよりスマートにしてみてください。
