私は以前、光回線・プロバイダーの代理店に勤めていました。
量販店でパソコンを購入されたお客様へ、光回線契約とプロバイダーへの同時加入をお勧めして契約をとる、いわばITの営業職です。
接客していると様々なお客様がいらっしゃいます。
パソコンやネットのことを熟知しておられて、時にはプロでも知らないような専門的な質問をされる方もいるので日々勉強が欠かせません。
しかし、意外に思われるかもしれませんが、一番接客が難しいと感じるのは、パソコンを使うのも初めてという「超初心者」のお客様です。
ついつい業界の人間は知っているのが当たり前と思い「プロバイダー」「ダウンロード」などの用語を使ってしまいますが、ご高齢の方は単語の意味を御存じないことも。
「専門用語がわからないので易しく説明してくれますか?」と言われ「プロバイダー」を「回線の接続業者」、「ダウンロード」を「情報の受け取り」などと言い換えて説明するので、非常に神経を使います。
「インターネットって何?」と聞かれたときは、どう説明したものかと思いましたが「世界中の、パソコン同士のつながりのことです。互いにつながると写真や文章のやりとり、調べ物などもできますよ」と説明して御理解いただけたときは安心しました。