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🧠 Pythonで学ぶ画像認識入門:TensorFlowとKerasで手書き数字を判定する方法(2) ~実践サンプルコード編~

前回の記事
🧠Pythonで学ぶ画像認識入門:TensorFlowとKerasで手書き数字を判定する方法(1) ~環境構築編~

では、

「Python公式版+仮想環境を使ったTensorFlow開発環境構築」
を行い、AI開発の準備が整いました。

今回はその続編として、
実際にTensorFlowとKerasを使って手書き数字を判定するAIモデルを作る実践編 を解説します。
データの読み込みからモデルの学習・評価・予測までを、
最小限のシンプルなコードで体験してみましょう。


🧩 動作環境(前回と同じ構成)

項目バージョン・設定内容
OSWindows 11 Pro(64bit)
Python3.13.7(公式版インストーラ)
pip25.2
仮想環境venv(C:\python_env\env)
TensorFlow2.20.0
matplotlib3.10.6


🧠 ステップ①:MNISTデータセットを読み込む

TensorFlowには「手書き数字データ(MNIST)」が標準で付属しています👇


🧩 ステップ②:データの前処理


これで学習が安定し、計算精度が向上します。

🧩 ステップ③:モデル構築(Keras Sequential)


🧩 ステップ④:学習を実行


約5エポックで 98%前後の精度 が出るはずです✨

🧩 ステップ⑤:テストデータで評価


🧩 ステップ⑥:実際に予測してみる


AIが画像を認識して、数字を正しく判定してくれます👀✨

ステップ①~⑥のコードについて

各ステップは、順番に実行される処理の流れを分けて説明しているだけで、
実際のプログラムとしては 連続して動く1つのコード になります。

つまり、実際に実行する場合は次のようにすべてまとめて書いて問題ありません👇


✅ 例:mnist_sample.py として保存する内容


💾 保存と実行

  1. C:\python_env などに上記を mnist_sample.py として保存

  2. 仮想環境を有効化:


  3. 実行:

  4. 実行例

📊 補足:精度向上のヒント

  • CNN(畳み込みニューラルネットワーク) を導入する

  • Dropout で過学習を防止

  • エポック数や学習率 の調整

これらを追加すると、より実践的なモデルになります。


🚀 まとめ

本記事では、
TensorFlowとKerasを用いて「手書き数字判定AI」を実装しました。

これで、

  • データの前処理

  • モデル構築

  • 学習・評価・予測
    というAIの基本的な流れを一通り理解できたはずです。

次回

🧠 Pythonで学ぶ画像認識入門:TensorFlowとKerasで手書き数字を判定する方法(3) ~CNNによる高精度モデル編~

は、CNNを用いた高精度モデル化(第3回) に挑戦します🔥

🧠 Pythonで学ぶ画像認識入門:TensorFlowとKerasで手書き数字を判定する方法(1) ~環境構築編~

AIや機械学習に興味がある方にとって、「画像認識」は最初の一歩として最適なテーマです。
今回は Python + TensorFlow + Keras を使って、手書き数字を自動判定するプログラムを実際に作ってみましょう。
有名な「MNIST(エムニスト)」という手書き数字データセットを使うことで、数十行のコードで高精度な認識が可能になります。


~公式版インストールから仮想環境・動作確認まで~


💻 環境例

項目バージョン・設定内容
OSWindows 11 Pro(64bit)
Python3.13.7(公式版インストーラ)
pip25.2
仮想環境venv(C:\python_env\env)
TensorFlow2.20.0
matplotlib3.10.6

🧩 ステップ①:公式Pythonのインストール

1️⃣ Python公式サイトへアクセス

👉 https://www.python.org/downloads/windows/

2️⃣ 最新の「Windows installer (64-bit)」をダウンロード

①Downloads → Windows を選択し、「Latest Python 3 Release – Python 3.13.7」をクリック

②画面下にある「Windows installer (64-bit)」をクリックしてダウンロード

3️⃣ インストーラ起動後の設定

以下のチェックを必ず確認してください。

Add python.exe to PATH
Use admin privileges when installing py.exe
➡ 「Customize installation」を選択して進む

4️⃣ Advanced Options の設定

  • ☑ Install Python 3.13 for all users

  • ☑ Add Python to environment variables

  • ☑ Precompile standard library

  • 📁 インストール先を以下に変更:

    C:\Python313

5️⃣ 「Install」をクリックして完了!


🧩 ステップ②:インストール確認

インストール完了後、コマンドプロンプトで以下を実行👇

✅ 出力例

🧩 ステップ③:仮想環境の作成と有効化

プロジェクト専用の仮想環境を作成して、ライブラリの競合を防ぎます。


有効化:

✅ 成功すると、プロンプトの先頭に (env) が表示されます

🧩 ステップ④:TensorFlowとmatplotlibをインストール

仮想環境が有効な状態で以下を実行👇


インストール後に確認:

✅ 出力例(抜粋)


🧩 ステップ⑤:動作確認

TensorFlowが正常に動作しているか確認します。


✅ 出力例:

※ oneDNN に関する警告が表示されても正常です。
性能最適化のための通知なので無視してOKです。


🧩 ステップ⑥:仮想環境の管理コマンドまとめ

操作内容コマンド
仮想環境を終了deactivate
仮想環境を再開cd C:\python_env && env\Scripts\activate
ライブラリ一覧確認pip list
仮想環境の削除rmdir /s /q C:\python_env

✅ まとめ

この手順で構築すれば、
Windows上で安定して動作する TensorFlow + Keras + matplotlib 環境が整います。
AI学習・画像認識・データ分析など、あらゆるPython開発に対応可能です💡

💬 次回予告

次の記事

🧠 Pythonで学ぶ画像認識入門:TensorFlowとKerasで手書き数字を判定する方法(2) ~実践サンプルコード編~

では、「TensorFlowとKerasで手書き数字を判定する」実践サンプルコード

を紹介します。
実際にMNISTデータセットを使って、
AIが数字を“読む”プロセスを一緒に学んでいきましょう。