基礎Ruby on Rails

基礎Ruby on Railsこの本は現場開発で即効性のある内容が多分に含まれています。

開発物の題材は、架空の野球チームの公式ページです。Railsを活用して、1からページを作り上げていきます。
いきなり開発本番に入るのではなく、開発環境の構築に多くのページを点に好感を持ちました。
私が今までに触れてきたRailsの入門書は、検索をすればものの数分で手に入るような情報ばかりが掲載されていたからです。
一方で、この本は開発に使うOSごとに発生し得るエラーの対処法が易しく説明されていました。
幸いにも開発環境の構築でエラーが発生しませんでしたが、初学者に配慮している部分は評価できると考えます。
Railsを用いて開発を行う技術者が、現場で多用するであろうメソッドの説明に重点が置かれていました。
そのように考えられるのは、この本の内容を見た開発経験18年の上司が「現場でよく使うメソッドの説明が丁寧だ」と言っていたからです。

日曜プログラマーから本格的に学びたいと考える人まで、全てのRails初学者に効果的な良書だと思います。

著者:黒田 努、佐藤 和人
発売日:2012/03/05

Windows Server2012パーフェクトマスター

「Windows Server2012パーフェクトマスター」はActive Directory管理の研修を受けた時に、教科書として使われていた本です。
3千円という値段は高そうに思われますが、フルカラーな上に685ページものボリュームがあります。
内容的にも用語の解説から始まって、具体的な管理画面の使い方までが解説されています。
社内システムの管理などを担当するならば、持っていて損な本では無いでしょう。

マイクロソフトのネットワーク技術は「付け足し」による拡張開発の結果、現在の形になっています。
ファイル名の文字数制限など、「過去の遺産」を引きずっている部分があるワケで、歴史的な経緯を把握していないと理解が難しいと思います。
何から何まで徹底した解説をしてくれる資料が何冊かは必用となります。
そのうちの1冊として、本書は非常に優れていると思います。

技術書というのは、分厚い上に文章も判りづらく、とっつきにくいものですが、この本はそういった点は相当に改善されています。
実際の操作画面などの図を多様し、それに番号をつけて解説を行うという念の入れようです。
ベテラン管理者だけでなく、初心者の方にも役にも立つ良書の一つです。

著者:野田 ユウキ、アンカープロ
発売日:2013/07

スラスラわかるHTML&CSSのきほん

HTML5とCSS3(HTMLの以前のバージョンについても、比較の為に記載があります)の入門本です。全くの初心者から少し分かっている人までが対象となる技術書です。
”KUJIRA cafe”という7画面から構成された架空のサイトをコーディング(コードの記述)してサイト公開までの全ての手順が書かれています。
他の本では、「これは、このように覚えてください」といった書き方がされていますが、本書では分かり易く平易な表現で説明されています。
また、随所に記述されているコラムがポイントを押さえた内容となっているため、この本は実際にコーディングする人だけでなく、Webディレクターを目指す人にとっても入門本として役立つ内容です。

これからのWebサイトの構築には、HTML5とCSS3は欠かせないものですので、本書のように基本をキッチリと抑えて分かり易く書いた本で学ぶことは有意義です。
全く知識がない人でも1週間で読了しサイト構築まで行うことができます。
タグの説明は、主要ブラウザの対応状況が表記されていますので、初心者にとって痒いところに手が届く参考書です。

著者:狩野 祐東
発売日:2014/09/26

Webサービスのつくり方 ~「新しい」を生み出すための33のエッセイ

この本は、著者である和田祐介そこ「ゆーすけべー」氏が自身の体験をもとにwebサービスの作り方について書かれたものです。
ゆーすけべー氏はさまざまなwebサービスを作成していますが、その中でも特に有名なものとして「ボケて」があげらます。
これは、画像について文章で「ボケる」いわゆる大喜利をweb上で行えるサイトです。

このようなサービスを展開しているゆーすけべー氏が、下準備、企画、設計、開発、運用の5段階について内容を分けて書いています。
下準備では、サービス作るうえでの心構えについて書いており、最初の小題として「ぐだぐだ言ってないでコードを書けよ、ハゲ」というなんとも耳の痛い話から始まります。
私も含めてほとんどの人がそうだと思いますが、実際にコードを書き始めるまでが長い人間はすぐに書き始める人間に比べて上達が遅いと感じてしまいます。
コードは打ってこそ上達するものだからです。そのためにブログの利用や勉強会への参加などを積極的に行うように書いている点も興味深です。

終わりに作者も記述していますが、webサービスをつくる過程はひとつではなく、様々な手法によって作ることが出来るとしています。
本書を読むだけで魅力的人気となるwebサービスがつくれるようになるわけではありませんが、一人の成功者が行った手法を知るのはよい機会であるし自らの糧にもなると思います。
もしwebサービスを作りたいと考えている人にはおすすめの一冊です。

著者:和田祐介
発売日:2012/11/20

iPhone6で自動ログインされない原因

iPhone6を使用していますが、ログインが必要なサイトに再度アクセスすると毎回IDとパスワードの入力画面が表示されてしまうという事象が発生しました。通常であれば一度ログインすれば自動ログインするのに何故?と思って原因を調べてみました。

iPhoneで自動ログインされない原因

    結論からいうとプライベートモードでサイトを表示していたのが原因でした。
    ブラウザはSafariを使用していますが、画面右下にあるウィンドウボタンを選択すると画面左下に「プライベート」ボタンが表示されます。これを選択した状態でサイトを表示すると保存されているログイン情報では自動ログインされないようになっているようです。