Windows 11では、PCのセキュリティを強化するために「BitLocker(ビットロッカー)ドライブ暗号化」が搭載されています。
しかし、PCの修理やOS再インストール時などに「回復キーの入力を求められる」ケースがあります。
このキーを紛失するとドライブにアクセスできなくなるため、事前の確認とバックアップが非常に重要です。
本記事では、BitLockerの回復キーを確認する3つの方法と、バックアップ保存の手順をわかりやすく解説します。
💡 回復キーとは?
BitLockerでドライブを暗号化した際に自動生成される48桁の英数字のキーです。
これがないと、万一TPMチップのリセットやマザーボード交換などの際にデータへアクセスできなくなります。
項目 | 内容 |
---|---|
種類 | 48桁の英数字キー |
保存場所 | Microsoftアカウント / USBメモリ / 印刷など |
必要になる場面 | マザーボード交換、TPMリセット、OS再インストール時など |
推奨バックアップ数 | 最低2箇所(オンライン+オフライン) |
🧭 回復キーを確認する3つの方法
方法①:Microsoftアカウントから確認
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Microsoftアカウントでサインイン
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登録済みデバイスごとに「回復キーID」と「キー番号」が表示されます
🔹 おすすめ:最も簡単かつ確実。複数PCを管理している場合にも便利です。
方法②:コマンドプロンプトで確認
管理者権限のコマンドプロンプトを開き、以下を実行します。
出力例:
🔹 ポイント:ドライブ名(例:C:)を変更することで他ドライブのキーも確認できます。
方法③:ローカルグループポリシー / コントロールパネルから確認
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コントロールパネル → 「システムとセキュリティ」 → 「BitLockerドライブ暗号化」
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暗号化されているドライブの「回復キーのバックアップ」をクリック
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以下の保存方法を選択:
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Microsoftアカウントに保存
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USBメモリに保存
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印刷して保存
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💾 回復キーのバックアップ方法
方法 | 保存先 | メリット | 注意点 |
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Microsoftアカウント | クラウド | どこからでも確認可能 | インターネット接続必須 |
USBメモリ | オフライン保存 | オフラインで安全 | 紛失・破損リスク |
印刷 | 紙媒体 | 確実な物理保存 | 紙の劣化・紛失に注意 |
🔹 推奨構成:
Microsoftアカウント保存+USBメモリ or 紙保存の二重管理がベスト。
⚠️ 注意点・トラブル対策
状況 | 対処方法 |
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回復キーを紛失した | Microsoftアカウントを確認、もしくはバックアップメディアを探す |
BitLockerが有効かわからない | 「コントロールパネル」→「BitLockerドライブ暗号化」で確認 |
職場PCなどで個人アカウントに保存できない | IT管理者に問い合わせ(ドメイン管理の可能性あり) |
TPMリセットでロックされた | 回復キーを入力して解除後、再暗号化設定を行う |
🧩 まとめ
BitLockerの回復キーは、PCの命綱ともいえる重要情報です。
日常的に意識しづらい項目ですが、トラブル時に慌てないように 今すぐ確認・バックアップしておきましょう。
チェックリスト | 状況 |
---|---|
Microsoftアカウントに保存済み | ✅ |
USBメモリにも保存 | ✅ |
印刷して保管 | ✅ |
回復キーIDとドライブの対応をメモ | ✅ |