HTMLでコーディングしているときに、改行を表すタグとして<br> と <br /> のどちらを使えばよいか迷ったことはありませんか?
結論から言えば、<br> は HTML、<br /> は XHTML の書き方 という違いがあります。
それぞれの特徴や使い分けについて整理してみましょう。
1. <br> と <br /> の基本的な違い
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<br>-
HTMLの標準的な改行タグ
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開始タグだけで完結する「空要素」として扱われる
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<br />-
XHTML(XMLベースのHTML)の書き方
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XMLのルール上「空要素は終了スラッシュ
/を付ける」ため、この形式が推奨された
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2. XHTMLでの記述例
XHTMLでは以下のように書きます。
<br /> のスラッシュ前には スペースを入れる ことが推奨されていました。
3. HTML5における扱い
現在主流の HTML5 では、<br> も <br /> もどちらも有効です。
ただし、HTML5はXML準拠を必須としていないため、よりシンプルな <br> が一般的に使われています。
4. 実務での使い分け
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HTML5での新規コーディング →
<br>を使用すれば十分 -
XHTML文書やXML互換を意識したプロジェクト →
<br />を使用
プロジェクトのコーディング規約に合わせることが最優先です。
まとめ
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<br>:HTMLで使うシンプルな改行タグ -
<br />:XHTMLやXML互換を意識した書き方 -
HTML5ではどちらも有効だが、通常は
<br>で問題なし
初心者は「基本は <br>、XHTMLの場合は <br />」と覚えておくと安心です。
🔧 補足:HTML仕様と実運用のポイント
現在のブラウザでは、<br> と <br /> のどちらも同じように改行を行います。
ただし、HTML5では「どちらの記法も許可」されていますが、XHTML互換性を意識する場合は <br /> のようにスラッシュを付けた自己終了タグを用いるのが安全です。
特に以下のようなケースでは注意しましょう:
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WordPressやCMSでXHTMLモードを利用している場合:自己終了タグ
<br />が推奨される。 -
外部システムやXML連携のテンプレートで使用する場合:スラッシュなしだとエラー扱いになることもある。
実務上は「HTMLの書き方ポリシー」に合わせて統一することが大切です。
チーム開発では、コーディング規約に沿って記法を統一しておくと、可読性や保守性が向上します。
