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if文から卒業!Java 8のPredicateで条件分岐をスマートに書く方法

Javaで複雑な条件分岐が増えてくると、if文がネストして読みにくくなる…という悩みを抱えたことはありませんか?
Java 8で追加された**Predicateインターフェース**を使えば、条件式をオブジェクトとして扱えるため、よりスマートで再利用可能な形にできます。

本記事では、Predicateの基本から複数条件の組み合わせ、実用的な活用例まで分かりやすく解説します。


✅ Predicateとは?

Predicate<T> はJava 8で導入された関数型インターフェースで、**「引数を1つ受け取り、booleanを返す関数」**を表します。

test()メソッドに条件式を実装することで、条件判定を行うことができます。


✅ 基本的な使い方

✔ Lambda式で判定条件を定義

ここで、age -> age >= 20 という条件式がPredicateとして表現されています。


✅ 条件を組み合わせる(and/or/negate)

Predicateは以下のような便利なメソッドを持っています。

メソッド説明使用例
and()両方trueでtrueAND条件
or()どちらかtrueでtrueOR条件
negate()条件を反転NOT条件

✔ 使用例


✅ 実用例①:従来のif文から置き換えてスマートに

❌ 従来のif文

✅ Predicateを使った場合

→ 条件式をPredicateとして切り出すことで、再利用しやすくなります。


✅ 実用例②:Listのフィルタリングに活用

stream().filter() と組み合わせるとさらに強力です。

→ 条件式が外部に切り出されることで、読みやすく拡張しやすいコードになります。


🎯 Predicateを使うメリット

項目従来のif文Predicate
可読性ネストしやすい条件名で意図が明確
再利用性条件をコピペ使い回し可能
拡張性if追加が必要and/orで柔軟に拡張

⚠ 濫用しすぎには注意!

Predicateは便利ですが、小規模な処理に無理に使うと逆に複雑化することがあります。
「条件が複数箇所で使い回せる場合」や「複雑なAND/OR条件を定義したい場合」に効果を発揮します。


✅ まとめ

項目内容
Predicateとはbooleanを返す関数型インターフェース
基本test() で条件判定
条件組み合わせand/or/negateでスマートに
実用例if文の代替・Streamのfilterで活躍
メリット可読性・再利用性UP

👉 if文が増えて可読性が下がってきたと感じたら、まずは小さな条件式からPredicate化してみましょう!

Oracle:DECODE関数とCASE式の違いを徹底解説

Oracle SQLを学んでいると、「DECODE関数」と「CASE式」の使い分けで迷う方は多いのではないでしょうか。
どちらも条件分岐を行うために利用できますが、機能や表現力には明確な違いがあります。

本記事では、DECODEとCASEの特徴、違い、実務での使い分けポイントをわかりやすく解説します。


1. DECODE関数とは?

DECODEOracle独自の関数 で、簡易的な条件分岐を行うために利用されます。
基本構文は次の通りです。

 
DECODE(式, 検索値1, 置換値1, 検索値2, 置換値2, ..., デフォルト値)
  • 指定した式の値と「検索値」が一致すれば、その「置換値」を返す

  • 一致しなければ最後のデフォルト値を返す(省略可能)

例:部署IDに応じて部署名を返す


2. CASE式とは?

CASESQL標準 でサポートされる条件分岐の構文です。
Oracleだけでなく、他のデータベース(MySQL、PostgreSQLなど)でも使えます。

構文(シンプルCASE)

 
CASEWHEN1 THEN 結果1 WHEN2 THEN 結果2 ... ELSE 結果N END

構文(検索CASE)

 
CASE WHEN 条件式1 THEN 結果1 WHEN 条件式2 THEN 結果2 ... ELSE 結果N END

例:部署IDに応じて部署名を返す


3. DECODEとCASEの比較

項目DECODECASE
標準SQLOracle独自機能SQL標準でサポート
構文関数形式式形式
条件「等しい場合」のみ判定可能!ERROR! C4 -> Formula Error: Unexpected ,
可読性ネストが増えると読みにくい複雑な条件もわかりやすく記述可能
移植性Oracleに依存他DBでも利用可能
推奨度古いコードに多い現在はこちらが主流
 

4. 実務での使い分けポイント

  • 既存システムのSQLでDECODEが多用されている → 互換性を保つためそのまま使用するケースあり

  • 新規開発や複雑な条件分岐 → 可読性・移植性を考えて CASE式を推奨

  • DB移行を見据える場合 → CASE式を選択しておくと移植がスムーズ


まとめ

  • DECODE関数:Oracle独自。簡単な条件分岐向け。古いSQLでよく見かける。

  • CASE式:SQL標準。複雑な条件も書けて、移植性・可読性に優れる。

👉 今後の開発では CASE式を優先的に利用 するのがおすすめです。