大量の漫画本などのJPEGファイルをスキャンしてJPEGで保存すると、ファイルサイズが膨大になり、HDDやクラウドストレージを圧迫してしまいます。
そんなときに役立つのが、IrfanViewを使ったバッチ圧縮です。Windows環境で簡単に導入でき、数百〜数千枚のJPEGを一気に最適化できます。
本記事では、IrfanViewを使って漫画JPEGを効率的に圧縮する手順を解説します。
IrfanViewとは?
IrfanView(イルファンビュー)は、Windows向けの軽量かつ高機能な画像ビューアです。
以下の特徴があります。
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無料で利用可能(商用利用は別途ライセンス要)
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JPEG, PNG, GIFなど主要な画像形式に対応
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プラグインを導入すれば更に機能拡張可能
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バッチ変換機能で大量の画像を一括処理できる
IrfanViewの導入方法
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IrfanView公式サイト から本体をダウンロードしてインストール
https://www.irfanview.com/
漫画JPEGをバッチ圧縮する手順
1. バッチ変換画面を開く
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IrfanViewを起動
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メニューから 「ファイル」→「バッチ変換/リネーム」 を選択
2. 入力フォルダと出力先を指定
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圧縮したいJPEGファイルをまとめて選択
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「出力ディレクトリ」で保存先フォルダを指定
3. 出力形式を設定
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「出力形式」→「JPG – JPG/JPEG Format」 を選択
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「オプション」をクリックして保存設定を開く
4. 保存オプションを調整
おすすめ設定は以下の通り:
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画質(Quality):60~75
→ 漫画ならほとんど劣化が目立たない -
「グレースケール保存」 をチェック(白黒漫画なら有効)
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「保存時にExif/IPTCデータを保存しない」 にチェック(メタ情報削除で軽量化)
5. バッチ処理を実行
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設定が完了したら「開始」をクリック
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数百枚のJPEGが一括で圧縮され、指定フォルダに保存されます
圧縮の効果
設定にもよりますが、以下のような効果が得られます。
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カラー → グレースケール化で 30〜40%削減
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画質80 → 70 にすると さらに20〜30%削減
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合計で 半分以下の容量 になるケースも多い
まとめ
IrfanViewを使えば、漫画JPEGの大量ファイルを効率よくバッチ圧縮できます。
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無料&軽量で導入しやすい
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一度設定すれば大量処理が簡単
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グレースケール化&Exif削除で大幅削減
ストレージ節約やクラウド保存の効率化に役立つので、ぜひ活用してみてください。
補足:IrfanViewの日本語化手順
IrfanViewは標準では英語UIですが、日本語化ファイルを導入することで本体メニューを日本語表示にできます。
手順
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日本語言語ファイルのダウンロード
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IrfanView Languages ページ にアクセス
https://www.irfanview.com/languages.htm -
「Japanese」を含む言語パックをダウンロード
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言語ファイルの配置
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ZIPを解凍して
Japanese.dll
を取り出す -
IrfanViewをインストールしたフォルダ内の Languages フォルダ にコピー
(例:C:\Program Files\IrfanView\Languages
)
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言語を切り替え
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IrfanViewを起動
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メニューの [Options] → [Change language…] をクリック
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Japanese
を選択してOK
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注意点
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IrfanView 本体は日本語化できますが、
Thumbnailsモジュール(i_view64_thumbnail.exe)は完全には日本語化されません。 -
サムネイル画面のメニューは一部のみ日本語になります。