大手通信系の某社で仕事をした時は、本当に最悪でした。
PCを使っている時にエラーが発生すると、エラーの原因が書かれた「ダイアログ」と呼ばれる小さな画面が表示されると思います。
たいていは「OK」ボタンが1つ、メッセージの下に着いていて、内容を理解したらそのボタンを押してダイアログ自体は消すというものです。
メッセージの横には「エラー」「警告」「情報」など、メッセージの深刻度をあらわすアイコンも着いていて、マイクロソフト標準では、エラーは赤、警告は黄色の交通標識アイコンを使う事になっています。
これは一種のガイドラインなのですが、これに合わせておけばユーザは混乱しないで済みますから、フリーソフトの作者などであっても同じルールにのっとっています。
ところが・・・。
この大企業からの注文は、
「エラーメッセージには警告アイコン、警告メッセージには情報アイコンを表示しろ」
という無茶苦茶なものでした。
自分とこのシステムでは、
「エラーなんて発生しない」
とでも言うつもりなのでしょうか・・・?
激しく疑問ではありましたが、それが
「仕様」
だと言い切られては、言う通りにする以外にありません。
しかし、対処が必要な「エラー」が発生しているのに、より深刻度が低い「警告」アイコンを表示する、というのは詐欺の様な気がしてなりません。
ユーザに対して詐欺を行う「仕様」という事なのでしょうか・・・?
ああいう「一般の常識から外れた」事を敢えてする事で「独自なシステム」を設計した、と思っているならば、まさに噴飯物なのですが・・・世間に名だたる有名企業ですよ?
何億円もかけた「基幹システム」の設計があれって・・・。
いくら何でも、レベルが低すぎる気がするのですが・・・。