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Excel:変更した書式設定をまとめて反映する方法

Excelで以下の様に文字列の書式で入力済の場合、セルの書式設定をまとめて数値へ変更しただけでは入力済の内容にまでは反映されません。

変更した書式に合わせて反映させるには1セルずつF2で編集モードへ変更してEnterで確定でも書式の反映はできますが、データ件数が多い場合は現実的ではありません。
こういう場合にまとめて設定した書式へ反映する方法をメモしておきます。

セルの書式設定をまとめて反映する方法

  1. まず書式設定したい範囲を選択して書式を文字列⇒数値へ変更します。
  2. この時点ではまだ入力済の内容はまだ変更後の書式に合わせて表示されてません。
  3. 列単位でまとめて書式を反映したい場合は変更したい範囲の列を選択してデータ ⇒ 区切り位置を選択します。
  4. 区切り位置指定ウィザード画面が表示されたら完了ボタンを選択します。
  5. これで以下のように列単位で変更した書式が反映された状態になります。

よくVLOOKUPなどで値は同じなのに文字列と数値で書式が違っているので上手く表示できていない場合などで結構役に立つ手段なので覚えておくと役に立ちます。

 

補足:書式変更後の注意事項

上記の方法により、入力済みセルの書式を文字列から数値形式などに一括変更できますが、次の点にもご留意ください:

  • 書式を変更した後も、セル内に「先頭にスペース」や「末尾に空白」が残っていると、数値として正しく扱われないことがあります。こうした場合は、TRIM() 関数や「置換」で空白を削除しておくと安心です。

  • また、セルが“文字列として既に保存”されていると、数値形式に書式を変更しても、Excel内部では文字列のまま扱われ続ける場合があります。その際は、別の空き列に =VALUE(対象セル) を使って数値化し、元の列を置き換える運用も検討してください。

  • 書式変更後、関連する数式(例:VLOOKUPSUMIF・ピボットテーブル)に影響が出る可能性があります。特に「文字列と数値で見た目が似ていても一致しない」「SUM範囲に数値が加算されない」といった症状が出たら、書式とデータ型の整合性を改めてチェックすることをおすすめします。

  • 最後に、データ量が非常に多い場合(数万行以上など)は、処理性能やメモリ消費も意識する必要があります。可能であれば作業前にファイルのバックアップをとり、作業途中での自動保存・復元ポイントを設定しておくと安心です。