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Windows 11:cmdからシステム情報を一括取得する便利コマンド集

「自分のWindows 11のスペックを知りたい」「トラブル発生時にシステム情報をまとめて取得したい」──そんなときに役立つのが、コマンドプロンプト(cmd)で使えるシステム情報取得コマンドです。

この記事では、Windows 11でシステム情報を一括確認できる基本コマンドから、用途別の便利コマンドまでまとめて紹介します。業務でのトラブル診断や、PCスペックの共有にも役立ちます。


✅ こんな人におすすめ

  • Windows 11のシステム情報を素早く知りたい

  • PCのスペックを他人に伝える必要がある

  • トラブル調査のために詳細情報を取得したい

  • GUIを開かずにコマンドで確認したい


📌 基本情報を一括取得するなら「systeminfo」コマンド

最も代表的なのが systeminfo コマンドです。
以下を入力するだけで、OS名・バージョン・CPU・メモリ・ネットワーク構成などが一覧表示されます。

▶ 出力される主な情報

項目内容
OS 名Windows 11 のエディション
OS バージョンビルド番号を含む詳細
システム製造元PCメーカー(例:Dell、HPなど)
システムモデルモデル名
プロセッサーCPU情報
BIOS バージョンUEFI情報
合計物理メモリRAM容量
ホスト名PC名
ネットワーク構成IPやドメイン設定

💡 テキストファイルに保存する方法



💻 CPUやメモリなどハードウェア情報が必要な場合:wmic

wmic は詳細な情報を取得できます。

✅ CPU情報

✅ メモリ(RAM)容量


✅ BIOS情報



🌐 ネットワーク情報を確認する:ipconfig /all

ネットワーク関連の情報を確認したい場合は以下のコマンドを使用します。


▶ 取得できる内容

  • IPv4・IPv6アドレス

  • デフォルトゲートウェイ

  • DNSサーバ

  • MACアドレス


📦 ドライブ容量を調べる:wmic logicaldisk

空き容量をチェックしたい場合に便利です。


📜 インストール済みドライバー一覧:driverquery

詳細付きで確認する場合:



📁 Windows 11のバージョンとビルド番号確認:ver

または次のコマンドでも詳細が表示されます。


📂 PowerShellを使ってさらに見やすく取得する方法(応用)

Windows 11ではPowerShellも使えます。



📑 よく使うコマンド一覧(まとめ)

コマンド用途
systeminfoシステム情報をまとめて取得
wmic cpu get nameCPU情報
wmic memorychip get capacityメモリ容量
ipconfig /allネットワーク情報詳細
driverqueryドライバー一覧
verバージョン確認
wmic logicaldisk get size,freespaceドライブ空き容量

✅ まとめ

Windows 11では、cmdを使うことでクリック操作なしで詳細なPC情報を一括取得できます。特にトラブル時やサポート依頼の際、systeminfo > pc_info.txt として保存しておくと、スムーズな共有が可能です。

ぜひ目的に応じて、紹介したコマンドを活用してみてください!

【Windows 11】コマンドプロンプト起動時に全角入力になる問題を解決!ターミナル設定で半角英数に固定する方法

Windows 11で「cmd(コマンドプロンプト)」を開くと、なぜか最初から 全角入力(ひらがな)モード になってしまう──。
以前はIMEの詳細設定やレジストリ編集が必要でしたが、最新版(Windows 11 24H2以降)では、Windows ターミナルの設定から簡単に解決できます。

🖥️ 検証環境

  • OS:Windows 11 Pro 24H2

  • 構成:コマンドプロンプト(cmd.exe)を既定プロファイルとして使用

※上記環境では、「既定の IME 入力モード」をプロファイル単位で制御できます。


⚙️ 症状

  • コマンドプロンプトを開いてコマンド入力してみると「全角」入力モードになっていて、ん?と思うことがあります。

  • 半角/全角ボタンで半角入力モードには戻るが、コマンドプロンプト起動直後が全角入力モードという状態


🧭 原因

Windows 11では、入力モード(半角/全角)が アプリ単位で記憶される仕様になっています。
CMDが前回全角で閉じられた場合、次回も全角モードで開いてしまうことがあるのです。

しかし、新しいWindows ターミナル環境(v1.21以降) では、この初期状態をプロファイルごとに固定できるようになりました。


✅ 解決方法(最新版:Windows ターミナル設定でIMEモードを固定)

① Windows ターミナルを開く

  • スタートメニューで「cmd」または「Windows Terminal」を検索して起動します。

  • 上部タブで「コマンド プロンプト」を開きます。


② 設定を開く

  • 右上の「▼」アイコン → 「設定」をクリック
     またはショートカットキー Ctrl + ,(カンマ) でもOK。


③ 「スタートアップ」メニューを選択

左メニューから「スタートアップ」を開きます。


④ 「既定の IME 入力モード」を変更

  • 「既定の IME 入力モード」という項目があります。

  • ここをクリックして 「半角英数字(英語)」 を選択。

  • 最後に「保存」をクリック。


🧩 効果

これで、コマンドプロンプトを開いた瞬間に自動的に「A(半角英数)」モードでスタートします。
他のアプリ(メモ帳・ブラウザなど)のIMEには影響しません。


💬 旧環境(設定項目がない場合)

もしこの設定が表示されない場合は、
Windows ターミナルのバージョンが古いか、Windowsが22H2〜23H2世代の可能性があります。
その場合は以下のいずれかで対処可能です:

  • IMEの「アプリごとの入力モード設定」をオフ

  • PowerShellスクリプト/レジストリで EnablePerAppMode=0 を設定

(※旧環境向けの方法は別記事で解説予定)


🧊 まとめ

方法対応バージョン難易度備考
ターミナル設定Windows 11 24H2以降★☆☆(簡単)推奨
IME詳細設定~23H2★★☆旧UIで利用可
レジストリ変更全バージョン★★★管理者権限が必要

✨ 結論

🔹 今のWindows 11なら、コマンドプロンプトのIME初期状態はターミナルで設定するのが最も確実!
🔹 スクリプトもレジストリも不要。GUIで一発設定。

この新機能のおかげで、開発や管理作業のたびに「半角に戻す」手間はもう不要です。
環境が24H2以降なら、ぜひ設定しておきましょう。