Excel:Ctrl+Enterが便利!複数セルに一気に同じ値を入力する方法

Excelで「同じ値を何度も入力していて面倒…」と思ったことはありませんか?
そんな時に知っておくと超便利なのが、Ctrl+Enter
複数セルへ同じ値を一瞬で入力できる“神ショートカット”です。
事務作業からデータ整理まで、覚えるだけで作業スピードが劇的に変わります。


🪄 対応バージョン

バージョン対応状況
Excel 2010✅ 対応
Excel 2013✅ 対応
Excel 2016✅ 対応
Excel 2019✅ 対応
Microsoft 365(サブスク版)✅ 対応
Excel for Mac✅ 対応(⌘+Enter)

💡 Mac版では ⌘+Enter で同様に一括入力が可能です。


⚡ 基本の使い方ステップ

ステップ操作内容説明
同じ内容を入れたいセルを選択ドラッグまたはShift+方向キーで範囲選択
1つのセルに値を入力例:「済」や「OK」など
Ctrl+Enterを押す選択したすべてのセルに同じ値が一括入力


💡 補足:選択方法によってCtrlの使い方が変わる

状況操作方法説明
連続したセルドラッグまたはShift+方向キーCtrlを押す必要なし
離れたセル(非連続)Ctrlを押しながらクリック複数箇所にまとめて入力したい時に便利

🔍 Ctrlキーの役割とは?

普通のEnterキーは「1セルだけ確定して次へ移動」します。
一方、Ctrl+Enter は「選択中すべてのセルに確定」して、移動しません

操作動作の違い
Enter1セル確定 → 下のセルへ移動
Ctrl+Enter全選択セルに同じ値を確定 → カーソルはそのまま

💡 Ctrlキーは「移動を止めて、全選択セルに反映させる命令キー」です。


🚀 どんなシーンで使える?

実務・日常問わず、Ctrl+Enterが活きる場面はとても多いです👇

🗂️ 1. ステータス管理の更新

進捗管理表などで、「完了」「未対応」などの文字を一括で入力。
範囲選択 → Ctrl+Enter で一発反映。

📅 2. 日付の一括設定

同じ日付を複数行に入力したいときに便利。
例:「2025/10/09」を範囲指定してCtrl+Enter。

👥 3. 担当者名・部署名の一括入力

一覧表で「営業部」「経理部」など同じ部署名をまとめて反映。
離れた場所でもCtrl+クリックで選択して一括確定。

🔢 4. テストデータ・ダミー値の作成

仮の数値や文字を一気に入力して、検証や集計を行うときに便利。

🧮 5. 数式を一括入力

たとえば =TODAY() を入力 → Ctrl+Enter で全セルに今日の日付を表示。


⚙️ 類似ショートカットとの違い

ショートカット内容特徴
Ctrl+Enter同じ値を一括入力最も汎用的
Ctrl+D上のセルをコピー縦方向に使う
Ctrl+R左のセルをコピー横方向に使う

💡 Ctrl+Enter は「最初に選んだセルの値を全体に適用」するのが特徴です。


🧠 まとめ

ポイント内容
ショートカットCtrl+Enter(Macは⌘+Enter)
効果複数セルに同じ値を一括反映
対象文字・数値・関数もOK
対応バージョンExcel 2010以降すべて対応
主な活用例ステータス・日付・部署名・数式など
メリット作業効率が劇的にアップ


✨ 編集後記

Excelの作業時間を短縮したいなら、まず覚えるべきが Ctrl+Enter
単純作業を何倍も早く終わらせられるショートカットです。
今日からぜひ試してみてください!

WinMerge:正規表現を使った高度な差分検索テクニック

WinMergeは「ファイルの違いを見るだけのツール」ではありません。
正規表現とフィルタ機能を組み合わせることで、不要な差分を除外し、実質的な変更だけに集中できます。

この記事では、
初心者でもすぐに使える「正規表現の基本」と、
上級者向けの「フィルタファイルを使った高度な差分除外テクニック」までを詳しく解説します。


🔍 正規表現を使える主な場面

機能対応説明
検索・置換検索ダイアログで「正規表現を使用」にチェック
フィルタファイル(.flt)比較時に除外ルールを定義できる
差分検出ロジック⚙ 一部特定パターンの行を無視可能

🧩 よく使う正規表現例

目的正規表現例意味
空行を無視^\s*$空白や改行のみの行を除外
日付を無視\d{4}-\d{2}-\d{2}例:2025-10-09 のような日付を除外
コメント行を無視^#.* / ^\s*//.*コメント始まりの行をスキップ
数値部分を無視\d+動的なIDやカウンタ値を除外

⚙️ WinMergeの検索で正規表現を使う方法

  1. メニューから 「編集」→「検索…」 を開く

  2. 検索キーワードに正規表現を入力(例:^ERROR.*

  3. 下部の「正規表現を使用」にチェック

  4. 「次を検索」で対象行を強調表示

🔍 よく使う検索パターン集

パターン意味
^ERROR.*ERRORで始まる行を検索
TODO|FIXMETODO または FIXME を検索
[A-Z]{3}3文字以上の大文字英単語
\bhttps?://[^\s]+URLを抽出

🧱 フィルタファイルとは?

WinMergeで比較時に「特定の行を無視」するための設定ファイルです。
拡張子は .flt
コメントや空白行、日付などのノイズを除外して、本質的な差分を見やすくできます。


🧰 フィルタファイルの作り方

① 新規作成

  1. メモ帳などで新しいテキストファイルを作成

  2. 以下の内容を記述


    項目意味
    Enable=1フィルタ有効化
    IncludeFileMask対象ファイル(例:*.java)
    ExcludeRegExp除外したい正規表現(カンマ区切りOK)
  3. 名前をつけて保存
    例:

    C:\Users\<ユーザー名>\Documents\WinMerge\filters\comment_filter.flt

② WinMergeに読み込ませる

  1. WinMergeを起動

  2. メニューで
    [編集] → [フィルタを選択] をクリック

  3. 「ファイル比較フィルタ」ダイアログで
    [参照…] → 作成した .flt ファイルを選択

  4. 「OK」を押すと有効化完了!

これで比較時にフィルタが自動的に適用されます。


③ 効果を確認する例

比較ファイルA

比較ファイルB

通常比較では「日付が違う」と表示されますが、
次のようなフィルタを設定すれば「差分なし」になります。

ExcludeRegExp=^//.*,^\d{4}-\d{2}-\d{2}.*$

→ コメントや日付行を完全に無視できるようになります!


🎯 フィルタの応用テクニック

シーン推奨設定例
コードレビューコメント・空行を除外 (^//.*, ^\s*$)
ログ比較タイムスタンプを除外 (\d{2}:\d{2}:\d{2})
設定ファイル(JSON)動的値を除外 ("updated_at":\s*".*")
HTML比較script/styleタグ内を除外 ()
💡 複数の .flt ファイルを作り、用途に応じて切り替えるのがおすすめです。

🧠 まとめ

ポイント内容
正規表現で柔軟に検索複雑な条件でも効率的にマッチング
フィルタファイルで差分を制御コメント・日付などノイズを無視
設定は簡単メモ帳で作ってWinMergeに読み込むだけ
比較効率UP実質的な変更に集中できる

🏁 結論

WinMergeの「正規表現」と「フィルタファイル」を組み合わせると、
**「無駄な差分を消して、本質だけを見る」**比較環境が作れます。

コードレビュー、ログ検証、設定差分チェックなど、
日常の比較作業を大幅に効率化してくれる強力な武器です。